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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

ワタシも大好きな『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』に続く「血とアイスクリーム」三部作(?)の三作目である。

サイモン・ペグとニック・フロストのコンビの映画では(監督はエドガー・ライトではないが)『宇宙人ポール』がヌルかったので本作が詰まらなかったらワタシは生きる張り合いをなくしてしまうのではないかと怖かったが、前半のサイモン・ペグ演じる身勝手な主人公の言葉遊びの連続から後半のSF&アクション展開まで楽しめてよかった。

主人公はじめとする友達五人組はワタシより二三歳上の設定で、高校を卒業した1990年6月22日に試みたはしご酒をやろうと再会するという設定からしてバカバカしいのだが、ワタシも40代に入りはしご酒というイベントを通じて青春の再結成、人生のたてなおしをもくろむ「もう40代なのにまともな大人になれてない」主人公の気持ちがなんというか分かってしまうのである。

実際主人公はその1990年が人生の絶頂期であり、その後に起こったことは劇中で徐々に語られていくのだが、本作ではその1990年頃、セカンド・サマー・オブ・ラブとかマッドチェスターとか言われたプレブリットポップ期の楽曲がビシバシ使われていて、そのあたりを強調している。

そしてそうした楽曲、プライマル・スクリームの"Loaded"、スープ・ドラゴンズの"I'm Free"、ストーン・ローゼズの"Fool's Gold"などはこの映画のテーマにぴったりでさすがだし、本作のクライマックスの主人公の台詞がそのまま曲の歌詞になっていることはもちろん気付いたよね?

ジュリア・ダーキンなどライトとペグとフロストの仕事でおなじみの人が今回も出ていて、あれ、ビル・ナイ先生は? と思ったら最後に出てますね。何より今や世界的スターのマーティン・フリーマンが三部作でもっとも大きな役をやってるのも嬉しかった。ペグとフロストは例によって親友役だが、本作は二人の間に厳しい過去を設定しており、『宇宙人ポール』みたいにヌルくじゃれるだけでなく、どつきあう二人を見れたのもよかった。

ただクライマックス後のエンディングの展開は蛇足というか、全然気に入らなかった。が、そこまで十分楽しませてくれたのでよしとする。

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