少し前に話題になったはてな匿名ダイアリーだが、「あいさつをした方が良いロジカルな説明が出来ない」と嘆くこの人にお勧めする挨拶の効用を書いた文章を紹介させてもらおう。
その文章は、今は亡き青山正明の名著『危ない薬』にある……と書いてもその意味が分からない人が大半だろうから、『危ない薬』の素晴らしさについては、山形浩生の26年前の書評を勧めておこう。
それでは、その『危ない薬』の218ページから引用する。
ドラッグやセックス並みに即効性があり、禁断症状やら妙な駆け引きに悩まされることもなく、さらに生涯実践し続けても絶対にやり尽くすことのない超ド級の快楽がある。その究極の快楽とは、良心の刺激である。
朝、顔を合わせた隣人に「おはようございます」と声をかける。それだけで、ハッシシ1服分ぐらいの快感は容易に得られる。(後略)
どうだろうか。あらゆるドラッグを試した著者が書く「究極の快楽」がここにあるのだ。クソ理屈っぽい理系のエンジニアさんもこれで納得ですよ。
あいさつだけでハッシシ1服分ぐらいの快感は楽勝っすよ!
え、ダメ?
- 作者: 青山正明
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- 発売日: 2001/10/01
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