今年のアカデミー賞にも最多ノミネートされている新作『シェイプ・オブ・ウォーター』の3月1日の公開が待ち遠しいが、ギレルモ・デル・トロ(について)の本が今月から複数刊行される。
まずは、『シェイプ・オブ・ウォーター』のフィルムメイキング全過程の記録本。
ギレルモ・デル・トロのシェイプ・オブ・ウォーター 混沌の時代に贈るおとぎ話
- 作者: ジーナ・マッキンタイヤー,ギレルモ・デル・トロ(序文),阿部清美
- 出版社/メーカー: DU BOOKS
- 発売日: 2018/02/09
- メディア: 単行本
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そして、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ自身による小説版。
- 作者: ギレルモ・デル・トロ,ダニエル・クラウス,阿部清美
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2018/02/28
- メディア: 文庫
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来月には、『シェイプ・オブ・ウォーター』にもっともテイストが近いと思われる、彼の最高傑作(現時点)についての取材本。
ギレルモ・デル・トロのパンズ・ラビリンス 異色のファンタジー映画の舞台裏
- 作者: マーク・コッタ・バズ,阿部清美,富永晶子
- 出版社/メーカー: DU BOOKS
- 発売日: 2018/03/23
- メディア: 単行本
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上記3冊中2冊は DU BOOKS が版元で、ホント良い仕事してるね。
ギレルモ・デル・トロというと、日本では『パシフィック・リム』における特撮ものや怪獣映画大好きなオタクというのがパブリックイメージになっていて、もちろんそうでもあるのだが、『パンズ・ラビリンス』のような、虐げられるものへの確かな目線がある、繊細なダークファンタジーに本領がある人だと思う。
そうした意味で『シェイプ・オブ・ウォーター』を観るのが今から楽しみである。主演のサリー・ホーキンスも、『ハッピー・ゴー・ラッキー』で知って以来好きな女優さんだし。