当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

Twitter はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ミッシング

石原さとみの演技がすごいという評判を聞いて行くことにした。が、思えば、ワタシは石原さとみの主演作って映画もテレビドラマもこれまで観たことないんだよね(『シン・ゴジラ』は主演作ではないわけで)。で、さらにいうと𠮷田恵輔監督の作品を観るのも、…

関心領域

ジョナサン・グレイザーといえば、日本でもっとも知られる仕事は未だに "Virtual Insanity" なのかもしれないが、寡作な彼の映画を観るのは本作がはじめてだった。第一作の『Sexy Beast』は、ブレイディみかこさんの文章で引き合いに出されていた覚えがある…

『Plurality』書籍版の刊行とオードリー・タンのドキュメンタリー映画

time.comTIME 誌が台湾のデジタル担当大臣(の退任が決まった)オードリー・タンに取材した記事だが、これを読んでいて、一年以上前にここでも紹介したオードリー・タンとグレン・ワイル、そしてコミュニティの共著 Plurality の書籍版が刊行されていたのを…

Google検索結果からAIによるまとめを排除するフィルタ「&udm=14」

udm14.comこのサイトのドメイン名にもなっている「&udm=14」とは何かということだが、その前に the disenshittification Konami code というサイト名にも注意する必要がある。disenshittification とは、ワタシも何度も(その1、その2)取り上げているコリイ…

ロイル・カーナーのライブ盤『hugo: reimagined』が素晴らしい

以前、「21世紀最初の20年にリリースされたワタシが愛する洋楽アルバム40選」をやったとき、ロイル・カーナーの『Not Waving, but Drowning』を選んでいるが、実は彼の『Yesterday's Gone』とどちらにしようかかなり悩んだ。正直なところ、そちらを選んでも…

陽一の空手いきあたりばったり――渋谷陽一が空手をやっていた頃

理由は聞かないでいただきたいが、これからたまに渋谷陽一の著書からの引用をお届けしたい。今回は渋谷陽一『ロック微分法』(ロッキング・オン)の「陽一の空手いきあたりばったり」と題された章から引用する。渋谷陽一は、1982年から1983年にかけて、雑誌…

AI企業がオープンソースという言葉を都合よく利用する「オープンウォッシング」の問題をNew York Timesも取り上げる

www.nytimes.com一部の AI 企業が「オープンソース」の看板をユルユルに使っていることに対する批判を取り上げた記事だが、まさにワタシが WirelessWire News 連載やこのブログで以前に取り上げた問題ですね。 オープンソース AI の支持者たちは、その方が社…

静的ウェブサイト作成ガイドは個人サイト再興に資するか

www.staticguide.orgMarkdown Guide の著者として知られるテクニカルライターの Matt Cone が、HTML と CSS、そして何より Hugo の静的サイトジェネレータを使って静的なウェブサイトを作成するガイドを書いている。要は、このサイトの記述に従えば、スクラ…

カズオ・イシグロの新刊はジャズシンガーのステイシー・ケントに提供した歌詞集

カズオ・イシグロの Facebook で彼の新刊 The Summer We Crossed Europe in the Rain を知る。小説ではなく、ジャズシンガーのステイシー・ケントに提供した歌詞を集めたものとな。The Summer We Crossed Europe in the Rain: Lyrics for Stacey Kent作者:Is…

「こいつ映画撮ったことあんのかよ?」――映画『メガロポリス』制作時の『地獄の黙示録』にも劣らない混乱ぶり

www.theguardian.com第77回カンヌ国際映画祭でワールドプレミアが行われた、1億2000万ドルの私財をなげうち、構想40年を経て完成したフランシス・フォード・コッポラ監督の新作『Megalopolis』はかなりの怪作、というか端的にいえば失敗作らしいが、Guardian…

悪は存在しない

自分の観測範囲で評判になっているのを知って映画館に足を運ぶ場合もあるが、この監督の新作と知れば当たり前のように行くと決めている人もそれなりにいる。『ドライブ・マイ・カー』により、濱口竜介もワタシの中でそういう位置づけの監督になったのだが、…

ジョン・レノン 失われた週末

柳下毅一郎さんに啓示を受けて(おおげさ)観ることした映画である。ジョン・レノンの70年代において、オノ・ヨーコと別居していた期間は、この映画のタイトルにもあるように「失われた週末」と呼ばれ、酒浸りの非常に荒んだ生活を送っており、音楽的な成果…

ルハ・ベンジャミンも新刊でTESCREAL批判をしていたのか

books.macska.org実は「TESCREALふたたび:AGIが約束するユートピアはSF脳のディストピアなのか?」を書いていたときに、プリンストン大学のルハ・ベンジャミン教授の「ケンドリック・ラマーやヤシーン・ベイのヒット曲みたいにこの論文をずっと待ってた!」…

アンディ・グリーンバーグ『Tracers in the Dark』(とそれに続く新作)の邦訳を出す出版社はありませんか?

wired.jpひと月前の話で恐縮だが、この記事を読んで、「アンディ・グリーンバーグの『Tracers in the Dark』、やはり邦訳は出ないのかねぇ」とつぶやいたところ、まさかの著者から「興味のある日本の出版社をご存じだったら紹介いただけるとありがたいんだが…

「Wi-Fi」は何の略か? 話は簡単ではない

What Does ‘Wi-Fi’ Stand For? この話は前にも何かで読んだことがあったと思うが、「Wi-Fi」は何の略か? という話が Mental Floss に出ていた。Wi-Fi は無線 LAN の登録商標の名前なんだから、Wi-Fi の Wi は wireless の略にきまっている。で、「Wi-Fi」と…

WirelessWire News連載更新(TESCREALふたたび:AGIが約束するユートピアはSF脳のディストピアなのか?)

WirelessWire Newsで「TESCREALふたたび:AGIが約束するユートピアはSF脳のディストピアなのか?」を公開。個人的な事情で恐縮だが、今回は書いている間に寝不足の問題を抱えており、それは残念ながらこの文章にも影響を及ぼしている。文章の精度もあるし、…

『ポストトゥルース』の著者による偽情報、誤情報への姿勢を学べる邦訳が2冊続けて出る

yamdas.hatenablog.com今年のはじめに書いたエントリだが、ここで新刊を紹介した、『ポストトゥルース』(asin:4409031104)の邦訳があるリー・マッキンタイアの本の新たな邦訳が先月、今月と立て続けに2冊出るのを知る。といっても、今回邦訳が出たのは、上…

肩をすくめる絵文字「¯\_(ツ)_/¯」をコピペできる(だけの)サイト……ってなんじゃそりゃ!?

copyshrugemoji.comOne Click Shrug Emoji Copy というサイトだが、肩をすくめる絵文字「¯\_(ツ)_/¯」をコピペしたいときに使える……というか、それ以外に使いようがない。この「¯\_(ツ)_/¯」だが、「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(20…

マイケル・ペイリンが、北朝鮮、イラクの次に旅行番組で赴いたのはナイジェリアだった

www.theguardian.com今ではモンティ・パイソンよりも旅行番組のプレゼンターとして知られる(という枕詞を書くのも何回かの)マイケル・ペイリンだが、北朝鮮、イラクに続いて、Channel 5 の旅行番組でナイジェリアに赴いたとのこと。しかしなぁ、モンティ・…

ポール・オースターとルー・リードが1995年に行った対談をはじめて読んだ

www.dazeddigital.com先月末、米国を代表する小説家であるポール・オースターが亡くなった。その追悼として、ポール・オースターとルー・リードが1995年に行った対談記事が公開されていたので読んでみた。正確にはポール・オースターはニュージャージーの生…

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2023 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)