アメリカの大学の教科書はバカ高いという話は前から知っており、ワタシも以前 DRM フリーで無料のデジタル教科書を提供することを目指した Flat World Knowledge というスタートアップを「オープンエデュケーションとその持続可能性」という文章を紹介したことがある(5年近く前になるのか……)。
さて、Flat World Knowledge はどうなったのかと思いきや、2012年秋に無料版の公開を止めたそうで、もはやデヴィッド・ワイリーも離れているとのこと。
うーん、「一方で少し話がうますぎるというか(ヘンな表現になりますが)筋が良すぎる気もします」というワタシの悪い予想があたってしまったのだろうか。いくら問題があるからといって、斬新な価格モデルの新規参入は難しいということか。
5年前のワタシの文章は、オープンエデュケーションの持続可能性の維持が難しい話を書いているが、事実、現在でも「無料のオンライン講座」と紹介される MOOC についてもう無料なんかじゃやっていけないというシビアな現実について書いた文章があったね。