以前、グループ名に名前が冠されてるメンバーが主役でないグループ(バンド)の有名どころ、というちょっとヘンなお題を思いつき、それにあてはまるグループを考えてみた。ワタシが思いついたのは以下のあたり。
- ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ(主役はテディ・ペンダーグラス)
- スペンサー・デイヴィス・グループ(主役はスティーヴ・ウィンウッド)
- ポール・バターフィールド・ブルース・バンド(主役はマイク・ブルームフィールドとエルヴィン・ビショップ)
- J・ガイルズ・バンド(主役はピーター・ウルフ)
- 内山田洋とクール・ファイブ(主役は前川清)
なお、J・ガイルズ・バンドは、現在はJ・ガイルズ自身は脱退しており、しかし、バンド名はJ・ガイルズ・バンドのままで、「マリリン・マンソンからマリリン・マンソンが脱退表明」ネタや「ごはんですよ」は果たしてごはんなのか、ごはんじゃないのか論争(なんじゃそりゃ)を思わせる不思議な状態になっている。
ワタシが思いついたのは上にある5組なのだが、某所に書いたところ、他にも同じような例があることを教えてもらった。
- ブリンズレー・シュウォーツ(主役はニック・ロウ)
- エコー&ザ・バニーメン(主役はイアン・マッカロク)
- フリートウッド・マック(主役はピーター・グリーン〜ボブ・ウェルチ〜クリスティン・マクヴィー〜リンジー・バッキンガム〜スティーヴィー・ニックス)
後ろの二つは説明が必要だろう。エコー&ザ・バニーメンの「エコー」とはドラムマシンのことで(つまり、結成当初バンドにドラムがいなかった)、実は彼らのバンド名は内山田洋とクール・ファイブにちょっと近い(?)。
そしてフリートウッド・マックは、ドラムのミック・フリートウッドとベースのジョン・マクヴィーから名前をとられているんですね。彼らは当初のブルースバンド時代からボブ・ウェルチ時代を経て70年代のクリスティン・マクヴィーにスティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムが加わった全盛期を迎えるわけだが、半世紀近くリズムセクションの二人は一貫してバンドを支え続けているわけである。
元々彼らはバンド内で二組カップルが別れる過程でメガヒット作『噂』を作り上げるというロック史にも珍しい偉業を成し遂げているのだが、80年代末以降、リンジーが脱退したり、ミックが自伝でニックスと肉体関係があったことをバラしてニックスが激怒して脱退したり、後にはクリスティンも脱退したり、再結成してもクリスティンはバンドに戻らなかったりといろいろあったが、昨年久方ぶりにクリスティンがツアーに復帰し、全盛期のメンバーが全員揃ったのはすごい話である。
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