インターネット・アーカイブの Live Music Archive が20周年を迎えたことを祝している。その URL から推察される通り、etree.org コミュニティに端を発し、2002年7月に Jonathan Aizen がブルースター・ケールにライブの録音音源のアーカイブをもちかけた。ケールも乗り気だったので、彼は etree.org コミュニティに「永久無料の無制限のストレージ、無制限の帯域幅」の提供をもちかけたところ、「とても信じられないが、本当にそれが可能なら、それは我々の夢そのものだ」が返事だったそうな。そうして始まった、と。
このライブ音楽コレクションについては、10年前に「Internet Archiveで音楽を楽しむ初歩のガイド」というエントリを書いたときも紹介しているが、やはりもっとも充実しているのはグレートフル・デッドで、Dead & Company や Phil Lesh and Friends など派生バンドのライブ音源も大変な数になる。
そしてデッド関係以外でも、String Cheese Incident や Tedeschi Trucks Band などアメリカのジャム系バンドが優勢だが、それ以外でも Mogwai など強いし、メジャーどころでもこの人たちの音源もこんなにあるのかと調べると驚くと思います。
そういえば一年前にはこういうエントリを書いているが、インターネット・アーカイブはFMラジオ番組アーカイブも相当なもので、音源だけでも本当にすごいよねぇ。しかも、権利関係大丈夫かよと言いたくなるところも(笑)。
そうそう、元エントリではこのアーカイブに特に貢献の大きかった人たちの名前が挙げられているのだが、その中に(現在は Chia の CEO である)Bram Cohen の名前があるのが目を惹いた。おそらくはこのためにコードを書いたとかではなく、BitTorrent の存在自体が貢献だったということなのかな。