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「quality」という単語の意味は日本と韓国と中国で変わる?

Derek Sivers が面白い文章を書いている。

彼は現在シンガポール在住だが、日本、韓国、中国に計13年住んだことのある Benjamin Joffe と話していて、この三つの国に住んで学んだ一番重要なことは何か尋ねたところ、Joffe は「quality」という単語の意味の違いを挙げた。

「quality」という単語、通常「質、品質」と訳されるが、この単語の意味を聞かれ、Derek Sivers は「quality と言ったら、機能するということだ。しっかり作られてること。それが継続すること」と答えている。アメリカ人にとって「quality」という単語の意味は、基本的に「機能する(It works)」ということである。

それが日本や韓国や中国では違うのか? Benjamin Joffe は次のように語る。

韓国では、「quality」とはそれが「真新しい(brand new)」ということを指す。つまり、韓国では新しいことが重要であって、一方で品質が長持ちすることは重要ではない。

日本で「quality」と言えば、それが「完璧、欠陥がない」ということを指す。日本の文化は完璧を目指すことの重要性を強調する。

そして中国では、「quality」とはそれに「ステータスがある」ことを指す。中国では人脈、コネがすべてであり、何しら社会的地位を付与するものこそが quality とみなされるというのだ。逆に言うと、ステータスを与えるものでありさえすれば、それがしっかり作られてること、機能が長持ちするかどうかは重要ではない。

この比較論には異論もあるだろうが面白いね。

Derek Sivers はこの話に続けて、起業家にアジア16カ国を紹介する本を執筆する彼の Wood Egg というプロジェクトを宣伝している。このプロジェクトについてはここでも昨年紹介したが、その2014年版が発売になったということである。

彼のブログには、その日本版の中から Understanding Japan というエッセイが転載されている。

16カ国各国版は現在 Amazon Kindle 版が各1000円、16カ国全部入りは4000円で買えるよ。

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