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YAMDAS更新(塚越健司『ハクティビズムとは何か』、Chim↑Pom『芸術実行犯』)

yomoyomoの読書記録塚越健司『ハクティビズムとは何か ハッカーと社会運動』Chim↑Pom『芸術実行犯』を追加。

ハクティビズムとは何か ハッカーと社会運動 (SB新書)

ハクティビズムとは何か ハッカーと社会運動 (SB新書)

芸術実行犯 (ideaink 〈アイデアインク〉)

芸術実行犯 (ideaink 〈アイデアインク〉)

まさに読みましたという感想だけ書いたものなのだけど、ワタシがやってるのは「読書記録」であって「書評」ではないのでご容赦いただきたい。こういうのでも書いていかないとすぐに書けなくなってしまうのだ。

最初無料で読み進めるごとに課金する電子書籍を提供するスタートアップ

Total Boox というスタートアップが一風変わった電子書籍サービスを手がけている。

screenshot

彼らが提供する電子書籍は、最初すべて無料でダウンロードできる。そして、読むページ毎に課金していくのである。その割合はきっちり本全体の10%読んだら、10%課金される。

これはつまり、読者がどこまで読んだかちゃんと管理できる仕組みを作り上げているということになる。もちろん電子書籍はオフラインでも読めて、次回ネットにつながったときにどこまで読んだか情報が送られ(て課金され)る仕組みである。

これでワタシが最初に連想したのは、ケヴィン・ケリーの「本を読んでくれたらお金を払います」である。提供するサービス自体はまったく違うのだが、いずれも電子書籍を買ってもちゃんと最後まで読み通す読者は少ないことを仮定しているからだ。

ネタ元は Slashdot

ルー・リードの5枚組ボックスセットOriginal Album Seriesがお勧め

いろんなミュージシャン/バンドのオリジナルアルバムから5枚選んでボックスセットにした Original Album Series だが、もうすぐルー・リード編が出る。

Lou Reed (Original Album Series)

Lou Reed (Original Album Series)

これはかなりお勧めです。大体ルー・リードのような人だと70年代のアルバムがチョイスされることが多いのだが、この場合、1980年代末から2000年代初期までの10年余りに出たアルバムが並んでいて、何よりこの時期充実した作品が多いというのがある。

まず久しぶりにゴールドディスクとなった New Yorkジョン・ケールとのアンディ・ウォーホル追悼作 Songs for Drella は彼のキャリアの中でも屈指の名盤だし、2000年の Ecstasy も非常に良質のロックアルバムである(このときの来日公演が素晴らしかったので、印象が良い)。

残り二作も駄作ではない。傑作もあるがそれ以上に駄作も多い彼のキャリアでは、この10年余りはホント充実してたんだなぁとしみじみ思う。

ナッシュビル

ナッシュビル [DVD]

ナッシュビル [DVD]

日本盤 DVD 発売時にブログエントリを書いていたのに、今まで未見だった。

いやー、ワタシには手ごわかった。本作はロバート・アルトマンの群集劇の代表作とされるが、彼らしく説明的な画も台詞もないところで20名を超える登場人物がぞろぞろ登場するものだから自分の中でどうフォーカスを絞ってみればよいか分からず難儀した。

同じアルトマンの群集劇でも、舞台がズバリ結婚式とはっきりしている『ウェディング』や、物語が割とすっきりしている『ショート・カッツ』よりも本作は歯ごたえがあり、観ていて疲労を感じた。

その登場人物がほぼ集まることとなる終盤のパルテノン神殿のコンサート場面は見事で、そういう展開があるかと驚いていると、その後に続く歌がよかったね。終わりよければすべてよしである。

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