コロンビア・ロー・スクールのティム・ウー教授のことは、ワタシも何度も取り上げてきたが、その彼の新刊が来月刊行される。
The Attention Merchants: The Epic Scramble to Get Inside Our Heads
- 作者: Tim Wu
- 出版社/メーカー: Knopf
- 発売日: 2016/10/18
- メディア: ハードカバー
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The Attention Merchants: The Epic Scramble to Get Inside Our Heads (English Edition)
- 作者: Tim Wu
- 出版社/メーカー: Vintage
- 発売日: 2016/10/18
- メディア: Kindle版
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彼の前作については、「自由の彼方の変わることなき独占? ティム・ウーの新刊『The Master Switch』」で取り上げているが、彼がもっとも有名なのは、やはり「ネットワーク中立性(Network Neutrality)」という言葉の発明者としてだろうか。
しかし、彼の前作『The Master Switch』もとても強力な本で、「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」でも書いた通り、エヴァン・ウィリアムズなど多くの人に影響を与えている。
- 作者: ティム・ウー,坂村健,斎藤栄一郎
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2012/08/25
- メディア: 単行本
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その彼の新刊は、「何かにお金を払ってないのなら、あなたはそこの顧客ではない――あなたの方が売り物の商品なのだ」という有名な言い回しの意味を論じるものみたいで、なかなか今回も本の論調は例によってシビアみたい。
タイトルは「アテンション・エコノミー」を皮肉っているものに思えるが、もうトレンドはその先を行ってるようにも思うのだが、ともかく今回は早めに邦訳が出てほしいところである。