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2024-01-01から1年間の記事一覧

ケヴィン・ケリーとマイケル・ルイスの新刊をご恵贈いただいた

日経 BP の竹内さん経由で2冊本をご恵贈いただいたので、ひとまず紹介させていただく。yamdas.hatenablog.comまずはケヴィン・ケリーの『生きるための最高の知恵 ビジョナリーが未来に伝えたい500の言葉』だが、こちらは先週読み終えた。自己啓発書的という…

傑作ノンフィクション『誰が音楽をタダにした?』がドキュメンタリー番組になっていた

www.theguardian.comスティーヴン・ウィットの『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』は、ワタシは文庫版を読んだが、まー、面白かったですな。誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち (ハヤカワ文庫 NF)作者:スティーヴン ウ…

今年末にオードリー・タンとグレン・ワイルらの『Plurality』の邦訳が出るとな

オードリー・タンとグレン・ワイルらが共著した『Plurality』については、ここで何度も取り上げており(その1、その2、その3)、その中で日本語版の進捗について触れているが、既に Amazon に邦訳のページができているのに気づいた。PLURALITY(プルラリティ…

『ヴィクトリア朝時代のインターネット』復刊効果? トム・スタンデージ『食べ物でたどる世界史』が出る

調べてものをしていて、トム・スタンデージの『食べ物でたどる世界史』という本が来月はじめに出るのを知る。食べ物でたどる世界史作者:トム・スタンデージ楽工社Amazon彼にそんな新刊あったっけ? と思ったが、2010年に出た An Edible History of Humanity …

フェラーリ

公開週に見逃がしてしまい、これはもう無理かなと諦めかけていたが、速水健朗さんのポッドキャストを聞いて行きたくなったところに、行きつけのシネコンでレイトショーをやってたおかげで観れた。たまたまだが、少し前に『フォードvsフェラーリ』を観ていて…

産業ロックについて語るときに渋谷陽一の語ること

rockinon.comこの記事タイトルには苦笑してしまった。ジャーニーを「「産業ロック」呼ばわり」って、それやったの、お前のとこの社長(現在は会長)だろが!というわけで、渋谷陽一の著書などからの引用を今月もやらせてもらう。今回は、彼が「週刊FM」1982年…

New York Timesが選ぶ21世紀の100冊の邦訳リスト

www.nytimes.com21世紀といってもまだ四半世紀も経っていないのに気が早い話だが、およそ5年前に Guardian も同様の企画をやっており、まぁ、やりたくなるものなんでしょう。Guardian と同じく、2000年発表の作品が入っているのはなんだかなと思ってしまうが…

ウクライナ人歴史学者セルヒー・プロヒーの主著の邦訳『ウクライナ全史――ゲート・オブ・ヨーロッパ』がようやく出る

yamdas.hatenablog.com一年前以上のエントリだが、すぐに邦訳出るだろうとたかをくくっていたらそうでもなくて、「これはまったくの予想外。なにか問題でもあるのだろうか?」と思わず書いてしまったくらい。そのセルヒー・プロヒーの主著である『The Gates …

『AMETORA』のデーヴィッド・マークスの新刊『STATUS AND CULTURE』が来月出る

yamdas.hatenablog.comおよそ2年前に『AMETORA(アメトラ) 日本がアメリカンスタイルを救った物語』で知られるデーヴィッド・マークスの新作を取り上げた。今回は舞台が日本ではないので、邦訳は難しいかと思ったが、『STATUS AND CULTURE ――文化をかたちづく…

メイ・ディセンバー ゆれる真実

思えば、トッド・ヘインズの映画を観るのは実は初めてだった。ナタリー・ポートマンという人は、俳優として実に真面目である。その彼女の代表作が、演技者として周りから責められ、同時に自分で自身を追い込み、必死に頑張りぬく姿を見せる『ブラック・スワ…

WirelessWire News連載更新(ティム・オライリーとシリコンバレーの贖罪)

WirelessWire Newsで「ティム・オライリーとシリコンバレーの贖罪」を公開。例によって長い文章だが、ようやくインフレーションが止まった先月よりもさらに少し短くなっており、これは良い傾向だと思う。次回は少し肩の力を抜いた題材で、さらに短くなるかな…

誕生から30年を迎えたFreeDOSの作者がオープンソースコミュニティについて学んだこと

opensource.netMS-DOS のオープンソースによる代替 OS と知られる FreeDOS が、先月末に誕生から30年を迎えており、その作者である Jim Hall がオープンソースコミュニティについて学んだ7つの教訓について書いている。 単なるコード以上のものである:コミ…

ニコラス・カーの久々の新刊はソーシャルメディアがいかに我々の感覚を歪めるかに切り込む(今更?)

www.roughtype.com一昨年夏からブログの更新がなくなり、もう引退モードなのか、あるいは身体を悪くしているかと密かに心配していたニコラス・カー先生だが、久しぶりにブログが更新されたと思ったら、新刊 Superbloom の告知である。来年1月に刊行とな。ワ…

Plurality.Instituteをいまさら知った話と今月末のイベント「Funding the Commons」について

Long Now 財団の YouTube チャンネルで、「Plurality とは何か?」と題した約5分の短い講演動画が公開されている。もちろん、オードリー・タンとグレン・ワイルらによる『Plurality』の話も出てくる。この Rose Bloomin という人をワタシは知らなかったのだ…

ルックバック

実はワタシは『チェンソーマン』すら読んだことがなかったりするのだが(アニメも未見)、『ルックバック』に関しては、ネットに公開されたのを読んで、感じ入るものがあった。しかし、これが映画になるとは思わなかった。果たしてどんなものかと思っていた…

2024年上半期にNetflixで観た映画の感想まとめ

yamdas.hatenablog.com2021年以来半年ごとにやっている、Netflix で観た映画(近作のみ)の感想まとめを今年上半期についてもやっておく。実はこの半年、Netflix はドラマばかりで映画はあまり観ておらず、6月にまとめて数本観て、結果的に本数を稼いだ感じ…

自己検閲のおそろしさと「プライバシーの不変の価値」

一週間ほど前に書いた話だが、このブログでもちゃんと取り上げておきたい。news.yahoo.co.jp人間的な好き嫌いは別にしてその仕事に敬意を払っている八田真行氏が、また優れた文章を書いている。話題はチャット・コントロールで、これには児童への性的加害を…

Windowsコンピュータがもう自分のものに思えない、という感覚

www.howtogeek.com「オペレーティングシステムは、『パーソナル』コンピュータのもっともパーソナルな部分で、かつては Windows ユーザとして、自分がマイクロソフトからコンピュータを借りてるような感覚はなかったのだが、最近では自分のものだという感覚…

ケヴィン・ケリーによる珠玉のアドバイスが詰まった『生きるための知恵 :ビジョナリーが未来に伝えたい500の言葉』が今月出る

yamdas.hatenablog.comおよそ一年前に取り上げていたケヴィン・ケリーの新刊だが、テクノロジストの本ではなく自己啓発書に近いイメージがあったので邦訳は難しいかなと勝手に思っていたら、原書刊行から一年少しで邦訳『生きるための知恵 :ビジョナリーが未…

デルモア・シュワルツ『夢のなかで責任がはじまる』がルー・リードの序文つきで出る!

デルモア・シュワルツというと、ワタシのようなルー・リードのファンとしては、彼の詩作の師匠として認知している。少し前に再再発された『ニューヨーク・ストーリー: ルー・リード詩集』においても、ルー・リードは彼について以下のように書いている。 デル…

渋谷陽一の架空インタビューと再結成しないバンドについて

先月、「これからたまに渋谷陽一の著書からの引用をお届けしたい」と書いたので、今月の渋谷陽一引用をやりたい。先日、rockin' on 2022年3月号を読み直す機会があった。これは雑誌ロッキング・オンの創刊50周年記念号なのだが、1970年代の同誌に掲載された…

よみがえった「新Linuxカーネル解読室」がソケットインタフェースを取り上げていて盛り上がる

valinux.hatenablog.com「Linuxカーネル解読室 再び」とのことで、最新の Linux カーネルコード全体を読み解くプロジェクトが進行中という話を今月知って、おおっとなった。ワタシが Linux カーネルのソースコードを読み、手を入れていたのはおよそ20年くら…

ロマ・アグラワル『ナットとボルト 世界を変えた7つの小さな発明』が早くも出る

yamdas.hatenablog.comロンドンの超高層ビル「ザ・シャード」をはじめとする仕事で知られる構造エンジニアのロマ・アグラワルの新刊『Nuts and Bolts』を取り上げたのは一年近く前だが、その邦訳『ナットとボルト 世界を変えた7つの小さな発明』が来月のはじ…

「クリエイティヴ・インプットとしての映画ベスト20」を選ぶとしたら?

diamond.jp一週間ほど前に話題になった記事だが、そのタイトルは著者ではなく編集者がつけたものなのだろう。「観ていないとお話にならない」とか、いちいち煽らないと埋もれてしまうのだろうか? 難儀な話ですね。それはともかく、この著者が選んだ知的イン…

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ

アレクサンダー・ペインの新作を観るのは、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』以来、10年ぶりということになる。本作は『サイドウェイ』以来のポール・ジアマッティが主演ということで、あの映画が好きなワタシとしては期待が高まった。1970年のクリスマス…

ポール・グレアムの「Googleのはじめ方」を訳したので読んでください

Technical Knockout に「Googleのはじめ方」を追加。Paul Graham の文章の日本語訳です。ちょっと久しぶりに翻訳をやりたい気分になり、どれを訳したものかと迷ったが、久しぶりにポール・グレアムの文章を訳すことにした。先日、Google について文章を書い…

イーロン・マスクによる買収後のTwitter激動の日々を日本側から見た本が出る

映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』がすごく面白そうな件とベン・メズリックの異様な仕事の早さに驚いた話 - YAMDAS現更新履歴 イーロン・マスク買収後のTwitterを取材したノンフィクション本の刊行が続いている - YAMDAS現更新履歴 これまで、イーロ…

優れた技術専門職になるための本格的なガイド本『スタッフエンジニアの道』が気になるぞ

arton さんの以下の投稿に心を掴まれた。キャリアパスとしてPMになる気がない(なりたくない、あり得ない)エンジニアのための本格的ガイド(レビュー参加した)。読んで納得しまくり、まあ確かにそうだと思い当る、というのがガンガン出て来る。スタッフエ…

発酵文化をテーマにした世界旅行をまとめた『サンダー・キャッツの発酵の旅』が今月出る

makezine.jpオライリーの本をもう一冊紹介。ワタシも「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2021年版)」で取り上げた、発酵食品研究といえばこの人といえるサンダー・キャッツが、発酵カルチャーをテーマにした世界旅行をまとめた本が、『…

ボブ・マーリー:ONE LOVE

ボブ・マーリー:ONE LOVE ブルーレイ+DVD [Blu-ray]キングズリー・ベン=アディルAmazon先月の公開時に行きそびれ、もう無理だなと諦めていたのだが、近場のシネコンでレイトショーをやってたおかげで観れた。本作の Rotten Tomatoes を見ると、批評家の評価…

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