Wikipedia が(最初の?)試練のときを迎えているようだ。利用者が爆発的に増える一方で、昨年後半あたりから Wikipedia に対して批判的な記事がいくつか書かれているが、その Wikipedia の共同創始者にして現在はプロジェクトを離れている Larry Sanger が Why Wikipedia Must Jettison Its Anti-Elitism(Wikipedia がアンチエリート主義を捨てなくてならない理由)という文章を人気ブログである kuro5hin に投稿している。彼が挙げている大きな問題は以下の二つ。
- 一般に信頼性を認知されていないこと(Wikipediaの内容に信頼性がないという意味ではない)
- 扱いにくい連中や荒らしやもろもろのしがらみが大きくなってしまっている
ごめん。身体がきつく、実はまだ全部ちゃんと読んでいないので、間違ったことを書いているかもしれません。詳細は記事を読んでくだされ。Larry Sanger の考えについては、Technology Review に掲載されたインタビューも参考になると思います。
Larry Sanger の記事については、論客 Clay Shirky が、Wikipedia のアンチエリート性は特長であり誤りではないという趣旨の反論エントリを書いている。
そうそう、以上とは関係ない(のだろう)が、Jimmy Wales のブログが消えてしまっているのを yet another 自分用メモで知った。彼のブログから「自由な知識には自由なソフトウェアと自由なファイル形式が必要」を訳しておいてのは正解だったが、原文がなくなるというのも困ったものだ。archive.org を検索しても残ってなかったし。
追記:逆リンク! ということで、Jimmy Wales のブログは元に戻ったようです。ありがたや