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2019-01-01から1年間の記事一覧

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』ベータ版が公開されて2年が経った

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、早いものでベータ版が公開されて2年が経った。逆に言えば、この2年、ワタシはこの本の宣伝をしつこく続けてきたということになる。なぜそこまで執着するかといえば、当たり前だが…

人文・社会科学の学術図書のオープンアクセスを推進し、CCライセンスの出版物をダウンロードできるOAPENコンソーシアムを今さら知る

きっかけは、Human Rights in the Age of Platforms という本について調べていたときである。Human Rights in the Age of Platforms (Information Policy)作者:出版社/メーカー: The MIT Press発売日: 2019/11/19メディア: ペーパーバックHuman Rights in th…

ビッグデータやAI倫理の問題を訴えてきたケイト・クロフォードの初の単著『Atlas of AI』が出る

ケイト・クロフォード(Kate Crawford)のことを知ったのは、5年前に「ビッグデータの不都合な真実」を書いたときだが、安易なビッグデータ礼賛に冷や水をぶっかけているところが面白いと思った。次に彼女を取り上げたのは、2017年にビッグデータ並びにアル…

反インターネット論者のもはやベテランであるアンドリュー・キーンの新刊が来年出る

調べものをしていて、反インターネット論者としてはもはやベテランの域であるアンドリュー・キーンの新刊が来年出るのを知る。Tomorrows Versus Yesterdays: Conversations in Defense of the Future作者:Andrew Keen出版社/メーカー: Atlantic Books発売日:…

Five Booksで2019年最高の本をジャンル別に探す(もしくはカタパルトスープレックス賛)

2019年も終わりに近づき、いろんなメディアが2019年ベスト本を選出している。kottke.org にその主要リストがまとまっていて参考になったが、個人的にこのエントリで初めて知ったのが、Five Books というサイトである。ここは The best books on everything …

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その31

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、その表題作である「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」で論じた非中央集権型のウェブについて考える上で、重要な提案が先週あった。ITmedia や WIRED.jp でも記事に…

ジョエル・スポルスキーがFog Creek Software、Stack Overflowに続き、HASHで三度目の起業に取り組んでいる

ジョエル・スポルスキーのブログに retirement なんて単語があってギョッとした。彼がアニール・ダッシュに Fog Creek Software の CEO の座を譲り Stack Overflow に専念したのが3年前だが、その Stack Overflow の CEO も Prashanth Chandrasekar に譲った…

ジョン・ブロックマンが知のトップランナー25人と「AIと人類の未来」を語る本が出る

調べものをしていて知ったのだが、ジョン・ブロックマンの『ディープ・シンキング -知のトップランナー25人が語るAIと人類の未来-』という本が年末に出る(……と思ったら、Amazon のほうは刊行が年明けに変わっている)。ディープ・シンキング: 知のトップラ…

デヴィッド・グレーバーの『Bullshit Jobs』の邦訳がようやく出る……わけではない? あとグレーバーの最近の仕事について

先週、話題になった記事だが、これのタイトルを見ただけで、デヴィッド・グレーバーの新刊の邦訳が出たのかとワタシは早合点した。ワタシがデヴィッド・グレーバーの新刊を取り上げたのが昨年5月で、「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(…

「映画テン年代ベストテン」を選んでみた

ワッシュさん(id:washburn1975)のベストテン企画には、過去ホラー映画、SF映画、音楽映画で参戦しているが、今回もそのつもりでありながら、どうしても10本選ぶのに苦しんで、苦しんでなんとか期限最終日(だよね?)に間に合わせた。公開後に「なんでこれ…

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その30

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、まったく情けないことに半月以上前に書評が公開されているのを見逃していた。こうやって評を書いてもらえるのはありがたいことだ。 最初に読んだ解説によれば、本書は「2013年か…

FBIに逮捕されたイーサリアム開発者ってWikiScannerの開発者だったのか!

土曜日に Ethereum Foundation の人間が逮捕されたというニュースを知り、なんかやたらと北朝鮮に接触していたという話で、物好きもいるもんだと思っただけだったが、この手の話はこの記事の執筆者でもある星暁雄さんのツイッターを追うのが良い。それより今…

グッデイ三代目社長になられていた柳瀬隆志さんのインタビューが面白い

IoT

ホームセンターグッデイといっても九州在住の人でないとピンとこないのかもしれないが、そんなことは関係なくグッデイ三代目社長である柳瀬隆志さんの話がとても面白いので読んでください。実はワタシは一度この柳瀬隆志さんにお会いしたことがある。要はフ…

Pitchforkのアルバムレビューで10点満点をとったアルバムをまとめてみる

[2019年12月6日追記]:公開後、読者から2枚ニルヴァーナのアルバムが該当するのを指摘され、気になって死力を尽くして調べたところさらに12枚、合計14枚増えて、全体で118枚のラインナップに拡大した。これでも抜けがあるだろうし、今後も増えるだろうが、キ…

ドクター・スリープ

ドクター・スリープ ブルーレイ&DVDセット (初回仕様/3枚組/ディレクターズカット ブルーレイ, ポストカード1枚付) [Blu-ray]発売日: 2020/04/08メディア: Blu-ray『シャイニング』の続編だから本作を観ようと思う人がどれだけいるか疑問だったのだが(案の…

ブレイディみかこさん、八重洲本大賞、毎日出版文化賞特別賞、Yahoo!ニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞、ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門受賞おめでとう

ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(特設サイト)が、第2回八重洲本大賞、第73回毎日出版文化賞特別賞、Yahoo!ニュース 本屋大賞2019年ノンフィクション本大賞、第7回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門……と、…

テック企業が哲学者を雇うべき理由 あるいは(バイトテロの無知がもたらす予期せぬ教育的効果)

八田真行のツイート経由で知った記事だが、Google、Facebook、マイクロソフト、DeepMind、OpenAI といった企業は哲学者を雇うべきと主張する記事である。なんでテック企業に哲学者が必要なのか?この記事の著者である Tobias Rees は The Transformations of…

ひっかかるところはあれどもプリンスの回顧録が無事出てよかった

この記事を読み、遅ればせながらプリンスの回顧録が刊行されているのを知った。確かにこの記事に書かれる話は分かる。いくら生前プロジェクトが始動していたとしても、著者クレジットがプリンス一人なのはおかしいし、その共著者が白人というのも引っかかる…

ランドール・マンローの『ホワット・イフ?』文庫化&新作『ハウ・トゥー』邦訳刊行に驚く

いやぁ、これはすごい。xkcd でおなじみランドール・マンローの書籍第一作『ホワット・イフ?』が二分冊で文庫化されるというのもちょっとした驚きだが、彼の新作の邦訳『ハウ・トゥー』が出るというのに何より驚いた。後者の原書については「邦訳の刊行が期…

アイリッシュマン

土曜夜に少し離れたところにあるシネコンまで車を飛ばして観た。あと数日したら Netflix で観れるのにバカじゃないかと言われそうだが、『ROMA/ローマ』が映画館で観てすごく良かったというのもあり、監督や主演陣全員が全員70代後半、日本でいうところの後…

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その29

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、9月に国立国会図書館サーチに登録されている話まで書いたが、国立国会図書館オンラインに書誌詳細ページができているのに今さら気づいた。これを見ると、東京本館と関西館の両方…

ウィキペディアの共同創始者ジミー・ウェールズがFacebook対抗の広告のないSNSを立ち上げ

Wikipedia の共同創始者のジミー・ウェールズが、WT:Social というソーシャルネットワークサービスを立ち上げている。今さら SNS を始めるからには、既存のサービスと違いがあるはずで、それはやはりビジネスモデルになる。Facebook などと違い、広告モデル…

イーサリアム本の決定版となるであろう『マスタリング・イーサリアム』邦訳がオライリーから出る

今月末に『マスタリング・イーサリアム――スマートコントラクトとDAppの構築』がオライリーから刊行される。マスタリング・イーサリアム ―スマートコントラクトとDAppの構築作者: Andreas M. Antonopoulos,Gavin Wood,宇野雅晴,鳩貝淳一郎,中城元臣,落合渉悟,…

平民金子さんの初の単著『ごろごろ、神戸。』が来月出るぞ!

かねてより告知されていた、平民金子さん(id:heimin)の待望の単著『ごろごろ、神戸。』が遂に来月発売になる。ごろごろ、神戸。作者: 平民金子出版社/メーカー: ぴあ発売日: 2019/12/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの本は、SUUMOタウンへ…

日本人の「知の巨人」好きすぎ問題――書名から日本版「知の巨人」一覧をざっと挙げてみる

日本人の「知の巨人」好きすぎ問題。日本において(日本人、それ以外問わず)「知の巨人」扱いされた人の一覧と格付けまとめを誰かやらないか— yomoyomo (@yomoyomo) November 14, 2019 これ以前から思っていたことなのだが、日本人って「知の巨人」みたいに…

文庫もないのに――2010年代の終わりに文化系はてなユーザーの本で文庫化されたものをまとめてみる

一月ほど前に以下のツイートをした。ゼロ年代のはてな文化系界隈には「単著もないのに」という煽り言葉があったが、2010年代も終わりに近づいた今、「文庫もないのに」では迫力不足だろうか? 新書は出ても、著書が文庫化した人は少ない。何が言いたいかとい…

テクノユートピアニズムの闇をえぐるアンドリュー・マランツの『Antisocial』が面白そうだ

こないだ Rebuild.fm で森田創さんが、また Facebook で八田真行さんがアンドリュー・マランツの Antisocial という本を取り上げているのを見て、この本についての記事を以前読んだような……と記憶を辿り、New Yorker の記事を思い出した。日本語訳もあるので…

ジャネル・シェインの新刊が説くAIのキテレツさとブラックボックスなAIの危険性

ジャネル・シェイン(Janelle Shane)というと、やたらと AI にヘンなことをさせてそれが日本語メディアでも記事(参考:ねとらぼ、GIGAZINE、ギズモード・ジャパン)になる AI Weirdness の人という印象があるのだが、その彼女が AI についての本を書いたと…

クロサカタツヤさんの初の単著『5Gでビジネスはどう変わるのか』が今週出る

ワタシ的には『クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第67回で大変お世話になった(参考:その1、その2)クロサカタツヤさんの新刊『5Gでビジネスはどう変わるのか』が今週刊行される。5Gでビジネスはどう変わるのか作者:クロサカ タツヤ出版社/メー…

あなたが『シャイニング』について知らないかもしれない25のこと

今月末に日本でも映画『ドクター・スリープ』が公開になるが、Netflix で傑作「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」を作ったマイク・フラナガンの監督作なので、ワタシも楽しみにしている。『ドクター・スリープ』は言うまでもなく『シャイニング』の続…

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