ブレイス・アグエラ・ヤルカス(ブレイス・アグエラ・イ・アルカス)について最初に知ったのは、彼がマイクロソフト在籍時に行った TED Talk だったと思う。
- ブレイス・アグエラ・ヤルカス: 世界の画像を繋ぐPhotosynth | TED Talk
- Blaise Agüera y Arcas: ブレイス・アグエラ・ヤルカスによる新世代地図の実演 | TED Talk
その後彼は Google に移籍し、深層学習を通じてコンピュータアートに携わるようになり、やはり TED Talk を行っている。
その彼が Berkman Klein Center で「知能とは何か? 進化、コンピューティング、精神について AI から学んだこと」と題した講演を行っており、久しぶりに名前を見かけて興味をもった。現在の彼の肩書は、Google の VP にしてフェロー、その他いろいろ。
調べていて知ったのだが、彼は今年 What Is Life? そして What Is Intelligence? という二冊の本を出しているのね。どちらも根源的な書名を持つ本である。
今回の講演は、刊行されたばかりの後者についての宣伝なのだけど、知能を生命現象と結びつける議論を行っており、進化や生命の視点から人工知能をどう位置づけるかを論じている。それから意識、自己認識、自由意志といった概念についても語っており、これって人間と人間でないものを分かつ一線につながる議論なので興味あるところ。
と思っていたら、彼は WIRED が主催する WIRED Futures Conference 2025 Collaborated with NTT でこないだ基調講演を行ったばかりだった。


