こないだ牧野武文さんのハッカー列伝連載を引き、「rloginのrはremoteの略号ではない」を書いたのだが、すかさず異論が寄せられた。
それはかすかに聞き覚えがあるけど、ただBSDからSysVに持ってきたときにrshは名前がバッティング(rsh - restricted shellと)するのでremshに改名されてるから、remoteだという認識が一般的だったのでは?
はてなブックマーク - kazuauのブックマーク / 2016年12月9日
BSD4.1cのman(1983-02-13)では"rlogin - remote login"って書かれてた。確認できるこの話の初出は"Open Sources"(1999) https://t.co/fMNUH1b0bX か?https://t.co/shefSUJEDe
— Gust Notch? (@gust_notch) December 9, 2016
この連載記事を読んでから当時の関係者に聞いたら「最初からremoteの略だった」と言ってるのだけれど、そもそも元記事は何を参考に書いているのだろうか。https://t.co/sEIvMaet38
— Hiroki Sato (@Hiroki_Sato) December 12, 2016
出典が1つも書かれていない文章なので想像だけれど、https://t.co/Xd5iR0jHsv の4.2BSDの節なんじゃないかと。「replaceの略だと読めなくもないけど、そうじゃなくてやっぱりremote」と、書いた本人に確認が取れたので、replace説は誤りに一票。 https://t.co/5As8so2q4y
— Hiroki Sato (@Hiroki_Sato) December 12, 2016
FreeBSD のコア開発者の方が、おそらく出典と思われる文章の作者に確認をとってのことなので、これで間違いないだろう。rcp、rsh、rlogin、rwho の r は(replaceでなく)やはり remote の略号とのことでご理解いただきたい。
謹んで訂正させてもらう。
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