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『The Anti-Ownership Ebook Economy』のIntroductionを訳したんで読んでください!

Technical Knockout「The Anti-Ownership Ebook Economy - Introduction 日本語訳」を追加。Sarah Lamdan, Jason M. Schultz, Michael Weinberg, Claire Woodcock の文章の日本語訳です。

およそひと月前に書いた「なぜ我々は電子書籍を「所有」できないのか? 出版社とプラットフォームの力学を解き明かす研究」で紹介した The Anti-Ownership Ebook Economy の Introduction を訳してみた。

勝手翻訳できるのは、原文がクリエイティブ・コモンズの表示-継承ライセンスだからですね。

今回はかなり余裕がなく、時間が限られた中での翻訳だったので誤記、誤訳があるかもしれないので、それを見つけた方は教えてください。

映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』がすごく面白そうな件とベン・メズリックの異様な仕事の早さに驚いた話

堺三保さんの投稿で、映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』が来年2月に日本公開されるのを知る。

個人投資家たちがヘッジファンド相手に一泡吹かせた事件として有名になった2021年のゲームストップ株騒動」の映画化なのだが、2021年の話がもうハリウッドで映画化!? と驚いてしまう。

しかし、堺三保さんも書くように負け犬たちの逆転劇というアメリカ人の大好きな話であり、後味の悪くない『マネー・ショート 華麗なる大逆転』庶民版という感じで、これ絶対面白そうじゃん。

公式サイトを見て知ったのだが、この映画、『facebook』、『月を盗んだ男 (NASA史上最大の盗難事件)』、『世紀の大博打 仮想通貨に賭けた怪人たち』の邦訳で知られるベン・メズリックの『The Antisocial Network』が原作なのな。

調べてみたところ、この映画化を受けて『Dumb Money』の題で売り直されている模様。

それにしてもベン・メズリック、仕事早いなぁ……と感心していたら、なんと『The Antisocial Network』あらため『Dumb Money』は、実は彼の最新作ではない。

彼はなんと今月新刊 Breaking Twitter を出したばかりなのだ!

ツイッターの破壊』と題された最新刊は、言うまでもなくイーロン・マスクによる買収でもはや悲しい抜け殻に劣化することとなる Twitter あらため X をテーマとしたものなのだが、以下の宣伝文句は興味をそそりますな。

Elon Musk didn't break Twitter. Twitter broke Elon Musk.

Breaking Twitter by Ben Mezrich | Hachette Book Group

それにしても、ベン・メズリックの異様な仕事の早さに敬服してしまう。この勢いだと、来年の今頃には OpenAI のサム・アルトマン解任劇→復活劇を取材したノンフィクションを書籍化してくれるんじゃないか?(冗談です)

スチュアート・ブランドの伝記の邦訳『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』が遂に出る

wirelesswire.jp

昨年末に WirelessWire 連載で取り上げたジョン・マルコフによるスチュアート・ブランドの伝記本『Whole Earth』の邦訳が来月出るぞ!

たまたまだがこの秋、かの『Whole Earth Catalog』がほぼ完全にオンライン公開され、この伝記本における『Whole Earth Catalog』についての記述を実際に確かめることができるようになっているのも追い風である。

ワタシもこの本並びにスチュアート・ブランドについてはいろいろ書いてきたが、これは読まれるべき本だと思いますね。

ダリル・ホールの『Live from Daryl's House』のロバート・フリップ回に感動していたら……

boingboing.net

ダリル・ホールの Live From Daryl's House の新シリーズのニュースでも目を疑ったロバート・フリップ回だが、これが素晴らしい内容になっていて、ちょっと感動してしまった。

ホール&オーツしか知らないとこの組み合わせに驚くだろうが、実はダリル・ホールの最初のソロアルバム『Sacred Songs』をプロデュースしたのはロバート・フリップなのである。そして、ロバート・フリップの最初のソロアルバム『Exposure』にもダリル・ホールは参加している。

『Sacred Songs』は、当時本格的に売れ出したホール&オーツのイメージ悪化につながると RCA にリリースを数年拒否された不運なアルバムなのだが、今聴くと別に変態的な前衛実験作でもなんでもなく、普通に聴けるモダンなロックアルバムだったりする。それはその中から数曲披露されている今回の Live From Daryl's House を見てもお分かりだろう。

近年のホール&オーツのライブ映像を YouTube などで観ても、正直ダリル・ホールのボーカリストとしての衰えを感じることが多かったのだが、この回の歌声はとても良くて、ロバフリとの40年以上ぶりの共演が良い刺激になったのか(と思いたい)。

しかし、"Red" をフルでやるとはね。このシリーズでこれだけ本格的なインストをやるのは珍しいが、ゲストがロバート・フリップだからね。

それにしても、5年前だってロバート・フリップがこうした番組にゲスト出演するなんてまったく想像すらできなかったわけで、確かに世界は変わったわけである。トーヤさんに改めて感謝か。

www.sonymusic.co.jp

ダリル・ホールといえば、トッド・ラングレンとの来日公演が実現したばかりだったりする。この組み合わせは、トッドがホール&オーツのアルバム『War Babies』をプロデュースしたのもあり、ポップミュージシャン、ブルーアイドソウルシンガーとしてトッドをダリル・ホールの師匠格と見てしまうが、実はトッドよりダリル・ホールのほうが年上なのよね。

www.barks.jp

……と思っていたら、なんなんだそれはというニュースにたじろぐ。「接近禁止命令を申請」って何やってんだか。

しかし、少し前に「ベストヒット USA」のダリル・ホール登場回を見ていたら、ホール&オーツはもういいという口ぶりで、ソロとしての自分をとにかく強調していて、あれはそういうことだったのかと納得したところもある。

ホール&オーツについては昔文章を書いたことがあるが、せっかくロバート・フリップとの共演回を見てよくなった気分をどこにもっていってよいか分からなくなっている。

Sacred Songs

Sacred Songs

Amazon

Exposures

Exposures

Amazon

War Babies

War Babies

Amazon

葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」のオリジナルプリントがどこで観れるかを追跡するウェブサイト

boingboing.net

葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」については、過去にも以下のエントリを書いているが、本当に世界的に知られる浮世絵の代表的作品なんですね。

そして、「神奈川沖浪裏」が今どこで観れるかについての情報を更新し続ける Great Wave Today というそのものズバリな名前のウェブサイトができているのを知る。

「神奈川沖浪裏」は木版画なのでオリジナルが一枚しかないわけではないのだが、それでも実際に鑑賞するとなるとどこでもというわけにはいかない。

本文執筆時点で、英国、イタリア、米国、そして日本(すみだ北斎美術館)で観れるようだ。

ゴジラ-1.0

本作の監督の映画は『ALWAYS 三丁目の夕日』くらいしか観ておらず、正直良い印象がないのであまり期待してなかったのだが、運良く観に行く時間が作れたので行ってみた。

ゴジラ映画を全部観たわけではないので間違っていたら申し訳ないが、本作は映画開始からゴジラ登場までがもっとも短い作品ではないか。監督自身がクレジットされている VFX はさすがの出来で、人間と分かり合いようがない破壊神としてのゴジラの迫力は見事だった。

しかし、『ゴジラ』第一作と同じく第二次世界大戦後の日本を舞台にするとは思わなかったな。第一作の背景にあった核(兵器)の恐怖は、第二次世界大戦の敗戦の雪辱戦にスライドしている。

近年日本で作られたゴジラ映画ということで、どうしても『シン・ゴジラ』との比較が避けられないが、あちらが日本の官僚機構への期待があからさまで批判もされたのに対し、本作は「すべて民間で」が強調される。

その時点でおかしいだろと思ってしまうし、佐々木蔵之介の役作りは我慢するとして、あの状況で死なない〇〇〇〇って超人かよ! といった細かいところは置くとして、本作にはワタシの個人的な好みに合わない要素がいくつもある。が、本作は特に政治的に問題になるポイントを踏み抜くことは回避しながら、前述のワタシの好みに合わない要素についても何かしら配慮があるつくりになっている。

元々の期待値の低さからすれば、本作はかなりよくできた映画と評価できる。ワタシは本作を観て感動はしなかったが、かなり感心させられた。しかし、映画館って「感心」するために行く場所じゃないんだよ。

メタバースが死んだのは、シリコンバレーが「楽しみ」というものを分かっていないから?

Components の作者であるライターでデータアナリストのアンドリュー・トンプソンの文章だが、メタバース、すっかり廃れたよねという話から始まる。

それは単なる誇大広告の失敗という話に留まるものではなく、シリコンバレーが「楽しみ」、つまりは有意義に時間を浪費するというものを理解できていないからだと彼は分析する。

理論上では、シリコンバレーとゲームは完璧にぴったりな組み合わせに見える。だって、ゲームはコードでできているし、特定のハードウェア上で動作する。しかし、共通点はそこまで。ライフスタイルの「生産性」や「最適化」を重視するシリコンバレーのエコシステムは、ゲームに合ってないというのだ。

もちろんシリコンバレーからも Zynga などモバイルゲーム会社は生まれたが、『エルデンリング』や『ピクミン』みたいな魅力的なゲームは作れていない。問題は、シリコンバレーにおける時間の価値観から始まっており、ゲーマー(プレイヤー、スタジオ、開発者)のエコシステムと VC が支援するシリコンバレーのエコシステムの間にある溝は、前述の時間を節約し、効率的な時間管理を目的とする生産性重視のアプリに顕著に見られるという。ゲームは雑に言ってしまえば時間の浪費なわけで、両者が噛み合わないのは不思議ではない。

ここから著者はジョルジュ・バタイユを引き合いに出して話を進めるのだが、ワタシはバタイユ読んだことないので割愛させてもらう。基本的には上に書いた両者の溝の話をこえるものではない。Reddit の共同創業者のアレクシス・オハニアンが唱道する「Play to Earn」モデルがゲーマーから嫌われる要因の一つにこの溝があると著者は考えているようだ。

ワタシ自身はメタバースが死んだとは思っていないし、シリコンバレー人種にもゲーマーいくらでもいるだろとも思うので、この文章には異論も多かろう。しかし、現状がマーク・ザッカーバーグの期待通りなわけはなく、シリコンバレーマインドセットに心得違いがあると考えたくもなるのも分からないではない。思えば、ゲームエンジン Unreal Engine を開発し、『フォートナイト』を生み出した Epic Gamesシリコンバレー企業ではないんだよな。

ワタシがここで思い出すのは、「メディアとしてのメタバースのメッセージを(ニコラス・カーが底意地悪く)読み解く」で紹介した、(Meta の取締役会メンバーである)マーク・アンドリーセンのメタバースについてのビジョンが(ザッカーバーグのよりも遥かに)暗く、過激で、終末論的ですらあるという話。ザッカーバーグが一般向けに提示するメタバースオープンワールドビデオゲームだとすれば、アンドリーセンのメタバースはまるで遊園地と強制収容所を掛け合わせたかのようだ、とニコラス・カーは実に意地悪く書くのだが、「テクノ楽観主義者宣言」の禍々しさを鑑みれば、シリコンバレー人種は「楽しみ」というものが分かってないという声もあがるのも不思議ではないのかもしれない。

ネタ元は Hacker News

その死から7年を経て、雨宮まみ『40歳がくる!』が出る!

雨宮まみさんが2016年の11月15日に亡くなられて、それからもう7年経つのに時の流れのはやさを思うが、彼女が最後に連載していた『40歳がくる!』が来月書籍化されるのに驚いている。

以前から、自分にとって大事な人が亡くなった場合は、何かしらこのブログなりに書くよう心がけている。雨宮まみさんは間違いなくワタシにとって大事な人だったが、当時その死が信じられなかった度合いが強すぎて、すぐには書けなかった。

それからおよそ一年後に発売した『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』に収録したボーナストラック「グッドバイ・ルック」の中で、彼女(の死)についても書くことができた。その部分だけを抜粋してウェブ公開してもよいのだが、中で名前が出てくる人にご迷惑がかかるのを恐れて一般公開できないでいる。

そこでも書いたが、彼女は基本的に努力の人であり、最新作が常に一番良い人だった。そうした意味で、連載『40歳がくる!』が完結したときにどこまでの高みに到達したかと思うと、今回の書籍版は残念ながら完全な形ではないのだが、買わないわけにはいかないのである。

『教養としての〇〇』本の世界(2023年版)

先日、以下の投稿を目にして、こちらまでびっくりしてしまった。

ホントにそんな本あるの? と調べたら、本当にあるのである。というか、『教養としての〇〇』という本がやたらと出ている。

せっかくの機会なので、今年2023年に刊行された『教養としての〇〇』本を調べてみた。とにかく数が多いので、副題に「教養としての」というフレーズが入るもの、書名の最初に「世界のビジネスエリートが身につける」とか前置きが入るもの、また電子書籍版しかないものはすべて除外し、純粋な(?)『教養としての〇〇』本を集めてみた。

以下、刊行日順。

中には「それが教養の対象になるのか!」とツッコみたくなるものもあるが、上記のようにいろいろ条件を絞って(なので、『メンズヘルスナースがこっそり教える 教養としての射精-下着のナカのヤバい真実-』など面白過ぎるタイトルの本が入りません)、それで24冊なのだからすごい話である。毎月2冊は『教養としての〇〇』本が出ている計算になる。

ワタシの調べが足らず、条件に合うのに抜けた本があったらすいません。

ロッテントマトでもっとも点数の低いダメ映画100選

editorial.rottentomatoes.com

ロッテントマトに盲従するのは愚かなことだし、ここで批評家の評価は低いが好きな映画はいくつもある。

しかし、人生は短い。時間を無駄にしたと観たことを後悔する映画を避けるために、このサイトを参考にすることが多いのも確かである。

さて、その Rotten Tomatoes が、もっとも点数が低い作品を100本まとめている。

ここでのもっとも点数が低いとは、まさにゼロ点になるわけだが、本文執筆時点で37本(!)もゼロ点の作品があるのな。しかも、その中には我らがニコラス・ケイジをはじめ、アントニオ・バンデラス、エディー・マーフィー、ジョン・トラボルタロベルト・ベニーニジョン・ボイトといった映画スターの主演作が入っておりなかなか壮観である。

ゼロ点映画でもっとも日本で認知度が高いのは、10位に入っている『ジョーズ'87 復讐篇』か23位の『ステイン・アライブ』(『サタデー・ナイト・フィーバー』の続編)あたりですかね。そういえば前者には先月俳優業の引退を表明した名優マイケル・ケインが出ていることで知られる。

マイケル・ケインという人も、多くの映画に出演する中で駄作や珍作にも出ているが、『ジョーズ'87 復讐篇』への出演について聞かれ、「私も観たことはないんだが、あれのおかげで母親にとてもいい家を買えたよ」と余裕のコメントをしていた覚えがある[要出典]。

ざーっと100本のリストを流し見したが、幸か不幸かワタシが観た映画は一本も入ってなかった。皆さんはいかがでしょうか?

ネタ元は Boing Boing

WirelessWire News連載更新(テクノ楽観主義者宣言にみる先鋭化するテック大富豪のイキり、そしてテック業界の潮目の変化)

WirelessWire Newsで「テクノ楽観主義者宣言にみる先鋭化するテック大富豪のイキり、そしてテック業界の潮目の変化」を公開。

文章の冒頭にあるように、前々回の「先鋭化する大富豪の白人男性たち、警告する女性たち」、前回の「テクノ楽観主義者からラッダイトまで」と合わせた三部作となってしまった。

そして、毎回、毎回、次こそは短くまとめると言いながら、今回もとても長くなってしまった……。次回こそは短く済ますからね!

それにしても、今回の文章のリンク先の Substack 率の高さはどうだ。米ウェブ論壇(?)の中心地は Substack に代表されるニュースレター、そしてポッドキャストになったんだな。

文句が来る前に書いておくが、文中の「糞野郎」は原文では「shitposter」である。どうもしっくりくる訳がなく、ヤケクソになってしまったかもしれない。

あと、ワタシのニック・ランドについての知識は、大部分を木澤佐登志さんの『ニック・ランドと新反動主義現代世界を覆う〈ダーク〉な思想』に依っている。

木澤佐登志さんの新刊『闇の精神史』も「TESCREAL」関係(特にロシア宇宙主義)で読むべきと思いながら、まだ読めていない。

今回の文章を書くにあたりいろんな文章にあたったが、その中でもっとも古いものは、rockin' on 1993年1月号(30年以上前!)に掲載された遠藤利明「たのしいたのしい戦争機械 資本主義のベルトコンベアを停止させるミニストリー、その悲しき重工業バラード」だったりする。

ところで関係ないが(すっとぼけ)、円堂都司昭さんの新刊『ポスト・ディストピア論』が来月刊行される。

この書名を見て、どうしても2019年に出た『ディストピア・フィクション論』を思い出すし、実際、今回の新刊は『ディストピア・フィクション論』の続編といってよいのだろう。

2019年から2023年までに何があったかと言われたら、言うまでもなくコロナ禍が真っ先にあがるし、気候変動の深刻化もあり、もちろんロシアによるウクライナ侵攻もある。それらを踏まえたものなのは間違いない。

ビッグテック絡みの一見奇妙なニュースに見る「法システムのハッキング」の実例

GoogleApple やらビッグテックがなんかおかしなことしてるなで済ませてしまいそうになるが、これらはブルース・シュナイアーの新刊『ハッキング思考』の第4部「法システムのハッキング」の実例とも言えるとワタシは思うのだ。

もちろんビッグテックに雇われた弁護士が皆それをやっているわけではないはずだが、自社の利益につなげるために法の抜け穴を見つけることを一番の仕事にしている人もいると思われる。

「26章 法律をハッキングする」から引用させてもらおう。

ハッキングとは、システムの規則を見つけて隙を突き、自らを有利にしたうえでなおそのシステムに参加しつづけることなのである。(pp.148-149)

ブルース・シュナイアー先生の『ハッキング思考』は、このようにニュースの見方に影響を与える本なんですね。

空撮画像を地図データや3Dモデルに加工するOpenDroneMapを今更知る

opensource.net

恥ずかしながらこれを読んで、空撮画像を地図データや3Dモデルに加工する OpenDroneMap のことを初めて知った。創始者である Stephen Mather が、15歳の息子のサム君との対話形式で OpenDroneMap について語るものであり、なかなか微笑ましい(笑)。

ドローンがいろいろと活用されるようになったが、空撮画像の後処理を行うソフトウェアは年間100万円単位のコストがかかるものが珍しくない。この分野のオープンソース(ライセンスは AGPLv3)の写真測量ツールキットは求められているものでしょうね。

OpenDroneMap についての日本語情報を検索したが、まだぼちぼちという感じだろうか。国土交通省のサイトに「OpenDroneMapのご案内」(リンク先 PDF ファイル)があって少し驚いた。

OpenDroneMap についての本となると、独自出版のこれくらいしかまだない模様。

水道水が飲める国は日本だけ! ……ではなく、50か国ある?

bigthink.com

日本スゴイ」な人の三大失笑自慢と言えば、「日本には四季がある」、「日本では水道水が飲める」、あともう一つは……えーっと、なんだっけ?

それはともかく、水道水が飲める国は日本以外にいくつあるというのが時々話題になるが、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると、水道水が飲める国は全部で50か国あるとのこと。

なんだ、多いじゃん! ただ、細かく見ていくと、話は単純ではないようだ。詳しくはリンク先をお読みくだされ。

気になるのは、水道水の安全度を数値化したマップを見ると、日本の数値は91.7で、それより高い国が欧州を中心に19か国あること。トップ10にも入らないのか……これは正直ちょっとショックやね。

しかしなぁ、英国の水道民営化について、後悔しているとかお粗末とか否定的な記事をいくつも見ているので、英国が100点満点なのはホントかよと思ってしまうのは確か(いつかブレイディみかこさんに聞いてみよう)。

ネタ元は kottke.org

スネイル・メイルとサーストン・ムーアがルー・リードの「サテライト・オブ・ラブ」をカバーした動画ほか

pitchfork.com

来月に5年ぶりとなるジャパン・ツアーを行うスネイル・メイルが、サーストン・ムーアとともにルー・リードの名曲「サテライト・オブ・ラブ」をカバーした動画が公開されている。

フェンダーYouTube チャンネルで公開されているが、これは The Vintera II Series の宣伝のための企画みたい。

ところでサーストン・ムーアといえば、回顧録 Sonic Life が先月発売になったばかりである。元妻のキム・ゴードンの『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』(asin:4907583486)のように邦訳出るでしょうか。

そしてルー・リードだが、彼が亡くなって10年を記念して先月末に開催されたイベントの動画が YouTube で公開されている。

ルー・リードといえば、アンソニー・デカーティス『ルー・リード伝』を牛歩の歩みで読んでいるが、以前紹介した新しい伝記本もなかなか評判が良いようだ。

しかし、もう10年になるのだな……。

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