今月ご恵贈いただいた本について、すぐに感想を書けないまま時間が過ぎそうなので、ひとまず紹介させていただく。
まずは、ボイジャーよりご恵贈いただいた萩野正昭『おもいで 未来』。
この本はボイジャーの創業者である萩野正昭さんの、1992年の創業から現在までの30年余りを振り返るものである。
萩野さんのボイジャーでの仕事は、つまりは日本におけるデジタル出版、電子出版の歴史そのものといって過言ではない。
今回、本書の紹介文を見て今更気づいたのだが、萩野さんがボイジャーを創業したのは、40代半ばなのな。当時はまだ PC にしてもインターネットにしても海のものとも山のものとも分からない時代である。そこでデジタル出版に注力するというのは、紛れもない挑戦だった。
ワタシもこの30年、折に触れボイジャー、つまりは萩野さんの仕事にはお世話になってきた。これは心して読ませていただきます。
続いては、日経 BP の田島さんからご恵贈いただいたゲイリー・マーカス『AIテックを抑え込め! 健全で役立つAIを実現するために私たちがすべきこと』。
WIRED の昨年末の特集「THE WORLD IN 2025」における寄稿「生成AIはその有用性を証明しなければならない」を読んだときに原書が出たことを知ったが、おそらく今年中には出ないのではないかと思い込んでいたので、正直驚いた。
ワタシもゲイリー・マーカスの論は、「ポイント・オブ・ノーリターン:プログラミング、AGI、アメリカ」で複数参考にさせてもらっている。彼の立場については、MIT Tech Review の「AI批評家、ゲイリー・マーカスとの散歩で話したこと」や、公開されている本書の「はじめに」を読まれるのがよいだろう。
もちろんワタシも本書を読ませてもらいます。




