正直、梅宮辰夫の俳優の仕事について特段知識がないのだが、その引退について語るくだりはグッときた。
そもそも、俳優の引退は本人が決めるものではないんですよ。世間から「もうアイツの顔は見たくない」と思われたらお払い箱。そうなったら、20代だろうと80代だろうと俳優業を引退しなければならない。
「梅宮辰夫」独占手記 がんで考える自分の“引き際”、芸能界での最後の仕事は… | デイリー新潮
ワタシが思い出したのは、クリストファー・ウォーケンのキャリアを振り返るインタビューでの発言である。まったく同じことを言ってますね。
いや、考えたこともない。役者が引退するとは思わないんだな。「そうだな、引退しよう」なんて言う役者なんてまったく知らない。役者はね、アスリートと同じなんだよ。つまり、引退するのではなく、引退させられるんだ。
改めて読み直して、以下の発言もグッとくるよねぇ、としみじみなった。クリストファー・ウォーケン最高。
他にできることが何もないんだよ。私には趣味がない。子供もいない。テニスやゴルフもしない。文章を書いたり画を描いたり、役者がするような余芸をやってみようとしたこともあるが、気に入らなくてね。私にできることは、健康を保ち、できるだけ長く演技を続けることだけなんだ。
さて、以下はすべて余談なのだが、ここでなんでリーアム・ニーソンの主演映画の記事が挟み込まれるのか。この映画のプロモーションのインタビューで、リーアム・ニーソンが「怒り」について聞かれて答えた発言が大きな問題になってしまうという不幸な出来事があったのだが、それはここでは関係ない。
この映画『スノー・ロワイヤル』のトレイラーで、ブルー・オイスター・カルトのヒット曲 "(Don't Fear) The Reaper" が使われていたから。
ブルー・オイスター・カルトには失礼な話だが、クリストファー・ウォーケンが Saturday Night Live で披露した、番組史上に残る名コント More Cowbell を見た後だと、この曲を聴くだけでどうしても笑ってしまうんだよね。
このコントの映像は、SNL の公式 YouTube チャンネルで公開されているので、堂々と紹介できる。
クリストファー・ウォーケンがプロデューサー(名前はブルース・ディッキンソン!)、ウィル・フェレルがカウベル奏者 Gene Frenkle(という人はもちろん実在しませんよ)に扮したコントだが、今回見直してジミー・ファロンも出ているのに気づいた。