確か Twitter のタイムラインに流れてきて知ったサイトだと思うが、「閉館した映画館を中心とする、日本の映画館の総合データベース」というのは、Wiki に適したコンテンツだと思う。
どうしてもワタシなど、自分が生まれ育った街ということで長崎市の映画館に目が行く。
「長崎駅前映劇」について以下の記述がある。
所在地 : 長崎県長崎市大黒町9-26(1985年)、長崎県長崎市大黒町14-5(1988年)※1988年の所在地は正しくない可能性あり
長崎市の映画館 - 消えた映画館の記憶
ここはまだ小学生低学年の頃、『E.T.』を2回観に行った思い出の映画館だったりする。地元民としての情報を書いておくと、管理人の方の推測通り、長崎駅前映劇の住所は長崎県長崎市大黒町9-26が正しく、長崎県長崎市大黒町14-5は間違いだと思う(し、後年移転した記憶はないのだが、これについては単にワタシが知らなかっただけの可能性もある)。
こうしてみると、長崎市中心地の映画館は21世紀に入るとともにバタバタ閉館しているが、これはやはりシネコンへの集約が原因で、今ではユナイテッド・シネマ長崎と TOHO シネマズ長崎の2つのシネコン以外では、長崎セントラル劇場というアートシアター系の古い映画館が唯一だったりする。ここは何か理由をつけて定価の1800円を劇場側が値切ろうとする謎な経営方針を持つ映画館なのだが、どうかコロナ禍を生きのびてくれと願わずにはいられない。
個人的には「新世界」の名前が懐かしい。ここで『帝国の逆襲』を観たのがもっとも古い映画館の記憶だが、これは捏造された記憶の可能性もある。「吉田修一さんの「国宝」長崎の登場場所めぐりしてきた」というページに少し記述があるが、「新世界」は吉田修一『国宝』の中でも登場する。
あと若者期から中年期にいたる20年を過ごした福岡市の映画館も懐かしい。ワタシの生活圏だった1990年代後半以降、シネ・リーブル博多、シネサロンパヴェリア、シネテリエ天神といったアートシアター系の映画館が消えたっけ。
そうそう、シネテリエ天神が成人向け映画専門映画館になるというニュースに落胆して愚痴ったところ、柳下毅一郎さんから「それはいいニュース!」と返されたのを懐かしく思い出す。
シネテリエ天神の Wikipedia ページを見ると、残念ながら成人向け映画専門としても続かなかったようだ。