ウィキメディア財団のブログ記事だが、新しいインターネット規制が、あなたがもっとも愛するインターネットを守るものかどうかを簡単に確認するテストとして、「The Wikipedia Test」なるものを提唱している。それはどういうものか?
立法者は、規制を通す前に、その提案された法律が、人々がウィキペディアのようなプロジェクトの閲覧、貢献、信頼を容易にするか、それとも困難にするか自問すべきです。
つまりは、何か新たなインターネット規制の法律ができることで、ウィキペディアへのアクセスや貢献するのが阻害されたり、その信頼性が低下するようであれば、それは問題のある規制ということ。
これはウィキペディアを狙い撃ちするような法律でなければ関係ない、とはならない。最近もソーシャルメディアやオンライン上に脅威による危害を軽減しようと、営利目的のプラットフォームを規制しようとする動きが EU などであるが、それが意図しなくてもウィキペディアのような公共の利益を目的とするプロジェクトを危険にさらす可能性があることを言いたいわけですね。
このブログエントリでは表現の自由、情報アクセス、プライバシーと安全性といった観点からいくつか実例を挙げている。
まぁ、ウィキペディアの善性を当然視してないかという反発もあるかもしれないが、このシンプルなテストは確かに分かりやすいし、それだけインターネット規制は、意図せぬ副作用を考慮しながら慎重にやらなければならないということだろう。