取り上げるのが思い切り遅くなってしまったが、Verge の特集 The Rise and Fall and Rise of Virtual Reality がすごい。全9ページにわたる相当なボリュームの特集で、15名近くの書き手が執筆している。
ヴァーチャル・リアリティ(VR)というと、リード文にもあるように Facebook による買収で話題の Oculus Rift のおかげで盛り上がっているが、80年代の隆盛の後、90年代以降一度凋落というか停滞があったんですね。
ワタシも「インターネットによる中流階級の破壊をマイクロペイメントが救うか」で取り上げたジャロン・ラニアー(Jaron Lanier)も当然登場して本業についていろいろ語っている。VR の凋落期について、スティーヴン・キング原作の映画『バーチャル・ウォーズ』の話をしているのが面白い。ピアース・ブロスナン演じる博士のモデルはラニアーなのか。
あとラニアーとケヴィン・ケリーの対話とか、SCE ワールドワイド・スタジオ代表取締役会長の吉田修平インタビューもあるぞ。
とりあえず一番最後の VR が題材となった映画や小説などの年表は VR 技術について詳しくなくても楽しめるだろう。