「あなたの AI の使い方で私の頭はおかしくなりそうだ」とはどういうことか?
それは、タイトルの脇に書かれている、「AI の文章作成からは逃れられないが、それはすべてを画一的なものにし、我々をイラつかせている」ということである。
Jason Koebler が書くのは、今ではネットを閲覧してどんな種類のコンテンツに触れるにせよ、AI に襲い掛かられるという話である。結果、常に「これはAIか?」と疑いを持ち、人々は偽物を本物だと思い込み、本物を偽物と思い込む。そして、すべてが信じられないほど不気味に感じるせいで、自分の脳が「AI警察」と化してしまっていると書く。
これってワタシの文章の以下のあたりが符合するかもね。
オサリバンが強調するのは、現在のソーシャルメディアの問題は、単に「偽物が増えた」ことではなく、文脈が崩壊し、真実であるかどうか人間に判断できなくなり、というかそれ自体もうどうでもよくなっているのが深刻だということです。
ソーシャルメディアは死なない。ただゾンビとして残るだろう – WirelessWire & Schrödinger's
で、Jason Koebler はいろいろ例を挙げるのだが、数年聞いてきたあるポッドキャストで、冒頭の口上が明らかに AI ライティングの決まり文句が次から次へと並べたてられるのを聞くうちに頭がシャットダウンして、ポッドキャストを聞くのを止めてしまった話はリアルである。
そして、人間のライターが AI のような文章を書くことが今であるし、その傾向は今後さらに一般的になるだろうという指摘は、多分正しいでしょうな。
先月には「AIで生成された文章を元に戻すAI」を謳う Sinceerly なんてサービスが立ち上がっている。その作者は、「はっきり言っておくと、思考の代わりとして AI を使う人々に鏡を突きつけることを主な目的とする風刺的なプロジェクトです。しかし、私がこのツールを開発し、実際に機能しているという点では本物です」と語る。
Jason Koebler は Facebook で AI が生成した粗悪なコンテンツを何時間も閲覧し、AI 生成画像に対するコメント欄をスクロールするのに途方もない時間を費やす中で印象に残っているのが、家の外に木製のデッキがある AI 生成画像である。そんな実在しないデッキが建築基準検査に合格するかどうかについて激論を交わすコメント欄を見て、Facebook は愚かな老人たちのための仮想老人ホームと化していると辛辣に思ったことを書き、そして以下のように宣言する。
私はこれを「ゾンビ・インターネット」と呼ぶことにした。それは、インターネットの大部分がボット同士のやり取りに過ぎないという、人気はあるけど単純すぎる考え方である「死んだインターネット(Dead Internet)」よりも、さらに悪いものだと私は考えていたからだ。私がこれを「ゾンビ・インターネット」と呼んだのは、実のところ、インターネットの大部分が単にボット同士の会話だったり、ボットが人間と会話したりしているだけではないからだ。それは、人間がボットと会話したり、人間同士が会話したり、人間が「AIエージェント」を作成して人間とやり取りするよう指示したりしている。AIを使っている人間が、AIを使っていない人間と会話したり、AIを使っている人間同士が会話したりしているのだ。それは、AIインフルエンサーの作り方を互いに教え合い、金儲けだけを目的にインターネットにスパムを撒き散らす自動化された YouTube チャンネルやブログ、ソーシャルメディアのアカウントを立ち上げたインフルエンサーのハッスルブロたち(hustlebros)なのだ。
なんだか訳していて、途中から何言ってんのか分からなくなってきたが(笑)、ワタシが書く「ゾンビ」とは位相は異なるけれども、これはこれで分かる話である。
Jason Koebler は最後に、「AI が存在し、人々が AI を使っているという事実に苛立っているのではない。自分に残された時間は限られており、それをできるだけ自分以外の人間との交流に費やしたいと思っているからだ。ロボットと議論したり、生身の人間が書くのを面倒くさがったような文章を読むのに時間を浪費する人間になりたくないのだ」と締めている。
