当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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Music

トム・ヨークの福岡公演に行ってきた

www.setlist.fm思えば福岡でブラーを観たのが1997年、オアシスが2000年、それからおよそ四半世紀の時が流れ、2024年になってトム・ヨークを福岡で観れるとは思わなかった。ゼロ年代前半あたりまでは、洋楽アクトの来日公演に福岡が入るのが割と普通だったが…

いかにしてザ・キュアーのロバート・スミスはロック界でもっとも粘り強い活動家になったか

www.nytimes.com16年ぶりのニューアルバム『Songs Of A Lost World』が、32年ぶり(!)にアルバムチャートで全英1位を獲得した The Cure のロバート・スミスに New York Times が取材した記事で、もちろん新譜の話も多いのだが、ロバート・スミスが世界最大…

伝説的音楽プロデューサーのジョー・ボイドが世界の音楽を旅する大著を出していた

www.davidbyrne.com毎月聴いているデヴィッド・バーン・ラジオ、最新回はコンゴ音楽特集だが、それよりデヴィッド・バーンの前口上の冒頭で、友人のジョー・ボイドが書いた900ページ超の音楽専門書をほぼ読み終えたという記述から始まるのに驚いた。ジョー・…

渋谷陽一「僕は売れるポップ・ミュージックが大好きだ」再読

本当ならこの週末は WirelessWire News 連載原稿を書いてなければいけないのだが、書き上げるどころか書き出すところまですら行けなかった。しかし、次の週末も土曜日は丸一日予定が入っており、果たしていつ原稿を書けるか目途が立たない……。というわけで、…

オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10

ネブワース1996 (全部入りBD) [Blu-ray]アーティスト:オアシスオアシスAmazonオアシスが1996年にネブワースで行ったライブについては、実はこれまでちゃんとライブ全編の映像を観たことがなかったこと、そして、地方在住のワタシはおそらく彼らの来年の来日…

デュア・リパがTiny Desk Concertに戻って来た

nme-jp.comデュア・リパが NPR の名物企画である Tiny Desk Concert に出演している。Tiny Desk Concert といえば、今年から日本版が始まったのも話題になったが、ともかくいろんなアクトが出演しているのに、なんでデュア・リパだとここで取り上げるのか?…

渋谷陽一は16時間ものラジオ生放送中に40歳の誕生日を迎えていた

www.nikkansports.com旧聞に属するが、ROCK IN JAPAN 2024 in HITACHINAKA の大トリで登場したサザンオールスターズについての記事だが、桑田佳祐が歌の中で渋谷陽一に言及したと聞いて、ああ、そうだった、このブログでたまに渋谷陽一の著書からの引用を紹…

マイケル・ハーストの新プロジェクト「80年代の80曲を毎週カバーして公開」

www.michaelhearst.comマイケル・ハーストが 80 From The 80s というプロジェクトを立ち上げているのだが、前口上に少し笑った。 80年代へのノスタルジアが最高潮に達している。この時代の特徴的な音楽、ファッション、エンターテイメントへの幅広い好意は、…

オアシス再結成について思うところは特にないので、1994年のインタビュー記事を振り返る

nme-jp.comさて、先週はオアシス再結成が正式発表されたわけだが、それについてワタシが思うところは特にない。自分のブログの過去ログを探すと、2009年のオアシス解散時にワタシは辛辣なことを書いているが、2000年のオアシス福岡公演でリアムが数曲で退場…

傑作ノンフィクション『誰が音楽をタダにした?』がドキュメンタリー番組になっていた

www.theguardian.comスティーヴン・ウィットの『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』は、ワタシは文庫版を読んだが、まー、面白かったですな。誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち (ハヤカワ文庫 NF)作者:スティーヴン ウ…

産業ロックについて語るときに渋谷陽一の語ること

rockinon.comこの記事タイトルには苦笑してしまった。ジャーニーを「「産業ロック」呼ばわり」って、それやったの、お前のとこの社長(現在は会長)だろが!というわけで、渋谷陽一の著書などからの引用を今月もやらせてもらう。今回は、彼が「週刊FM」1982年…

渋谷陽一の架空インタビューと再結成しないバンドについて

先月、「これからたまに渋谷陽一の著書からの引用をお届けしたい」と書いたので、今月の渋谷陽一引用をやりたい。先日、rockin' on 2022年3月号を読み直す機会があった。これは雑誌ロッキング・オンの創刊50周年記念号なのだが、1970年代の同誌に掲載された…

ボブ・マーリー:ONE LOVE

ボブ・マーリー:ONE LOVE ブルーレイ+DVD [Blu-ray]キングズリー・ベン=アディルAmazon先月の公開時に行きそびれ、もう無理だなと諦めていたのだが、近場のシネコンでレイトショーをやってたおかげで観れた。本作の Rotten Tomatoes を見ると、批評家の評価…

ポール・ウェラーのとてもいい話、そして1990年のプリンス担当ディレクター日記

www.udiscovermusic.jp先ごろ充実した新譜『66』が出たポール・ウェラーについて、彼が1990年代のはじめにソロとして再起を図った頃に担当 A&R を務めた佐藤淳氏が語るインタビューだが、これが実にイイ。実は、ワタシは佐藤淳氏の文章には30年以上前から親…

ロイル・カーナーのライブ盤『hugo: reimagined』が素晴らしい

以前、「21世紀最初の20年にリリースされたワタシが愛する洋楽アルバム40選」をやったとき、ロイル・カーナーの『Not Waving, but Drowning』を選んでいるが、実は彼の『Yesterday's Gone』とどちらにしようかかなり悩んだ。正直なところ、そちらを選んでも…

カズオ・イシグロの新刊はジャズシンガーのステイシー・ケントに提供した歌詞集

カズオ・イシグロの Facebook で彼の新刊 The Summer We Crossed Europe in the Rain を知る。小説ではなく、ジャズシンガーのステイシー・ケントに提供した歌詞を集めたものとな。The Summer We Crossed Europe in the Rain: Lyrics for Stacey Kent作者:Is…

陽一の空手いきあたりばったり――渋谷陽一が空手をやっていた頃

理由は聞かないでいただきたいが、これからたまに渋谷陽一の著書からの引用をお届けしたい。今回は渋谷陽一『ロック微分法』(ロッキング・オン)の「陽一の空手いきあたりばったり」と題された章から引用する。渋谷陽一は、1982年から1983年にかけて、雑誌…

ジョン・レノン 失われた週末

ジョン・レノン 失われた週末 [Blu-ray]メイ・パンAmazon柳下毅一郎さんに啓示を受けて(おおげさ)観ることした映画である。ジョン・レノンの70年代において、オノ・ヨーコと別居していた期間は、この映画のタイトルにもあるように「失われた週末」と呼ばれ…

ポール・オースターとルー・リードが1995年に行った対談をはじめて読んだ

www.dazeddigital.com先月末、米国を代表する小説家であるポール・オースターが亡くなった。その追悼として、ポール・オースターとルー・リードが1995年に行った対談記事が公開されていたので読んでみた。正確にはポール・オースターはニュージャージーの生…

伝説のロック評論家レスター・バングスの伝記本が出るのに驚いた

tower.jp主に1970年代に活躍した音楽評論家レスター・バングスの伝記本『レスター・バングス 伝説のロック評論家、その言葉と生涯』が出るとのことだが、いやぁ、驚いたねぇ。英米の音楽評論家が出した本の邦訳が出ることは確かにある。しかし、音楽評論家の…

今週の来日公演の前にエルヴィス・コステロの全アルバムを辿る

nme-jp.com今週、エルヴィス・コステロの来日公演が行われる。残念ながら、田舎暮らしのワタシは行けないのだが、先月より、彼についての日本語情報と言えばここというべき COSTELLOG において、来日カウントダウン企画として1日1枚ずつ行われる彼のアルバム…

ローリー・アンダーソンがルー・リードのAIチャットボットを作成したって!?

www.theguardian.comローリー・アンダーソンというと、少し前に過去のパレスチナ支援表明を大学側が問題視したため、芸大の教授職を辞退なんて遺憾なニュースがあったが、ルー・リードの言葉やスタイルを模倣する AI チャットボットを作成しており、「私は完…

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア

ストップ・メイキング・センス [Blu-ray]トーキング・ヘッズAmazonジョナサン・デミの『ストップ・メイキング・センス』については、かつて史上最高の音楽映画に選んだのをはじめ、このブログでもこれまで何度も讃えてきた。ワタシは今50歳だが、この映画を…

シェイン・マガウアンが亡くなる30年以上前、かなりその近くまで来ていた頃の話

nme-jp.com旧聞に属するが、昨年ザ・ポーグスのシェイン・マガウアンが亡くなった。現代英国でもっとも愛されるクリスマスソング「ニューヨークの夢(Fairytale of New York)」をはじめとする代表曲で知られるが、訃報を受けてアイルランドの大統領が追悼の…

ジョン・ケイル、ルー・リード、パティ・スミス、デヴィッド・バーンが1976年に共演したライブ音源を聴く

きっかけは Facebook で、ジョン・ケイル、ルー・リード、パティ・スミス、デヴィッド・バーンの4人がステージで演奏する写真を見たことだった。キャプションに1976年とある。パティ・スミスがデビュー作の傑作『Horses』(プロデュースはジョン・ケイル)を…

2024年、ロバート・フリップ先生のお言葉をあらためて噛みしめる

昨年末のクリスマスにロバート・フリップ先生が短い動画を公開している。 奇妙で不確かな時代には、時に理性的な人は絶望してしまうかもしれない。 しかし、希望は理屈ではなく、愛はこれよりもさらに偉大なものだ。 創造欲求の言葉にできないほどの博愛を信…

元キュアーのロル・トルハーストによるゴスの歴史本が気になる

The 10 Best Music Books of 2023 | Pitchfork The Best Music Books of 2023 Pitchfork、そして Rolling Stone で2023年に出た音楽本のベスト選が記事になっているが、ここでも取り上げたウィルコのジェフ・トゥイーディーの著書やサーストン・ムーアの回顧…

ルー・リードの最後のソロアルバム『Hudson River Wind Meditations』が再発される

americansongwriter.comルー・リードの最後のソロアルバム『Hudson River Wind Meditations』が来年1月に再発されることが告知されている。え、なんで今まで再発されてなかったの? と思われるかもしれないが、それはこのアルバムがイレギュラーな作品だから…

ダリル・ホールの『Live from Daryl's House』のロバート・フリップ回に感動していたら……

boingboing.netダリル・ホールの Live From Daryl's House の新シリーズのニュースでも目を疑ったロバート・フリップ回だが、これが素晴らしい内容になっていて、ちょっと感動してしまった。ホール&オーツしか知らないとこの組み合わせに驚くだろうが、実は…

スネイル・メイルとサーストン・ムーアがルー・リードの「サテライト・オブ・ラブ」をカバーした動画ほか

pitchfork.com来月に5年ぶりとなるジャパン・ツアーを行うスネイル・メイルが、サーストン・ムーアとともにルー・リードの名曲「サテライト・オブ・ラブ」をカバーした動画が公開されている。フェンダーの YouTube チャンネルで公開されているが、これは The…

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