Google のスンダー・ピチャイ CEO がThe Verge の Decoder ポッドキャストに出演している。
彼がこの番組に出演するのは、「Googleからウェブサイトへのトラフィックがゼロになる日」で取り上げた時以来で、およそ2年ぶりの登場になる(はず)。
今回のインタビューも当然ながら AI 時代の Google、そしてインターネットの話が中心だが、まず語られるのは、ChatGPT 登場後に危機感を持ち、組織改編を行った話である。具体的には AI ファーストを掲げ、Google Brain と DeepMind を統合して Google DeepMind を作り、AI インフラチーム、そして何より検索部門も再編を行ったとな。
それは単なる AI シフトではなく、Google という会社の意思決定速度を上げるために組織構造を変えた、とピチャイが考えているようだ。
そして議論は AI エージェントによる検索の変質にも触れられるが、インタビューしているのが「Google Zero」の提唱者であるニレイ・パテルなので、Google 検索は長年、同じことを聞けばだいたい同じ検索結果が見られる公共的な情報基盤だったのに、AI によるパーソナライズでそれが崩れるのではないか、といった鋭い問いを発している。
基本的にピチャイは、Google が AI 化しても利用者、そしてウェブに利益を返すという立場なのに対し、パテルは「Google Zero」、つまり検索流入がゼロに近づけばそうはならんだろ、AI Overview の中のリンクじゃ十分ではないし、答えの信頼性にまだ疑問がある、昨今の AI に対する反発や嫌悪(エリック・シュミット元 CEO も盛大なブーイングを食らってたよね)は単なる理解不足じゃなく、AI Overview を利用し、日常的に AI スロップに触れた結果だろといろいろ問うている。
要は Google 検索の AI エージェント化は、オープンウェブからトラフィックと利益を一方的に奪うんじゃないかという現実に迫った危機感をパテルはピチャイにぶつけているわけですね。
