当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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Music

ジョイ・ディヴィジョンの全映像、そしてさまざまな「セレモニー」

www.openculture.comジョイ・ディヴィジョンのテレビ出演、撮影されたライブ映像を全部まとめた動画が紹介されている。おそらくは権利者の許可は得てないものだろうから、ここには動画を埋め込みしないので↑のページから閲覧ください。彼らの最初のテレビ出…

後藤正文や柳樂光隆らと考える、まちづくりと芸術文化。「みんなの利益」「公共」とは

niewmedia.com8月後半に長崎大学で行われたトークセッション「『あたらしいハコモノのカタチ』~地域における公共施設の可能性~」を取材して書かれた記事だが、実はこのトークセッションの会場にワタシもいた。例年であれば、8月はやはりお盆の周りに帰省す…

レッド・ツェッペリン:ビカミング

普段映画は金曜夜にレイトショーで観るのだが、ワタシの住んでる地方では、本作の上映時間は朝10時台に一日一度だったため、通常の日曜日であればまだ寝ている時間にシネコンに出向くこととなった。IMAX シアターは満席近く埋まっていた。もしかすると、この…

スティングのライブに行ってきた

www.setlist.fm正直、「STING 3.0」というフレーズを目にしたときは、反射的に「ダセェ!」と思ったし、今更トリオ編成でのツアーと聞いても、単にバックバンドの経費削減策じゃないかねと思ったくらいで、あまり期待するところはなかった。トリオ編成なら、…

渋谷陽一の悪筆とロバート・フリップへのプレゼント

渋谷陽一の訃報を受けての投稿をこのひと月ほどいろいろ見ては、こちらもいろいろ思い出すところがあった。渋谷陽一語録※「頭がいい人は字が奇麗ではない。頭脳を奇麗に字を書く、ということ以外に酷使しているから」渋谷さんは字があまり奇麗ではなかった。…

コンピュータ音楽の網羅的な教科書が無料オンライン公開されている

cmtext.com以前ほどではないが、ウェブにはよくぞこれだけの文章を無料で読ませてくれるものだと感謝したくなるものが公開されていたりする。その感覚を、新山祐介さんの投稿経由で知った Introduction to Computer Music で思い出させてくれた。これは作曲…

ロンドン特派員児島由紀子の不在

こないだの渋谷陽一追悼エントリの最後で以下のように書いた。 それとは別に、もう一人、ロッキング・オン関係者の「不在」について近々書くかもしれない。 渋谷陽一のワタシにとっての功罪 - YAMDAS現更新履歴 念頭にあったのは、ロッキング・オンのロンド…

渋谷陽一のワタシにとっての功罪

rockinon.com2023年11月に入院の報があった後、確か翌年の2月に予定されていた出演イベントが即座にキャンセルされたとき、これは彼が帰ってくることはないのではと思ったのを覚えている。以降、彼の病状についての情報は一切漏れてこず、それが事態の深刻さ…

『ブルース・ブラザーズ』は永遠なり? 映画公開から45年を経て本が出る

上のブライアン・ウィルソンの追悼エントリとは関係なく、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドによるブルース・ブラザーズの話題である。公開から40年以上経ってなお、この映画に関する本が出ているのだ。まずは Pluralistic で知った、映画『ブルース・ブ…

追悼ブライアン・ウィルソン――渋谷陽一が語る「いちばん好きなビーチ・ボーイズのビデオ・クリップ」

nme-jp.comスライ・ストーン、ブライアン・ウィルソンとポップミュージックの世界で偉大な仕事をなした人の訃報が続いたが、二人とも82歳、自分たちが知る音楽界の偉人が寿命で亡くなるようになったのだなという感慨があった。ビーチ・ボーイズは必ずしも得…

『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』を支えたレッド・ツェッペリンやピンク・フロイドの資金援助

www.openculture.comそうか、今年はモンティ・パイソンの実質的な最初の映画である『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』が公開されて50年になるんだな。この映画の企画実現にレッド・ツェッペリンやピンク・フロイドといった当時全盛期を迎え…

非正規雇用者ロン・ウッドの献身

nme-jp.comロン・ウッド(現在はロニー・ウッドのほうが正しい表記なのか?)が、80年代、ミック・ジャガーとキース・リチャーズの関係が最悪だった時期に「会話を繋ぐトーチ」の役割を果たした話をしている。 「『電話でお互い話をしてみたら?』と言うと、…

24年ぶりにアルバムを出すパルプの代表曲のモデルについて

nme-jp.comPulp は今年はじめに rockin'on sonic でヘッドライナーをつとめたのも記憶に新しいが、久方ぶりの新曲である。タイトルからしてもしかしたらと思ったら、やはり1990年のストーン・ローゼズのスパイク・アイランドでのライブにインスパイアされた…

新曲を出したWet LegとWindows 95ライクなデザインのウェブサイト

rockinon.comWet Leg といえば、ワタシも「(ニューカマーのみから)2022年の10曲を選んでみる」で真っ先に挙げたくらい好きだったりする。その彼女らは新曲とともに復帰したが、らしさは失われていない。7月に出るアルバムのジャケットにおけるリアン・ティ…

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN ブルーレイ+DVD セット [Blu-ray]ティモシー・シャラメAmazon本作について書く前に、ボブ・ディランについて書いておきたい。兄の影響で洋楽を聴き始めた1980年代、ワタシのボブ・ディランに対する印象がひどく悪かった。何…

『ファクトリー・レコード全史』刊行を機にマンチェスター絡みの翻訳本をまとめておく

Threads を見ていて、『ファクトリー・レコード全史』なる本が今月出たのを知る。930ページとは大変な労作である。ファクトリー・レコード全史作者:ジェームズ・ナイスシンコーミュージックAmazonファクトリー・レコード、並びにトニー・ウィルソンについて…

ブライアン・イーノがアートの意味と目的を探究する『What Art Does』が刊行される

www.theguardian.comブライアン・イーノ先生がオランダ人アーティストの Bette Adriaanse と共著した What Art Does: An Unfinished Theory についての取材記事である。人間がその歴史を通じて行ってきたアートという行為が、フィンテックやコンピュータプロ…

30年前に渋谷陽一はビーイングについてどう評していたか

togetter.com昨年末のNHK紅白歌合戦に特別枠で初出場して話題をさらった B'z を巡り、年明けに X などで議論になってるのを見かけた。その関係で、速水健朗さんの元日のツイートが気になった。ただ数年経って状況が変わる。気が付くと世の売れている音楽の大…

プロデューサーギルドを告知するOK Goの宣伝広告動画に驚いた

www.facebook.com年末年始に Facebook を眺めていて、OK Go の宣伝広告動画が流れて来たのだが、これには驚いた。当たり前のように日本語字幕がついているにとどまらず、ダミアン・クーラッシュとティム・ノードウィンドの喋りまで(彼らの声で)日本語吹き…

「ゴースト・アーティスト」というSpotifyのメタクソ化を暴くリズ・ペリー『Mood Machine』、そしてメタクソ化のご本尊コリイ・ドクトロウ『Enshittification』の刊行

gigazine.netこれの元となった Harper's Magazine の記事は、ワタシもブログで取り上げようと準備していたが、先を越されてしまった。Spotify の人気プレイリストに存在しない偽のアーティスト、「ゴースト・アーティスト」の曲が入っているという、数年前ま…

トム・ヨークの福岡公演に行ってきた

www.setlist.fm思えば福岡でブラーを観たのが1997年、オアシスが2000年、それからおよそ四半世紀の時が流れ、2024年になってトム・ヨークを福岡で観れるとは思わなかった。ゼロ年代前半あたりまでは、洋楽アクトの来日公演に福岡が入るのが割と普通だったが…

いかにしてザ・キュアーのロバート・スミスはロック界でもっとも粘り強い活動家になったか

www.nytimes.com16年ぶりのニューアルバム『Songs Of A Lost World』が、32年ぶり(!)にアルバムチャートで全英1位を獲得した The Cure のロバート・スミスに New York Times が取材した記事で、もちろん新譜の話も多いのだが、ロバート・スミスが世界最大…

伝説的音楽プロデューサーのジョー・ボイドが世界の音楽を旅する大著を出していた

www.davidbyrne.com毎月聴いているデヴィッド・バーン・ラジオ、最新回はコンゴ音楽特集だが、それよりデヴィッド・バーンの前口上の冒頭で、友人のジョー・ボイドが書いた900ページ超の音楽専門書をほぼ読み終えたという記述から始まるのに驚いた。ジョー・…

渋谷陽一「僕は売れるポップ・ミュージックが大好きだ」再読

本当ならこの週末は WirelessWire News 連載原稿を書いてなければいけないのだが、書き上げるどころか書き出すところまですら行けなかった。しかし、次の週末も土曜日は丸一日予定が入っており、果たしていつ原稿を書けるか目途が立たない……。というわけで、…

オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10

ネブワース1996 (全部入りBD) [Blu-ray]アーティスト:オアシスオアシスAmazonオアシスが1996年にネブワースで行ったライブについては、実はこれまでちゃんとライブ全編の映像を観たことがなかったこと、そして、地方在住のワタシはおそらく彼らの来年の来日…

デュア・リパがTiny Desk Concertに戻って来た

nme-jp.comデュア・リパが NPR の名物企画である Tiny Desk Concert に出演している。Tiny Desk Concert といえば、今年から日本版が始まったのも話題になったが、ともかくいろんなアクトが出演しているのに、なんでデュア・リパだとここで取り上げるのか?…

渋谷陽一は16時間ものラジオ生放送中に40歳の誕生日を迎えていた

www.nikkansports.com旧聞に属するが、ROCK IN JAPAN 2024 in HITACHINAKA の大トリで登場したサザンオールスターズについての記事だが、桑田佳祐が歌の中で渋谷陽一に言及したと聞いて、ああ、そうだった、このブログでたまに渋谷陽一の著書からの引用を紹…

マイケル・ハーストの新プロジェクト「80年代の80曲を毎週カバーして公開」

www.michaelhearst.comマイケル・ハーストが 80 From The 80s というプロジェクトを立ち上げているのだが、前口上に少し笑った。 80年代へのノスタルジアが最高潮に達している。この時代の特徴的な音楽、ファッション、エンターテイメントへの幅広い好意は、…

オアシス再結成について思うところは特にないので、1994年のインタビュー記事を振り返る

nme-jp.comさて、先週はオアシス再結成が正式発表されたわけだが、それについてワタシが思うところは特にない。自分のブログの過去ログを探すと、2009年のオアシス解散時にワタシは辛辣なことを書いているが、2000年のオアシス福岡公演でリアムが数曲で退場…

傑作ノンフィクション『誰が音楽をタダにした?』がドキュメンタリー番組になっていた

www.theguardian.comスティーヴン・ウィットの『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』は、ワタシは文庫版を読んだが、まー、面白かったですな。誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち (ハヤカワ文庫 NF)作者:スティーヴン ウ…

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