『リング』の中田秀夫(監督)、高橋洋(脚本)の出世作だが、なかなか面白かった。
もともと WOWOW で放映されたもののようで、あっさりした作りだし低予算ではあるが(中田秀夫は、「柳ユーレイの傍にある劇用キャメラが35ミリで私の方は16ミリというのがちと淋しかった」と語っている)、だれることがなく最後までみせる。
難を言えば、柳ユーレイ(『呪怨』でも殺られてましたな)扮する映画監督が子どもの頃に観たテレビ番組のイメージ(とその恐怖)とストーリーのつながりがちと弱いこと。これが映像的にもっと踏み込んで描かれていたら、もう一段上のホラーになっていただろう。