当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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WirelessWire News連載更新(シリコンバレーの技術解決主義を斬る『フィンテック・ディストピア』)

WirelessWire Newsで「シリコンバレーの技術解決主義を斬る『フィンテック・ディストピア』」を公開。今回はいつもにも増して長い。とても長い。しかし、これでも全然足らないのである。そして今回もタイトルにひらめきがないが、これはもう書き終えたときに…

なんで最近の新しいテクノロジーはディストピアSF映画からのインスパイアみたいな感じなのか?

www.nytimes.com記事タイトルだけで笑ってしまったが、これはあるねー。ワタシも何度かそういうことを書いている。 チャールズ・ストロスは、彼が「魔法の杖テクノロジー」と呼ぶ、物理法則を無視するものを取り除いてしまったらほとんど残らんし、むしろ SF…

キャシー・オニールの『「恥」に操られる私たち』が来月出る

データサイエンティスト、数学者にして『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』が本国でベストセラーになったキャシー・オニールの、それに続く『The Shame Machine』の邦訳『「恥」に操られる私たち』が来月出る。「恥」に操られる私たち…

ルー・リードの未発表原稿や写真をまとめた『ルー・リード 俺の太極拳』が来月出る

yamdas.hatenablog.com2年以上前になるが、太極拳の達人でもあるルー・リードが音楽、瞑想、武術について書いた文章をまとめた本である The Art of the Straight Line を紹介していたが、邦訳を期待しながらも、正直これは難しいかなと思っていた。しかし、…

マーティン・スコセッシが愛する「ゾッとするような」日本のホラー映画

faroutmagazine.co.ukクエンティン・タランティーノ、サム・ライミ、ギレルモ・デル・トロといった人たちがホラー好きなことはよく知られているが、マーティン・スコセッシが夜中に物音がしたときにどんな映画を連想するかについて意見を聞くことはあまりな…

最近ご恵贈いただいた本の紹介(萩野正昭『おもいで 未来』、ゲイリー・マーカス『AIテックを抑え込め!』)

今月ご恵贈いただいた本について、すぐに感想を書けないまま時間が過ぎそうなので、ひとまず紹介させていただく。まずは、ボイジャーよりご恵贈いただいた萩野正昭『おもいで 未来』。この本はボイジャーの創業者である萩野正昭さんの、1992年の創業から現在…

アンドレイ・カーパシーの最新インタビューに見るAI技術の現在「AGIの実現まで10年はかかる」

(´-`).。oO( 日本ではあまり話題になってないけど,1週間前のドゥワルケシュ・パテルの番組でカーパシーが現在のAI技術の到達点を話し,現状のハイプを暴露した buff.ly/evtrZNx 回の威力がすごすぎて,今週はベイエリアはお通夜状態なんですね.さすがに日…

ニコラス・カーがGoogleの「AIによる概要」に噛みつく:「AI最適化はSEOよりも有害だ」

www.newcartographies.comニコラス・カー先生が Google 検索における「AIによる概要(AI Overviews)」に噛みついている。ある主題に関する権威ある文献を深く掘り下げるのでなく、最近公開された疑わしい情報源から、おおざっぱな要約を寄せ集めて作成され…

イーサン・ホークが語る『その土曜日、7時58分』におけるフィリップ・シーモア・ホフマンとの緊張関係、そしてそれを意図して煽ったシドニー・ルメット

deadline.com「今、最もアメリカ映画に影響を与えている監督」という声もあるシドニー・ルメットだが、70年代には『セルピコ』、『オリエント急行殺人事件』、『狼たちの午後』、『ネットワーク』などの傑作をものにした彼も、80年代に入ると『デストラップ…

ハウス・オブ・ダイナマイト

www.netflix.comキャスリン・ビグローの8年ぶりの新作だが、ワタシ的には『ゼロ・ダーク・サーティ』以来になるので楽しみだった。残念ながら都合がつかず劇場では観れなかったので、配信開始日に Netflix で観た。通常、Netflix で観た映画については半年に…

本家サイトのトップページを20年ぶりに刷新し、本家サイトのコンテンツを大幅に整理した

本家サイトのトップページをおよそ20年ぶり(!)に刷新した。そう、恐怖の Web 1.0 なテーブルレイアウトをようやく CSS で書き直したのだ。これは以前からの懸案だったが、たったそれだけの作業を行うまで20年近くかかるとは、ものぐさにもほどがある。自…

AIによる人間の訪問者数の減少と同じくらいウィキペディアを脅かすもの

www.nytimes.comマンハッタンで開かれた WikiConference North America 2025 の基調講演中に、銃で武装して壇上に乱入した男をボランティア編集者二人が取り押さえるという事件が起きている。この武装した男はウィキペディアのポリシーの抗議して壇上で自殺…

ドク・サールズが語る「私がSubstackでなく自分のサイトでブログを書く理由」

doc.searls.comベテランブロガーのドク・サールズが、「このブログは私のものだ」という宣言からブログエントリを始めている。たとえ Wordpress サービス上にホストされているとしても、どこぞのプラットフォーム上にはなく、そうする必要もない。自分のサイ…

太陽が世界のエネルギーを賄うときが来たが、それに背を向けるアメリカ

wired.jpこのブログで太陽光発電の価格が過去10年で9割近く下落している話を取り上げたのがおよそ5年前だが、ついに太陽光発電が世界のエネルギーを賄うときが来たとのこと。しかし、それに背を向ける国がある。米国だ。paulkrugman.substack.comポール・ク…

ジョイ・ディヴィジョンの全映像、そしてさまざまな「セレモニー」

www.openculture.comジョイ・ディヴィジョンのテレビ出演、撮影されたライブ映像を全部まとめた動画が紹介されている。おそらくは権利者の許可は得てないものだろうから、ここには動画を埋め込みしないので↑のページから閲覧ください。彼らの最初のテレビ出…

WirelessWire News連載更新(AIスクレイパーボットへの対策と開かれたウェブのジレンマ)

WirelessWire Newsで「AIスクレイパーボットへの対策と開かれたウェブのジレンマ」を公開。いやー、今回はタイトルが凡庸でダメですね。その理由は単純で、文章を書き終わるまでに、もう何か気の利いたタイトルを考えるエネルギーを使い果たしてしまっていた…

AIを生産性向上ではなく賃金抑制のためのツールと考えてみると

www.bloodinthemachine.comブライアン・マーチャントが Why We Fear AI の共著者である Hagen Blix にインタビューしているのだが、これがすごく面白いので紹介しておきたい。彼が指摘するのは、「AIが人間の労働を全て自動化する」という AI 企業の奇妙な約…

将棋倶楽部24が今年末にサービス終了のニュースに途方に暮れる

automaton-media.com将棋倶楽部24の今年末の終了は、個人的には今年もっともショックを受けたニュースのひとつかもしれない。要は、ワタシはここを主戦場にしてたんですね、ずっと。自室の PC で将棋倶楽部24でネット上の対戦相手と将棋をするのが、およそ20…

2025年秋に刊行されるモンティ・パイソン関係の本

調べものをしていて、この秋にモンティ・パイソン関係の本が数冊刊行されるのを知ったので、紹介しておく。まず、今ではコメディアンとしてより旅行番組のプレゼンターとして知られる、というのが決まり文句になっているマイケル・ペイリンの新作旅行番組の…

ワン・バトル・アフター・アナザー

ポール・トーマス・アンダーソンの新作となれば映画館にかけつける一手であり、ワタシの場合、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以降、ずっとそうしている。が、彼の映画は必ずしもワタシの体質に合うとは限らない。彼の作品はだいたい観ているが、彼の映画…

レッド・ツェッペリン:ビカミング

普段映画は金曜夜にレイトショーで観るのだが、ワタシの住んでる地方では、本作の上映時間は朝10時台に一日一度だったため、通常の日曜日であればまだ寝ている時間にシネコンに出向くこととなった。IMAX シアターは満席近く埋まっていた。もしかすると、この…

GoogleのVP兼フェロ―のブレイス・アグエラ・ヤルカスが問う「知能とは何か?」

ブレイス・アグエラ・ヤルカス(ブレイス・アグエラ・イ・アルカス)について最初に知ったのは、彼がマイクロソフト在籍時に行った TED Talk だったと思う。 ブレイス・アグエラ・ヤルカス: 世界の画像を繋ぐPhotosynth | TED Talk Blaise Agüera y Arcas: …

ものづくりの祭典「Maker Faire Tokyo 2025」が今週末開催されるぞ!

IoT

forest.watch.impress.co.jpMake イベント事業の行方、具体的には運営のオライリー・ジャパンからインプレスへの継承については以前書いているが、それでイベントがかつてと全然別物になってしまうのではといった不安をお持ちの方がもしかしたらいるかもしれ…

後藤正文や柳樂光隆らと考える、まちづくりと芸術文化。「みんなの利益」「公共」とは

niewmedia.com8月後半に長崎大学で行われたトークセッション「『あたらしいハコモノのカタチ』~地域における公共施設の可能性~」を取材して書かれた記事だが、実はこのトークセッションの会場にワタシもいた。例年であれば、8月はやはりお盆の周りに帰省す…

来月出る宮崎智之選『精選日本随筆集 孤独』が楽しみだ

宮崎智之さんの投稿で、彼が選者を務めたアンソロジー『精選日本随筆集 孤独』が来月出るのを知る。精選日本随筆選集 孤独 (ちくま文庫み-40-2)筑摩書房Amazon宮崎智之さんは以前より随筆復興を訴えているが、その宮崎さんがセレクトしたアンソロジーなら、…

スティングのライブに行ってきた

www.setlist.fm正直、「STING 3.0」というフレーズを目にしたときは、反射的に「ダセェ!」と思ったし、今更トリオ編成でのツアーと聞いても、単にバックバンドの経費削減策じゃないかねと思ったくらいで、あまり期待するところはなかった。トリオ編成なら、…

「AI革命を準備した第三の男」にしてAI悲観論者を代表するエリーザー・ユドコウスキーの新著『誰かがそれを作ったらみんな死ぬ』

wired.jpキーチ・ヘイギーの『サム・アルトマン:「生成AI」で世界を手にした起業家の野望』のことは今年の5月に紹介しているが、遂に来月刊行される。サム・アルトマン:「生成AI」で世界を手にした起業家の野望作者:キーチ・ヘイギー,Keach HageyNewsPicks…

「スマートフォンは不幸を引き起こす」論者の代表的存在の新著『ハイテクな世界で子供を育てる10のルール』

wired.jpさて、少し前にワタシは以下のように書いた。 若年層のソーシャルメディア(やスマートフォン)の利用規制を動かしたのは、昨年欧米で大ベストセラーとなったジョナサン・ハイトの(なぜ未だ邦訳が出ないのか理解できない)『The Anxious Generation…

ハリウッド御用達の偽たばこブランドの話から、映画やドラマに登場する架空の企業を集めたWikiを知る

boingboing.netアメリカで作られる映画やドラマやゲームの多くに登場する、モーリ―・シガレッツ(Morley Cigarettes)という架空のたばこブランドの話である。20世紀のはじめ、喫煙はクールだった。たばこが命を奪うなんて誰も知らなかったし、映画やテレビ…

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画

役者がカメラに正対してしかめっ面だったり無表情で喋り出す、ああ、まさにウェス・アンダーソンだなぁ、という画になるとほぼ間もなく、映画の半分くらいまでずっとうつらうつら状態での鑑賞になった。よって、この映画の感想を書くことすら適当ではないの…

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