『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』については、目を皿のようにしてエゴサーチで感想を集めて回っているのだが、この7か月前に作成され、最終更新が3か月前という Scrapbox のページを見逃していた。申し訳ないことである。
- 主に欧米における情報技術の流行とその上に成り立つ社会・文化動向に目を向けたエッセイ集
- 著者自身の思索を宛てにして買う、というよりは情報社会の動向に詳しい著者によるリポートが読みたい人向け
- 技術的には知っていたとしても人物や組織の活動や情報インフラ上における文化・思想に関する書籍がバンバン引用されるので新鮮な話が多い
- 技術は比較的詳しくとも社会・文化的な流れを知らないプログラマが読むと教養に良さそう
との感想で、ありがたいの一言。
あとセレンディピティというワードをワタシの文章で知り、「それこそ私がこの書籍を買ったこともセレンディピティの賜物である」とのコメントは本当に嬉しい。こんななんとなくな感じで読んでいただき、何かしら新たな概念に出会ってもらえるなら素晴らしいことである。
そうそう、前回この電子書籍の可搬性についての言及を取り上げたが、それに関連して、ずっと前にも鷹野凌さんがそのあたりについて言及してたのを、たまたま調べものをしていて思い出した。
yomoyomoさんの『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』は達人出版会だから、ソーシャルDRMなのですよね。ファイルのコピー移動は自由だけど、購入者情報がファイルに埋め込まれていて、それが無断転載行為への抑止力になっている。 https://t.co/N04tYfI3pJ
— 鷹野凌@HON.jp📚️✒️📖 (@ryou_takano) July 28, 2018
なんでこれを当時取り上げ損ねていたのか分からないが、「ファイルのコピー移動は自由」というのを宣伝する意味で、今さらだが取り上げさせてもらう。