Movie
公開週に見逃がしてしまい、これはもう無理かなと諦めかけていたが、速水健朗さんのポッドキャストを聞いて行きたくなったところに、行きつけのシネコンでレイトショーをやってたおかげで観れた。たまたまだが、少し前に『フォードvsフェラーリ』を観ていて…
思えば、トッド・ヘインズの映画を観るのは実は初めてだった。ナタリー・ポートマンという人は、俳優として実に真面目である。その彼女の代表作が、演技者として周りから責められ、同時に自分で自身を追い込み、必死に頑張りぬく姿を見せる『ブラック・スワ…
実はワタシは『チェンソーマン』すら読んだことがなかったりするのだが(アニメも未見)、『ルックバック』に関しては、ネットに公開されたのを読んで、感じ入るものがあった。しかし、これが映画になるとは思わなかった。果たしてどんなものかと思っていた…
yamdas.hatenablog.com2021年以来半年ごとにやっている、Netflix で観た映画(近作のみ)の感想まとめを今年上半期についてもやっておく。実はこの半年、Netflix はドラマばかりで映画はあまり観ておらず、6月にまとめて数本観て、結果的に本数を稼いだ感じ…
アレクサンダー・ペインの新作を観るのは、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』以来、10年ぶりということになる。本作は『サイドウェイ』以来のポール・ジアマッティが主演ということで、あの映画が好きなワタシとしては期待が高まった。1970年のクリスマス…
diamond.jp一週間ほど前に話題になった記事だが、そのタイトルは著者ではなく編集者がつけたものなのだろう。「観ていないとお話にならない」とか、いちいち煽らないと埋もれてしまうのだろうか? 難儀な話ですね。それはともかく、この著者が選んだ知的イン…
ボブ・マーリー:ONE LOVE ブルーレイ+DVD [Blu-ray]キングズリー・ベン=アディルAmazon先月の公開時に行きそびれ、もう無理だなと諦めていたのだが、近場のシネコンでレイトショーをやってたおかげで観れた。本作の Rotten Tomatoes を見ると、批評家の評価…
ルカ・グァダニーノの映画を観るのは、実はこれが初めて。本作の脚本のジャスティン・クリツケスは、『パスト ライブス/再会』のセリーン・ソン監督の夫であり、つまり、彼らは夫婦でそれぞれに三角関係の映画を作り、それぞれ大成功させたことになる。本作…
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が2015年公開だから、その9年後に作られた前日譚である。もちろん公開初日に観に行ったが、近場の IMAX シアターでレイトショー鑑賞となると、終映時間が日付過ぎた24時半くらいになってしまうので、別のシネコンに出…
time.comTIME 誌が台湾のデジタル担当大臣(の退任が決まった)オードリー・タンに取材した記事だが、これを読んでいて、一年以上前にここでも紹介したオードリー・タンとグレン・ワイル、そしてコミュニティの共著 Plurality の書籍版が刊行されていたのを…
ジョナサン・グレイザーといえば、日本でもっとも知られる仕事は未だに "Virtual Insanity" なのかもしれないが、寡作な彼の映画を観るのは本作がはじめてだった。第一作の『Sexy Beast』は、ブレイディみかこさんの文章で引き合いに出されていた覚えがある…
石原さとみの演技がすごいという評判を聞いて行くことにした。が、思えば、ワタシは石原さとみの主演作って映画もテレビドラマもこれまで観たことないんだよね(『シン・ゴジラ』は主演作ではないわけで)。で、さらにいうと𠮷田恵輔監督の作品を観るのも、…
www.theguardian.com第77回カンヌ国際映画祭でワールドプレミアが行われた、1億2000万ドルの私財をなげうち、構想40年を経て完成したフランシス・フォード・コッポラ監督の新作『Megalopolis』はかなりの怪作、というか端的にいえば失敗作らしいが、Guardian…
柳下毅一郎さんに啓示を受けて(おおげさ)観ることした映画である。ジョン・レノンの70年代において、オノ・ヨーコと別居していた期間は、この映画のタイトルにもあるように「失われた週末」と呼ばれ、酒浸りの非常に荒んだ生活を送っており、音楽的な成果…
自分の観測範囲で評判になっているのを知って映画館に足を運ぶ場合もあるが、この監督の新作と知れば当たり前のように行くと決めている人もそれなりにいる。『ドライブ・マイ・カー』により、濱口竜介もワタシの中でそういう位置づけの監督になったのだが、…
www.dazeddigital.com先月末、米国を代表する小説家であるポール・オースターが亡くなった。その追悼として、ポール・オースターとルー・リードが1995年に行った対談記事が公開されていたので読んでみた。正確にはポール・オースターはニュージャージーの生…
www.theguardian.com今ではモンティ・パイソンよりも旅行番組のプレゼンターとして知られる(という枕詞を書くのも何回かの)マイケル・ペイリンだが、北朝鮮、イラクに続いて、Channel 5 の旅行番組でナイジェリアに赴いたとのこと。しかしなぁ、モンティ・…
本作の主演のアンドリュー・スコットは、『SHERLOCK』でのモリアーティ役で認知した人だが、映画では『パレードへようこそ』が印象的だったな。実は彼が主演する Netflix の『リプリー』を観始めたところだったりする(こちらも実にピッタリな役をやっている…
パスト ライブス/再会 [Blu-ray]グレタ・リー,ユ・テオ,ジョン・マガロAmazonいやぁ、画の美しさが印象的だった。子供時代の主人公二人がデートで遊ぶ二人が顔を出すオブジェ、それとあの恐竜みたいなヤツとか、そして女の子家族が北米に移住してからもカッ…
www.bbc.comジョン・カーペンター(製作、監督、脚本、音楽など)とダン・オバノン(脚本、出演、編集など)がタッグを組み、卒業制作として6万ドルという超低予算で撮り、1974年に公開された映画『ダーク・スター』が、『エイリアン』などその後の SF 映画…
オッペンハイマー ブルーレイ+DVD(ボーナスブルーレイ付)キリアン・マーフィーAmazonようやく日本でも観れたわけだが、アカデミー賞7部門を受賞した本作が、下手すれば日本で公開されなかったかもしれないのはとんでもない話である。クリストファー・ノーラ…
【Amazon.co.jp限定】コヴェナント/約束の救出 豪華版(ビジュアルシート3枚セット付) [Blu-ray]ジェイク・ギレンホール,ダール・サリム,アントニー・スター,アレクサンダー・ルドウィグAmazon終映ギリギリになんとか観れた。ガイ・リッチーといえば『ロック…
fandomwire.comワタシもこよなく愛する名優クリストファー・ウォーケンだが、『デューン 砂の惑星 PART2』が4年ぶりのスクリーン復帰であり、この記事では「セミリタイア状態」だったと表現されている。もちろんその間、まったく仕事をしてなかったわけでは…
デューン 砂の惑星PART2 ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]ティモシー・シャラメAmazon『DUNE/デューン 砂の惑星』からおよそ2年半を経て公開される続編である。IMAX での先行上映を金曜夜に観てきた。以下、未見の人はご注意を。さて、映画館の IMAX …
落下の解剖学 [Blu-ray]ザンドラ・ヒュラーAmazon本当は『コヴェナント/約束の救出』を観たかったのだが、都合と上映時間の兼ね合いでこちらになった。裁判劇に優れた映画が多いし、子供の頃に観た『十二人の怒れる男』で陪審制を知ったのをはじめ、ワタシは…
年明け、Facebook で映画『アンタッチャブルズ』に関するちょっと面白い話を読んだのだが、これ本当にあったことなのかねと思い調べてみたら、Wikipedia 経由で情報源となる記事を見つけた。metro.co.uk『アンタッチャブルズ』のアル・カポネ役は、最初ボブ…
【Amazon.co.jp限定】ボーはおそれている(ビジュアルシート4枚セット 付) [Blu-ray]ホアキン・フェニックス,ネイサン・レイン,エイミー・ライアン,パーカー・ポージーAmazon映画のストーリー展開にはっきり触れるので、未見の人はご注意ください。本国で興行…
夜明けのすべて Blu-ray(通常版)松村北斗Amazon三宅唱監督の名前は、前作『ケイコ 目を澄ませて』がワタシの観測範囲で評判で知ったが、残念ながら都合がつかず観に行けなかった。たまたま宇野維正の「映画のことは監督に訊け」を読み(ここでの三宅唱監督…
ダム・マネー ウォール街を狙え! [Blu-ray]ポール・ダノ,ピート・デヴィッドソン,ヴィンセント・ドノフリオ,アメリカ・フェレーラAmazon昨年、「映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』がすごく面白そうな件とベン・メズリックの異様な仕事の早さに驚いた…
www.nytimes.comデイヴィッド・J.スカル(公式サイト、Wikipedia)の名前を久しぶり見たなと思ったら、訃報だった。車の事故に巻き込まれて亡くなったとのこと。享年71。彼の著作は、日本でも90年代後半に次々と邦訳が出た。ハリウッド・ゴシック―ドラキュラ…