今月末に『マスタリング・イーサリアム――スマートコントラクトとDAppの構築』がオライリーから刊行される。
マスタリング・イーサリアム ―スマートコントラクトとDAppの構築
- 作者: Andreas M. Antonopoulos,Gavin Wood,宇野雅晴,鳩貝淳一郎,中城元臣,落合渉悟,落合庸介,小林泰男,土屋春樹,祢津誠晃,平山翔,三津澤サルバドール将司,山口和輝
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2019/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ワタシがこれの原書を初めてブログで取り上げたのは、「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2017年版)」で、そのときに刊行時期を「今年の秋」、つまり2017年秋と紹介していたので、邦訳出るまでえらく時間がかかったものだと思い込んでいたのだが、実はそうではない。
オライリー本家の原書紹介ページを見ると、原書が刊行されたのは2018年12月で、元々の刊行予定より一年以上遅れたことになる(なんで?)。それから一年経たずに邦訳が出るのだから、こちらはかなり頑張った部類だと思う。
『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』において論じられる非中央集権的、分散的なウェブを考える上でブロックチェーン技術、Ethereum が有望視されている話は「付録A インターネット、プラットフォーマー、政府、ネット原住民」にも書いている。
なんといっても著者に(ワタシも「初心者向けBitcoinガイド」を訳している)Andreas Antonopoulos と Ethereum 自体の共同創始者の一人である Gavin Wood が名前を連ねており、またこの日本語版は日本のコミュニティの全面的なバックアップによって完成したらしいので、これは日本における Ethereum 本の決定版になるのだろう。