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『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その33

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、今年に入って読んでいただいた方の感想を見かけると嬉しいものである。

改めて円城塔さんに感謝しないといけない。何年後に読み始めても大丈夫な本ですよ!(言い過ぎ)

一応、書き下ろし技術コラム「インターネット、プラットフォーマー、政府、 ネット原住民」で2018年秋の状況まではカバーしております。

ありがたい推薦のお言葉である。

このボーナストラックを読み終えての「うわぁ……」な空気感こそ書き手が狙ったものだったりするのが厄介である(笑)。

ポール・グレアムの「アンチとの向き合い方」指南の納得と違和感

ポール・グレアムHaters の日本語訳である。

元々はスタートアップの創業者向けに書いた文章だが、有名になる人みんなに等しく当てはまるという彼の考えは正しい。

それは有名になるとつくファンボーイ(fanboys)とアンチ(haters)である。強迫的で無批判であり、穏やかでいられない点において、両者はコインの表と裏ということだ。

ファンのように、アンチは有名であることの自動的な結果であるように思える。誰でも十分に有名な人はアンチを得るだろう。そして、ファンのように、アンチは嫌いな人が有名になることで活気づけられる。彼らはある女性ポップシンガーの歌を聞く。彼らはそれがあまり好きではない。歌手が無名であれば、彼らはそのことについてただ忘れるだろう。その代わり、彼らは彼女の名前を聞き続け、これが一部の人たちを発狂させているように思える。みんながいつも彼女の話をし続けるが、彼女は少しも良くない! 彼女は詐欺師である! という感じだ。

この「詐欺師」という単語は重要な単語である。これは嫌悪の対象を詐欺師と見なすアンチのスペクトルな署名だ。アンチは彼らが有名であることを否定することはできない。実際には、彼らが有名であることはどちらかといえばアンチの心の中で誇張されている。歌手の名前に関するあらゆる言及がアンチを怒らすので、アンチはそのすべての言及に気づく。アンチは自分の心の中で、歌手が有名であることと彼女の才能の欠如の両方を誇張する。そして、これら2つの考えを調和させる唯一の方法は彼女がみんなをだましていると結論づけることである。

アンチとの向き合い方|Jack / マイクロ起業家|note

このあたりを読んで、ワタシはかつて自分が書いた文章を思い出した。

ワタシが WirelessWire 連載で書いた文章の中で、テック系以外の人たちにも特に多く読まれた文章のひとつで、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』におけるハイライトの一つでもある。この文章における、キャシー・シエラの以下の分析をワタシは連想した。

その一年後、彼女はブランドや製品の「アンチ」についての文章を書きます。彼女の文章の論旨は、「アンチ」は実はそのブランドや製品自体を嫌っているのではなく、それらに夢中な自分以外の人たちを嫌っているのだというものでした。そのとき彼女が使った、特定のブランド/製品がもてはやされると同時に、一部の人間の憎悪を煽る段階を指す「クールエイド・ポイント(Koolaid Point)」という言葉は(彼女のブログの元文章のタイトルでもあります)、実は人に対する「アンチ」の荒らしや嫌がらせにもあてはまることでした。

ネットで認知される女性にとってもっとも危険なのは、他の人たちの注目が「フォロー」や「いいね」や「リツイート」で可視化されるポイント、「アンチ」の荒らしにしてみれば、オーディエンスが注目に値しない女性に迎合し、「クールエイドを飲んだ」ように見えるときだとキャシー・シエラは書きます。

邪悪なものが勝利する世界において - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

ポール・グレアムは haters と trolls を同一視していないし、両者の主張はまったく同じではないが、近いものがあるだろう。

しかし、ポール・グレアムが指南する「アンチとの向き合い方」の結論が、「そのことについて考える時間を費やす理由はない。これはあなたではなく、彼らの問題である」というのは不満である。本当にそうだろうか?

キャシー・シエラは、自身の体験から、「荒らしには反応するな(don't feed the trolls)」というネットでよく言われるアドバイスに疑問を呈します。荒らしに反応しないでいたら、嫌がらせはエスカレートするばかりではないか。

そこで浮かび上がるのは、本当に「クールエイド・ポイント」に達した個人が荒らしのターゲットになったら、放置しても荒らしの勝利、無視しても嫌がらせはエスカレートして荒らしの勝ち、もちろん荒らしにやり返しても、愉快犯的な連中をエスカレートさせ、どのみち荒らしが勝利してしまうという蟻地獄のような構図です。

邪悪なものが勝利する世界において - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

ポール・グレアムは元々はスタートアップの創業者に向けて書いており、確かにそれなら創業者個人とアンチの間にスタートアップ(が提供するサービス)が挟まるからそれでよいかもしれないが(法務担当者がいる企業であればなおさら)、単に有名になった個人に「考えるだけ無駄」で済む問題かなとは思う。

アンチと議論するのは間違い、というのはワタシも賛成だが、もう少し有名になった個人がネット中傷に対して法的措置に訴えてもよいだろうという事例が散見されるのも確かなのだ。

W3CがDRM規格を認め3年経ち、もはや独立系ウェブブラウザが生き残る余地はない?

ウェブの標準化団体である W3C が、2017年にウェブに DRM 規格をもたらす Encrypted Media Extensions(EME)を認可し、それによって競争力のある独立系ウェブブラウザの終焉がもたらされた、という文章である。

この文章を知ったのは Boing Boing だが、そのエントリを書いているコリィ・ドクトロウは、W3C の EME 認可方針を2016年時点で痛烈に批判している。

現状は、当時ドクトロウが予見した通りだったとも言えるわけだ。

EMEの標準化以後に登場する新たなブラウザは、これまでとは根本的に異なった世界に産声をあげることになる。それらのブラウザがW3Cに定義されたコンテンツを受け取り、表示させるためには、CDMを作る資格を持つ一握りの企業と商業的なパートナーシップを結ばなければならない。

相互運用性とW3C:未来を現在から守るために / コリィ・ドクトロウ | P2Pとかその辺のお話R

そして、それは独立系ウェブブラウザの競争力を事実上奪ったというわけである。

しかし、なんで W3CDRMをウェブに許容したのか? ということになる。そのメリットはあったのか?

あったとは言える。Netflix や Hulu といったストリーミング映像配信サービスは、これで著作権コンテンツに保護をかけて配信できるようになった。が、それによって、そうした大企業とライセンス契約を結んだブラウザベンダに配信先が絞られることになる。

具体的には、ブラウザは暗号化されたメディアを再生するために互換性のある Content Decryption Module(CDM)を提供しなくてはならない。そして、その CDM の選択肢は実質 WidevineGoogle)、PlayReadyマイクロソフト)、FairPlayApple)という3つしかない……って、Edge ブラウザが Chromium の軍門に加わることで Widevine 支配がさらに強まるのかな(Firefox や Brave も Widevine を採用)。

でも、ちょっと待った。「開かれたウェブ」なんだから、新たに CDM を独自開発すればいいんじゃないか?

残念ながら、現実はそんな簡単ではない。CDM はウェブで DRM を実現するごく一部に過ぎない。詳しくは元エントリを読んでいただくとして、DRM の障壁が独立系ウェブブラウザにどういう影響を与えているかのリストは悲しいものがある。

イノベーションには競争が必要だし、新規参入者によりアクセス可能な余地を残すには、DRM の障壁を変える必要がある。究極的には、社会にとって最良なのは一斉に DRM を捨て、GoogleマイクロソフトApple が、腐ってしまったウェブプラットフォームを正すために立ち上がるべきだと著者は閉めている。もちろんそれが実現しそうにないことも著者は分かっているが。

「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2019年版)」で紹介した本のうち更に三冊の邦訳が出た(出る)

以前もやったが、昨年のゴールデンウィークに公開した「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2019年版)」で紹介した本の邦訳をいくつか見つけたので、まとめて取り上げておく。

まずこれは昨年秋に既に出ていたのを見逃していたのだが、映画ポスターのデザインの変遷から映画産業の発展の歴史をひも解く本の邦訳である。

時代と作品で読み解く 映画ポスターの歴史

時代と作品で読み解く 映画ポスターの歴史

続いて、「資産の独占化」の打破を訴えるラディカルな本なんだから先物買い的に邦訳が出ると面白いと書いたエリック・A・ポズナーの共著本の邦訳である。表紙が文字いっぱい(笑)

共著者のE・グレン・ワイルはマイクロソフト首席研究員で、マイクロソフトの CEO であるサティア・ナデラが推薦文を寄せている。

そして最後は、ポール・サイモンの決定的な伝記本の邦訳である。さすが DU BOOKS である。訳者も奥田祐士さんなので安心である。

ポール・サイモン the life  ソングライティングと人生(仮)

ポール・サイモン the life ソングライティングと人生(仮)

パラサイト 半地下の家族

とにかく評判が高い映画で、しかもネタバレ厳禁とのことで、日本公開翌日の土曜午後に映画館に出向くまで、その手の類を踏まないよう苦労した。これから観る人は、「韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(『寄生虫』)をより楽しむための韓国文化キーワード7つ(ネタバレなし)」だけ読んで行くのがよいかも。

以下、映画の内容に触れるのでご注意を。

このように評判が高く、それとともに期待値が高くなりすぎると往々にして肩透かしをくらうことになりがちなのだが、本作は期待にがっちり応えてくれた。

意外にあっさり「寄生」に成功し、ここからどうなるの? まぁ、ご主人家族が急に帰ってきてドタバタはあるんだろうけど――ぐらいに思っていたところからの怒涛の展開!

これは多くの人が書いていることだが、日本の『万引き家族』アメリカの『アス』と見事に呼応した映画である。

(最新作の『家族を想うとき』は残念ながら観れていないのだが)本作と同じくカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したケン・ローチ『わたしは、ダニエル・ブレイク』もそうだけど、経済格差とそれが人心にどれだけむごい影響を与えうるか、本作はそれを見事にえぐっている。

一番その残酷さが出ていたのが、ご主人家族の奥様が言う、金持ちだから性格が良い、お金はしわを伸ばすアイロン、という言葉、そしてその正当性である。それがクライマックスとなるパーティに集まった人たちを見下ろす主人公の息子が、金持ちはこういう時でも余裕があって自然なんだね、と呟く半ば呆然とした表情に出ている。ご主人家族を単純な醜い金持ちと描いてないことが本作の成功に寄与している。そしてその一方で、主人公がいきつく「計画なんてしても無駄だ」という悟りの悲惨さ。

とにかく台詞やら小道具やらディテールに韓国社会の「経済格差」が詰め込まれている。これについてはいくらでも挙げられるだろうが、ご主人家族の住む家自体が実に良くて、世界的に共通となりつつある富裕層の暮らしぶりが打ち出されている。

洪水(雨に対する反応までが金持ち側と貧者側では反対!)でトイレがひどいことになりながら主人公の娘がクールにタバコを吸う場面など良い画がいくつも見事で、これはアジア圏の映画で異例のアカデミー賞主要賞ノミネートは不思議ではない。

ただ一点少し違和感があったのが、主人公と話す息子の台詞が丁寧語で訳されていたこと。韓国だとそんな感じなのだろうか。

さて、これを書いたので、これから本作について書かれたウェブの記事を読むことができる。それも楽しみ。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その32

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、さすがにベータ版公開から2年以上経つともう反応もなくなるだろうから、昨年末の更新でこのブログも当分休止状態になると見込んでいたのだが、いくつか反応を見かけてしまったので、そうなるとしつこく更新しますよ!

さて、年末年始に読んでくださった方がいて、そういうのは嬉しいなと思う。他にも電子積読の皆さんもどうぞ。

実際には2010年代全体は網羅できていないのだけど、こう書いてもらえるのはありがたいことである。

他にも、ワタシの窮状(?)を見かねてか、既に感想を書いてくださっている方々が再度の後押しをしてくださっている。

まったくだよ!

この10年を振り返る上で日本語圏には優れた文献がある。 yomoyomo さんによる『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だ。 分厚い内容で一気に読むと頭がクラクラするが,必読書であることは間違いないだろう。

私達の10年 — しっぽのさきっちょ | text.Baldanders.info

ワタシも同感です!

そういうわけで、更新頻度は昨年に比べるとはっきり落ちるとは思うが、2020年もよろしくお願いします。

『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』でケンブリッジ・アナリティカ(とFacebook)を告発したブリタニー・カイザーの告発本の邦訳が出る

Netflix ドキュメンタリー『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』のことは昨年夏に取り上げているが、その主人公(の一人)であるブリタニー・カイザーの告発本『Targeted』の邦訳が昨年末に出ていた。

告発 フェイスブックを揺るがした巨大スキャンダル (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

告発 フェイスブックを揺るがした巨大スキャンダル (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

  • 作者:ブリタニー カイザー
  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
  • 発売日: 2019/12/20
  • メディア: 単行本

告発 フェイスブックを揺るがした巨大スキャンダル (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

告発 フェイスブックを揺るがした巨大スキャンダル (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

原書が出たのが昨年秋で、それからほとんど間を置かずに邦訳が出る、つまりケンブリッジ・アナリティカと Facebook が所業がそれだけセールスポテンシャルがある話題と見られているとは思わなかった。

そうなると、同じく『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』の出演者であるクリストファー・ワイリーによる告発本『Mindf*ck』の邦訳も期待できるかな。

Mindf*ck: Cambridge Analytica and the Plot to Break America

Mindf*ck: Cambridge Analytica and the Plot to Break America

  • 作者:Christopher Wylie
  • 出版社/メーカー: Random House
  • 発売日: 2019/10/08
  • メディア: ハードカバー

Mindf*ck: Cambridge Analytica and the Plot to Break America (English Edition)

Mindf*ck: Cambridge Analytica and the Plot to Break America (English Edition)

この本について知りたい方は、翻訳書ときどき洋書の書評が参考になるでしょう。

チームのナレッジベース向けのWikiの新星Outline

Four short links で、「成長するチーム向けの最速の Wiki にしてナレッジベース。美しく、機能豊富で、Markdown 互換にしてオープンソース」を謳う Outline のことを知った。

公開されたのは2018年秋のようで、まだ若いソフトウェアと言える。高速な動作が売りだが、Markdown のサポート、Slack への対応、そしてサポートがメーリングリストでなく Spectrum なのがいまどきなのだろうか。BSD ライセンスで GitHub で公開されている。

今どき、Wiki ソフトウェアが単独で紹介されるのは珍しいし、何より『Wiki Way コラボレーションツールWiki』が初めての訳書である(今年で刊行から18年になるのか!)ワタシ的にはこの新星にやはり注目してしまうね。

出版社のnote活用事例まとめ

最近、note を使っている出版社がいくつも目についたのでまとめておく。出版社が何かしらウェブでチャレンジをやるとしたら、それにふさわしい場は note なんだろう。

ちょっと検索しただけでは出てこなかったが、こういうまとめを既にやってる人がいたら申し訳なし。漏れがあると思うので、お気づきの方はコメントください。

出版社 note 開始日 フォロワー数 関連サイト
文藝春秋 文春note部 2015/12/17 8596 文藝春秋BOOKS
リトルモア リトルモア 2017/01/16 330 リトルモア
ライツ社 ライツ社 2017/09/11 52659 @writes_p
早川書房 Hayakawa Books & Magazines(β) 2018/07/05 56362 ハヤカワ・オンライン
ポプラ社 ポプラ社一般書通信 2018/07/17 598 WEB asta
左右社 左右社 2018/10/16 119 左右社
書肆侃侃房 書肆侃侃房 web侃づめ 2019/03/12 592 書肆侃侃房
DU BOOKS DU BOOKS 2019/05/21 4025 DU BOOKS
ディスカヴァー・トゥエンティワン ディスカヴァー・トゥエンティワン 2019/07/02 214 ディスカヴァー・トゥエンティワン
森北出版 森北出版 2019/09/02 43 森北出版株式会社
柏書房 かしわもち 柏書房のwebマガジン 2019/10/30 207 柏書房
集英社 集英社文芸・公式 2019/10/31 1208 集英社 WEB文芸 RENZABURO
文藝春秋 文藝春秋digital 2019/11/07 4758 文藝春秋ホームページ
光文社 光文社新書 2019/12/17 175 光文社

単純に開始日(もっとも古いエントリの公開日)順に並べた。フォロワー数は本文執筆時点です。

ワタシのブログで、これらの note を取り上げたエントリとなると以下のあたり。

個人的には早川書房と書肆侃侃房の note が特に好きなのだが、そうした意味で後者のフォロワー数の少なさは残念に思う([追記]:その後、出版社を5社追加してみると、必ずしも少なくはないですね。申し訳ありません)。青木耕平さんという面白い書き手を知ったのもここだったし。

そうそう、早川書房海外SF作品必読フェア「ビジネス×想像力」は本日2020年1月6日までである。

先月刊行されたテッド・チャン『息吹』が話題になっているが、自分は前作を読んでないやん(映画『メッセージ』は観たけど)と慌てて電子書籍も買ったのだが、これもセール対象だった。チクショウ!(笑)

あなたの人生の物語

あなたの人生の物語

今回のセールでは、定番だけどこれまで買ってなかったものを数冊、そして昨年『三体』『折りたたみ北京』を読んだ流れで、ケン・リュウの本をポチった。

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

[2020年01月06日追記]:ライナスさん(id:soratokimitonoaidani)と pha さん(id:pha)さん、そして @ryuhdoh さんにご教示いただき4社追加した。ありがとうございます!
[2020年01月10日追記]竹田純さんにご教示いただき、また自分でも気づいたのも含めて計7社追加した。もうこれくらいでご勘弁を……。

年末年始に観た映画についてざっと書いておく

Netflix を含め、年末年始にぼちぼち映画を観たので、それについてまとめて書いておく。公開中(配信中)の映画の内容に触れるので、未見の人はご注意ください。

マリッジ・ストーリー

評判が高かったので、『ROMA/ローマ』『アイリッシュマン』がそうだったように、これは映画館で観るべき映画だという予感があったのだが、タイミングが合わず Netflix で鑑賞。

アダム・ドライバースカーレット・ヨハンソンの主役夫婦の二人の演技が素晴らしくて、弁護士役のローラ・ダーンを含め、これは絶対賞レースに絡むでしょう。

本作について『クレイマー、クレイマー』の現代版とも言われる。昔何かの文章で読んだ記憶があるが(だから記憶違いの可能性があります)、『クレイマー、クレイマー』でメリル・ストリープ演じる妻役は、原作では映画よりもキャリアウーマンで、結婚自体一種の逃避だった側面が強調されていたそうな。

そうした意味で本作は夫妻がキャリアを追求することでどうしても生じる摩擦が描かれており、夫が主催するアート系で評判はそこそこ高そうだが、でもあんまりお金にならなさげな劇団、安っぽそうな映画でおっぱい出して人気を得たのち夫と出会って劇団の看板女優にもなったが、西海岸でのキャリアを再開させるもなんだか大して面白そうでもないテレビドラマに出る妻、といったディティールの描き方がうまい。

ほとんど反則なくらい良い映画ばかりに出て、またどれもしっかり結果を出しているにも関わらず、突き詰めて書くと風貌が八木の野郎に似ているため毛嫌いするように好きになれなかったアダム・ドライバーだが、本作のクライマックスにおける泣き崩れる演技を観て、彼のことを認めざるをえないと思った年の瀬だった。2019年のトレンドワード「有害な男らしさ」を考える上で、アカデミー主演男優賞をとっても不思議ではない。

2人のローマ教皇

Netflix で鑑賞。

ワタシは一応カトリックの洗礼を受けているが、「一応」どまりな不信心な人間なので、もっとまともな(?)カトリック信者の人がこれを観てどう思うのかというのはよく分からないのだが、まさかこのテーマでこんなお爺ちゃん二人がイチャイチャする面白い映画にしてくるとは思わなかったな。

ベネディクト16世を演じるアンソニー・ホプキンスとフランシスコ教皇を演じるジョナサン・プライスの二人がうまいし、存命の実在の人物にちゃんと見えるのに、役者ってすごいよなと毎度ながら小学生のようなことを思った。

でも、単にお爺ちゃん二人の軽妙な会話で終わる映画ではなくて、ベネディクト16世は少年時代ヒトラーユーゲントにいたという過去、フランシスコ教皇独裁政権とのかかわりという過去に対する後ろめたさについて、特に後者について描かれることがこの映画にしかるべき重しになっている。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

段取りと目配りに長けた凡才(J・J・エイブラムス)が本領を発揮した凡作。こんなものじゃないですか?

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

一足早く観た人の「これはほとんど新作と言ってよい!」という賞賛の声、「なんというか蛇足」というそれに相反する声の両方を聞いていたので行くか迷ったか、やはり『この世界の片隅に』に感銘を受けた人間として映画館に行ってきた。

ワタシはこうの史代の原作は未読で、そうした人間として『この世界の片隅に』を観たときに感じた戸惑いというか消化できなかったところが、なるほどこうなのかと納得のいく作りになっていて、3時間近いの上映時間が気にならない、いや、もっとこの作品世界にいたいと思わせる映画で、やはり涙が止まらなかった。

これから観る方は是非こちらを観てほしいとワタシは思うが、既にテレビドラマ版(こちらも未見)を見た人によると、「もうこれ見たし」という感じだったらしい。ふん!

失くした体

これも評判を小耳に挟んで Netflix で鑑賞。

切断された手(!)のストーリーと、その持ち主(と書くとヘンか?)である青年の回想が交互に進む形式だが、繊細な作りでよかったですね。ヒロインが分かりやすい美人に描かれていないのもリアルだった。音楽も良かった。

フランスのアニメ映画ってほとんど触れてなかったけど、これはまぎれもない鬱映画だよな。しかも、主人公である青年の不幸の原因が、お前に責任あるやんと言いたくなって、そんな感想を持ってしまう自分がなんか自己責任論者のように思えてもやもやしてしまったが、それも含めて制作者の狙いなのか。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』ベータ版が公開されて2年が経った

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、早いものでベータ版が公開されて2年が経った。

逆に言えば、この2年、ワタシはこの本の宣伝をしつこく続けてきたということになる。なぜそこまで執着するかといえば、当たり前だが『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』を一冊でも多く売りたいからである。

しかし、現実は期待したほど売れない。地方暮らしで社交の機会が少ないワタシも珍しく人と会うことがあると、自分の電子書籍は読まれていないんだなと、分かってはいてもいささかさみしかったりする。電子書籍の『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』には一種の仕掛けがあり、著者のワタシは会う相手がこの本を一通り読んでいるかどうか、その反応だけで分かるのである。

一通り読めばどういう反応になるのか? 何度も引き合いに出して恐縮だが、id:pho さんのツイートでそれが大枠伝わるだろう。

つまりは、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の解説を担当いただいた arton さんをも驚かせた「特典の凄まじい内容と信じ難い本文とのメタな構造」……と著者自身が書くとバカみたいだが、「20年後:インターネットの自由という夢の死」に込められた後悔、「世界に売られた男」というタイトルの苦々しさの意味、表題作「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」や最終回(前編後編)が書かれた背景、要は著者がどういう状態で書かれたか分かって本編がもう一度楽しめるのですね。

まぁ、そのあたりは買ってない人にはそれこそどうでもよい話なのだけど、電子書籍を売るのは難しいとずっと思っていたところで、加野瀬未友さんと結城浩さんの会話が琴線に触れて、思わず割り込んで愚痴ってしまった。

加野瀬さんも「個人出版電子書籍を買わない人でも有料noteは買ってそうな印象がある」と書いているが、そのあたりの理由を考えて、突き詰めると有料noteはブラウザでサクッと読めるところが利点なんじゃないか、とワタシ自身有料の note を読んだときのユーザ体験を思い出して思ったわけだ。

そう、「買う→読むの手順でいかにストレスを減らすかが大事」なのである。その点、note はJEPA電子出版アワード2019で大賞に輝くのも納得の良い仕事をしている。

またそうした意味で、マイクロソフトが Edge ブラウザを Chromium ベースに乗り換えるのは、アドオンなどのインストールなしに epub フォーマットのファイルをブラウザで読むことができなくなるということを意味するのではないかと危惧するのである(間違っていたら教えてください)。

2019年最後の更新でなんとも景気の悪い話で恐縮だが、このマイクロソフトの決定が、電子書籍の普及に地味なブレーキになることがないといいのだが。

人文・社会科学の学術図書のオープンアクセスを推進し、CCライセンスの出版物をダウンロードできるOAPENコンソーシアムを今さら知る

きっかけは、Human Rights in the Age of Platforms という本について調べていたときである。

Human Rights in the Age of Platforms (Information Policy)

Human Rights in the Age of Platforms (Information Policy)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: The MIT Press
  • 発売日: 2019/11/19
  • メディア: ペーパーバック

Human Rights in the Age of Platforms (Information Policy) (English Edition)

Human Rights in the Age of Platforms (Information Policy) (English Edition)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: The MIT Press
  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: Kindle

この本については、「プラットフォーム時代の人権」という書名が気になったのだが、調べてみるとショシャナ・ズボフイーサン・ザッカーマンといったワタシのブログでも名前がたまさか出る人たちが何人か寄稿している。

序文を書いているデヴィッド・ケイという人も少し前に名前を見た覚えがあるな……と記憶を辿ると、彼の新刊『Speech Police』の書評の日本語訳「デイヴィッド・ケイ著『言論警察』:「誰が・何を発言してよいか」の判断をテクノロジー企業に委ねてしまってよいのか」を読んでいた。

Speech Police: The Global Struggle to Govern the Internet (Columbia Global Reports)

Speech Police: The Global Struggle to Govern the Internet (Columbia Global Reports)

  • 作者:David Kaye
  • 出版社/メーカー: Columbia Global Reports
  • 発売日: 2019/06/03
  • メディア: ペーパーバック

Speech Police: The Global Struggle to Govern the Internet (English Edition)

Speech Police: The Global Struggle to Govern the Internet (English Edition)

  • 作者:David Kaye
  • 出版社/メーカー: Columbia Global Reports
  • 発売日: 2019/06/03
  • メディア: Kindle

さらに元の本について調べていると、OAPEN Library というサイトのページに行き当たり、このページで元の本が Creative Commons の表示-非営利 4.0 国際ライセンスの下で利用可能であり、無料でダウンロード可能であることを知った。

なんだこのサイト? と調べてみると、この OAPEN は人文・社会科学の学術図書のオープンアクセスを推進するコンソーシアムであり、そこには Creative Commons ライセンスの出版物が多く含まれる(すべてではない)。はてなブックマークを見ると2010年2月に最初のブックマークがされているので、このサイト自体は10年くらい続いていることになるのか。恥ずかしながら知らなかった。

このサイトでは書籍のテーマや著者や言語(やはり現状英語圧倒的優勢だが、欧州発祥なためかドイツ語の文献も多い)で分類されている。ジョナサン・ジットレイン関係など、ワタシがこのブログで紹介してきた CC ライセンスな本も大抵ここから PDF ファイルをダウンロードできる。

出自からして大学出版社から刊行された出版物が多く、専門書を英語で読んで英語の勉強もしたいという向きにぴったりではないだろうか。無料で PDF ファイルをダウンロードできるし、CC ライセンスが許せば翻訳を公開だってできる。

いやはや、この分野については他の人よりは知識があるつもりだったが、こんな立派なライブラリの存在自体知らなかったよ。

ビッグデータやAI倫理の問題を訴えてきたケイト・クロフォードの初の単著『Atlas of AI』が出る

ケイト・クロフォード(Kate Crawford)のことを知ったのは、5年前に「ビッグデータの不都合な真実」を書いたときだが、安易なビッグデータ礼賛に冷や水をぶっかけているところが面白いと思った。

次に彼女を取り上げたのは、2017年にビッグデータ並びにアルゴリズムの盲信に警鐘を鳴らす講演動画を2つ紹介したときで、そのときに初めて彼女が機械学習や AI の研究で第一線に立っているのを知った。

2018年以降は、アルゴリズムへの差別や偏見の反映であったり、AI 倫理への懸念などのテーマで彼女のコメントが日本のメディアでも紹介されている。

そのニューヨーク大学の研究教授、マイクロソフトリサーチの主席研究員である彼女が、初の単著 Atlas of AI を来年出す。

The Atlas of AI

The Atlas of AI

このように冷や水をぶっかけてきたケイト・クロフォードなので、この本も安易な AI 礼賛ではなく、問題点もしっかり含んだものだろうし、これは邦訳の刊行が期待されるね。

そうそう、ケイト・クロフォードは、単なる顔認識などに留まらない「感情検知(emotion detection)」などの危険性を指摘する AI Now Institute の2019年版の年次報告書(PDF)でも著者として名前を連ねている。

反インターネット論者のもはやベテランであるアンドリュー・キーンの新刊が来年出る

調べものをしていて、反インターネット論者としてはもはやベテランの域であるアンドリュー・キーンの新刊が来年出るのを知る。

Tomorrows Versus Yesterdays: Conversations in Defense of the Future

Tomorrows Versus Yesterdays: Conversations in Defense of the Future

  • 作者:Andrew Keen
  • 出版社/メーカー: Atlantic Books
  • 発売日: 2020/03/05
  • メディア: ペーパーバック

Tomorrows Versus Yesterdays: Conversations in Defense of the Future (English Edition)

Tomorrows Versus Yesterdays: Conversations in Defense of the Future (English Edition)

  • 作者:Andrew Keen
  • 出版社/メーカー: Atlantic Books
  • 発売日: 2020/03/05
  • メディア: Kindle

Amazon の内容紹介を見ると、「現在の民主主義の危機、富める者と貧しい者の経済的不平等の拡大、自己中心主義的なソーシャルメディアや AI の迫りくる脅威すべてがかつてないほど我々を脅かしている。テクノロジーが作り出す課題がこれらの問題の中心にずっとあるが、我々はテクノロジーが提供するより良い21世紀を形作る機会をいかに活用しうるだろうか?」とのことで、やはりここでもテクノロジーがもたらす民主主義の危機と不平等の拡大がテーマになっている。

今年日本ではキーンの『ネット階級社会: GAFAが牛耳る新世界のルール』が出たが、これは彼の三冊目の本の邦訳(の文庫版)であり、前作 How to Fix the Future はまだ邦訳が出てないんだよなぁ。

そちらの邦訳が出るか、あるいは一冊飛ばして新刊の邦訳が出るか。いずれにしても、最初の本(その1その2)を出したときは結構いろんな人にコテンパンにやられていた記憶があるが、5冊目の本が出るし、世の趨勢も明らかに彼寄りになってきた印象がある。なんてこったい。

Five Booksで2019年最高の本をジャンル別に探す(もしくはカタパルトスープレックス賛)

2019年も終わりに近づき、いろんなメディアが2019年ベスト本を選出している。kottke.org にその主要リストがまとまっていて参考になったが、個人的にこのエントリで初めて知ったのが、Five Books というサイトである。

ここは The best books on everything を謳う通り、いろんなテーマでその筋の専門家が最高の本を選出する(サイト名に従うなら5冊だが、それ以上選出されているリストも少なくない)サイトで、Best Books of 2019 というコーナーができている。ここからいろんなジャンルを選んで最高の5冊を知ることができる。

調べてみると GIGAZINE もここを記事にしているので、それと被らないようにジャンルを選ぶ。

Royal Society Prizes for Science Books 編だが、1位に選ばれている『Invisible Women』は、少し前に「交通機関からiPhoneまで、なぜすべて男性が使いやすいようにできているのか?」として、WIRED.jp で記事になっていた。これは時宜を得たトピックなので、邦訳出るんじゃないかな。

Invisible Women: Exposing Data Bias in a World Designed for Men

Invisible Women: Exposing Data Bias in a World Designed for Men

  • 作者:Caroline Criado Perez
  • 出版社/メーカー: Chatto & Windus
  • 発売日: 2019/03/07
  • メディア: ハードカバー

Invisible Women: Exposing Data Bias in a World Designed for Men (English Edition)

Invisible Women: Exposing Data Bias in a World Designed for Men (English Edition)

経済書編の1位『The Technology Trap』は、やはり WIRED.jp で「ロボットの導入による「人間の失職」の増加は、どんな社会をもたらすのか」、Forbes JAPAN で「自分が持つスキル、需要がなくなったらどうなる?」という記事になっている。

2位の『Human Compatible』だが、なんか覚えがあると思ったら、カタパルトスープレックスに書評があった。

いずれの本も人工知能が人類の脅威になるというのを前提としており、その影響をしっかり把握すべきというのが前者であり、いかに危害をなくして人類と共存できるかというのが後者ということか。

The Technology Trap: Capital, Labor, and Power in the Age of Automation

The Technology Trap: Capital, Labor, and Power in the Age of Automation

  • 作者:Carl Benedikt Frey
  • 出版社/メーカー: Princeton Univ Pr
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: ハードカバー

Human Compatible: Artificial Intelligence and the Problem of Control

Human Compatible: Artificial Intelligence and the Problem of Control

  • 作者:Stuart Russell
  • 出版社/メーカー: Viking
  • 発売日: 2019/10/08
  • メディア: ハードカバー

ビジネス書編の1位『Kochland』は、やはりカタパルトスープレックスで書評を読んでいた。日本ではコーク兄弟といっても知る人ぞ知るという存在だし、既に『アメリカの真の支配者 コーク一族』(asin:4062195240)のような本も出ているが、アメリカの保守派を語る上で避けられない。

Kochland: The Secret History of Koch Industries and Corporate Power in America

Kochland: The Secret History of Koch Industries and Corporate Power in America

  • 作者:Christopher Leonard
  • 出版社/メーカー: Simon & Schuster
  • 発売日: 2019/08/13
  • メディア: ハードカバー

Kochland: The Secret History of Koch Industries and Corporate Power in America (English Edition)

Kochland: The Secret History of Koch Industries and Corporate Power in America (English Edition)

そういえば、5位の『RANGE』もカタパルトスープレックスで書評を読んでいたな。なかむらかずやさん、あなた面白そうな本ばかり読んでるな!

Range: How Generalists Triumph in a Specialized World

Range: How Generalists Triumph in a Specialized World

  • 作者:David Epstein
  • 出版社/メーカー: Macmillan
  • 発売日: 2019/06/25
  • メディア: ハードカバー

Range: Why Generalists Triumph in a Specialized World (English Edition)

Range: Why Generalists Triumph in a Specialized World (English Edition)

数学本編の5位に入っている『The Creativity Code』だが、例によってカタパルトスープレックス、そして翻訳書ときどき洋書で取り上げられている。

数学の分野でも「人工知能」についての本が注目されるのだな。

The Creativity Code: How Ai is Learning to Write, Paint and Think

The Creativity Code: How Ai is Learning to Write, Paint and Think

  • 作者:Marcus du Sautoy
  • 出版社/メーカー: Fourth Estate Ltd
  • 発売日: 2019/03/07
  • メディア: ペーパーバック

The Creativity Code: How AI is learning to write, paint and think (English Edition)

The Creativity Code: How AI is learning to write, paint and think (English Edition)

ここで挙げた本はできればもれなく邦訳が出てほしいところである。

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