ここでも何度か、その年の最高のブックカバーデザイン(本の装丁ですね)記事を取り上げているが、この kottke.org のエントリで紹介されている記事を見ていったら、New York Times をはじめ、この手の記事って本当にいっぱいあるんですな。
- The Best Book Covers of 2020 - The New York Times
- Notable Book Covers of 2020 | The Casual Optimist
- The 89 Best Book Covers of 2020 ‹ Literary Hub
- The best book cover designs of 2020
- Help Us Pick the Best Book Cover of 2020 - Electric Literature
- The Best Book Covers of 2020 | Book Riot
その数に圧倒されたが、それだけ本の装丁への意識というかお金のかけ方が日本と違うのだろうか。
よって取り上げられている本の総数も相当なもので、それはいちいち追えないので、読者も関心のあるところで日本人の著者の本で取り上げられているものをチョイスしてみる。
まず、上記リストの1と3で選ばれているのが、2020年の全米図書賞(翻訳文学部門)を受賞した柳美里の『Tokyo Ueno Station』(『JR上野駅公園口』)。デザイナーは Lauren Peters-Collaer。
- 作者:Miri, Yu
- 発売日: 2020/06/23
- メディア: ハードカバー
続いて、2と6で選ばれているのが、村田沙耶香の『Earthlings』(『地球星人』)。デザイナーは Luke Bird で、彼は村田沙耶香の『Convinience Store Woman』(『コンビニ人間』)も手がけている。
- 作者:Murata, Sayaka
- 発売日: 2020/10/06
- メディア: ハードカバー
最後に、2と3で選ばれているのが、小山田浩子の芥川龍之介賞受賞作『The Hole』(『穴』)。デザイナーは Janet Hansen。
- 作者:Oyamada, Hiroko
- 発売日: 2020/10/06
- メディア: ペーパーバック
こうやって見てみると、TIME 誌が発表した2020年の必読書100選と同じく、すべて女性作家の本なのに気づく。