当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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Movie

チャレンジャーズ

ルカ・グァダニーノの映画を観るのは、実はこれが初めて。本作の脚本のジャスティン・クリツケスは、『パスト ライブス/再会』のセリーン・ソン監督の夫であり、つまり、彼らは夫婦でそれぞれに三角関係の映画を作り、それぞれ大成功させたことになる。本作…

マッドマックス:フュリオサ

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が2015年公開だから、その9年後に作られた前日譚である。もちろん公開初日に観に行ったが、近場の IMAX シアターでレイトショー鑑賞となると、終映時間が日付過ぎた24時半くらいになってしまうので、別のシネコンに出…

『Plurality』書籍版の刊行とオードリー・タンのドキュメンタリー映画

time.comTIME 誌が台湾のデジタル担当大臣(の退任が決まった)オードリー・タンに取材した記事だが、これを読んでいて、一年以上前にここでも紹介したオードリー・タンとグレン・ワイル、そしてコミュニティの共著 Plurality の書籍版が刊行されていたのを…

関心領域

ジョナサン・グレイザーといえば、日本でもっとも知られる仕事は未だに "Virtual Insanity" なのかもしれないが、寡作な彼の映画を観るのは本作がはじめてだった。第一作の『Sexy Beast』は、ブレイディみかこさんの文章で引き合いに出されていた覚えがある…

ミッシング

石原さとみの演技がすごいという評判を聞いて行くことにした。が、思えば、ワタシは石原さとみの主演作って映画もテレビドラマもこれまで観たことないんだよね(『シン・ゴジラ』は主演作ではないわけで)。で、さらにいうと𠮷田恵輔監督の作品を観るのも、…

「こいつ映画撮ったことあんのかよ?」――映画『メガロポリス』制作時の『地獄の黙示録』にも劣らない混乱ぶり

www.theguardian.com第77回カンヌ国際映画祭でワールドプレミアが行われた、1億2000万ドルの私財をなげうち、構想40年を経て完成したフランシス・フォード・コッポラ監督の新作『Megalopolis』はかなりの怪作、というか端的にいえば失敗作らしいが、Guardian…

ジョン・レノン 失われた週末

柳下毅一郎さんに啓示を受けて(おおげさ)観ることした映画である。ジョン・レノンの70年代において、オノ・ヨーコと別居していた期間は、この映画のタイトルにもあるように「失われた週末」と呼ばれ、酒浸りの非常に荒んだ生活を送っており、音楽的な成果…

悪は存在しない

自分の観測範囲で評判になっているのを知って映画館に足を運ぶ場合もあるが、この監督の新作と知れば当たり前のように行くと決めている人もそれなりにいる。『ドライブ・マイ・カー』により、濱口竜介もワタシの中でそういう位置づけの監督になったのだが、…

ポール・オースターとルー・リードが1995年に行った対談をはじめて読んだ

www.dazeddigital.com先月末、米国を代表する小説家であるポール・オースターが亡くなった。その追悼として、ポール・オースターとルー・リードが1995年に行った対談記事が公開されていたので読んでみた。正確にはポール・オースターはニュージャージーの生…

マイケル・ペイリンが、北朝鮮、イラクの次に旅行番組で赴いたのはナイジェリアだった

www.theguardian.com今ではモンティ・パイソンよりも旅行番組のプレゼンターとして知られる(という枕詞を書くのも何回かの)マイケル・ペイリンだが、北朝鮮、イラクに続いて、Channel 5 の旅行番組でナイジェリアに赴いたとのこと。しかしなぁ、モンティ・…

異人たち

本作の主演のアンドリュー・スコットは、『SHERLOCK』でのモリアーティ役で認知した人だが、映画では『パレードへようこそ』が印象的だったな。実は彼が主演する Netflix の『リプリー』を観始めたところだったりする(こちらも実にピッタリな役をやっている…

パスト ライブス/再会

いやぁ、画の美しさが印象的だった。子供時代の主人公二人がデートで遊ぶ二人が顔を出すオブジェ、それとあの恐竜みたいなヤツとか、そして女の子家族が北米に移住してからもカットの美しさをところどころに感じた。そうそう、坂の町と呼ばれる長崎で生まれ…

超低予算の学生映画『ダーク・スター』がいかにSF映画を変えたか

www.bbc.comジョン・カーペンター(製作、監督、脚本、音楽など)とダン・オバノン(脚本、出演、編集など)がタッグを組み、卒業制作として6万ドルという超低予算で撮り、1974年に公開された映画『ダーク・スター』が、『エイリアン』などその後の SF 映画…

オッペンハイマー

ようやく日本でも観れたわけだが、アカデミー賞7部門を受賞した本作が、下手すれば日本で公開されなかったかもしれないのはとんでもない話である。クリストファー・ノーランの映画は IMAX というのがもはや周知されており、ワタシの住む田舎でも IMAX シアタ…

コヴェナント/約束の救出

【Amazon.co.jp限定】コヴェナント/約束の救出 豪華版(ビジュアルシート3枚セット付) [Blu-ray]ジェイク・ギレンホール,ダール・サリム,アントニー・スター,アレクサンダー・ルドウィグAmazon終映ギリギリになんとか観れた。ガイ・リッチーといえば『ロック…

セミリタイア状態だった名優クリストファー・ウォーケンが『デューン 砂の惑星 PART2』で映画復帰した理由

fandomwire.comワタシもこよなく愛する名優クリストファー・ウォーケンだが、『デューン 砂の惑星 PART2』が4年ぶりのスクリーン復帰であり、この記事では「セミリタイア状態」だったと表現されている。もちろんその間、まったく仕事をしてなかったわけでは…

デューン 砂の惑星 PART2

デューン 砂の惑星PART2 ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]ティモシー・シャラメAmazon『DUNE/デューン 砂の惑星』からおよそ2年半を経て公開される続編である。IMAX での先行上映を金曜夜に観てきた。以下、未見の人はご注意を。さて、映画館の IMAX …

落下の解剖学

落下の解剖学 [Blu-ray]ザンドラ・ヒュラーAmazon本当は『コヴェナント/約束の救出』を観たかったのだが、都合と上映時間の兼ね合いでこちらになった。裁判劇に優れた映画が多いし、子供の頃に観た『十二人の怒れる男』で陪審制を知ったのをはじめ、ワタシは…

映画『アンタッチャブルズ』に出演せずに2万ポンドを手にしたボブ・ホスキンス

年明け、Facebook で映画『アンタッチャブルズ』に関するちょっと面白い話を読んだのだが、これ本当にあったことなのかねと思い調べてみたら、Wikipedia 経由で情報源となる記事を見つけた。metro.co.uk『アンタッチャブルズ』のアル・カポネ役は、最初ボブ…

ボーはおそれている

【Amazon.co.jp限定】ボーはおそれている(ビジュアルシート4枚セット 付) [Blu-ray]ホアキン・フェニックス,ネイサン・レイン,エイミー・ライアン,パーカー・ポージーAmazon映画のストーリー展開にはっきり触れるので、未見の人はご注意ください。本国で興行…

夜明けのすべて

夜明けのすべて Blu-ray(通常版)松村北斗Amazon三宅唱監督の名前は、前作『ケイコ 目を澄ませて』がワタシの観測範囲で評判で知ったが、残念ながら都合がつかず観に行けなかった。たまたま宇野維正の「映画のことは監督に訊け」を読み(ここでの三宅唱監督…

ダム・マネー ウォール街を狙え!

ダム・マネー ウォール街を狙え! [Blu-ray]ポール・ダノ,ピート・デヴィッドソン,ヴィンセント・ドノフリオ,アメリカ・フェレーラAmazon昨年、「映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』がすごく面白そうな件とベン・メズリックの異様な仕事の早さに驚いた…

ホラーエンターテイメントを真面目に研究したデイヴィッド・J.スカルが亡くなっていた

www.nytimes.comデイヴィッド・J.スカル(公式サイト、Wikipedia)の名前を久しぶり見たなと思ったら、訃報だった。車の事故に巻き込まれて亡くなったとのこと。享年71。彼の著作は、日本でも90年代後半に次々と邦訳が出た。ハリウッド・ゴシック―ドラキュラ…

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア

ジョナサン・デミの『ストップ・メイキング・センス』については、かつて史上最高の音楽映画に選んだのをはじめ、このブログでもこれまで何度も讃えてきた。ワタシは今50歳だが、この映画をリアルタイムには体験していない。ワタシの故郷の田舎では公開され…

PERFECT DAYS

PERFECT DAYS 通常版【2枚組】 [Blu-ray]役所広司Amazon年末年始に『枯れ葉』か本作を観たいなと思いながら、逃してしまう感じだった。今週たまたま時間ができたので、『みなに幸あれ』など観たい映画はいくつかあってどれを観るか迷ったが、上映時間の関係…

アカデミー賞にノミネートすらされなかった今世紀の名演技20選

www.theguardian.com先ごろ第96回アカデミー賞のノミネートが発表された。日本関係では『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞、『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション映画賞、そして↓に感想を書いている『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞(日本代表作品として…

かのジョン・ラセターがBSDデーモンのロゴを描いていた!

www.jacobelder.comMIT の蚤の市で、1986年に発行された 4.3 BSD のマニュアルの表紙に描かれている BSD デーモンのマスコットに「初期 Unix システムと現代文化のつながり」を見つけたという話である。なにかというと、BSD デーモンを描いたのが、ルーカス…

ベスト・オブ・エネミーズ(NTLive)

昨年観に行きたかったが都合が悪くて行きそびれ、悔しく思っていた。が、年末年始のナショナル・シアター・ライブ10周年記念アンコール上映のおかげで、もうすぐ取り壊しになる大洋映画劇場でようやく観れた。NTLive の作品を映画館で観るのはこれが初めてで…

2023年下半期にNetflixで観た映画の感想まとめ

ここ数年、半年に一度やっているエントリ(前回、2023年上半期)で2024年を始めたい。近作のみ取り上げる。 プロミシング・ヤング・ウーマン(Netflix) キャリー・マリガンは『17歳の肖像』でブレイクした後、『わたしを離さないで』や『インサイド・ルーウ…

『ゴジラ-1.0』はアカデミー賞作品賞にノミネートされるべきだ。これはジョークではない。その理由は――

www.cinemablend.com『ゴジラ-1.0』が北米でも大ヒット、そして大絶賛されているのにはさすがに驚いたが、Rich Knight というライターが、『ゴジラ-1.0』はアカデミー賞作品賞にノミネートされるべき。いや、ジョークじゃないぞ、という前のめりな記事を書い…

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