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Maker Faire Tokyo 2012とオライリーの3Dプリンタ本

今週末は Maker Faire Tokyo 2012 にワタシも出向いたのだが、人が多かったですね。やはり、一番注目を集めていたのは KURATAS ですな。

Maker Faire Tokyo 2012 の写真紹介や話をし出すと長くなるのでここまでとするが、オライリー本家というか Make 編集部から Make: Ultimate Guide to 3D Printing という本が出ている。

Make: Ultimate Guide to 3D Printing

Make: Ultimate Guide to 3D Printing

クリス・アンダーソンの新刊の影響もあり、3D プリンタは話題になることが一気に多くなった。個人的には 3D プリンタばかり注目を浴びるのもなんだかなという感じもするが、そうしたときにすかさず100ページあまりの本をフットワーク軽く出すところはさすがである。

Maker ムーブメント的には『Make: Technology on Your Time Volume 12』もよろしくね!

Make: Technology on Your Time Volume 12

Make: Technology on Your Time Volume 12

BitTorrentこそ出版の未来? ティモシー・フェリスはそう見込んでいる

日本でも『「週4時間」だけ働く。』(asin:4905042097)で知られるニューリッチ層向けの自己啓発書の著者ティモシー・フェリスが新刊 The 4-Hour Chef を出すにあたり、前作を Amazon と独占契約を結んだ報復として大手書店での販売を拒否されたのだが、BitTorrent を活用したプロモーション配信を行ったとな。

screenshot

ワタシにとってはティモシー・フェリスが『「週4時間」だけ働く。』に書く話は、自分とほとんど縁のない世界の話にしか思えないし、悪評も聞くし、正直好意的には見ていないのだが、この試み自体は面白い。

BitTorrent 健在なりということか。ファイル共有ソフトウェアとして「海賊行為」に使われるという悪評ももちろんフェリスは知っていたが、それ以上のプロモーション効果があると期待したわけである。その結果はべらぼうな成功というわけではないが、数字はまずまずのようだ。

The 4-Hour Chef: The Simple Path to Cooking Like a Pro, Learning Anything, and Living the Good Life

The 4-Hour Chef: The Simple Path to Cooking Like a Pro, Learning Anything, and Living the Good Life

『GeekMom』の版権をとった/これからとる出版社は堀越英美さんにご一報を

堀越英美さんの以下のツイートで『GeekMom』という本の存在を知る。

Geek Mom: Projects, Tips, and Adventures for Moms and Their 21st-Century Families

Geek Mom: Projects, Tips, and Adventures for Moms and Their 21st-Century Families

Geek Mom: Projects, Tips, and Adventures for Moms and Their 21st-Century Families (English Edition)

Geek Mom: Projects, Tips, and Adventures for Moms and Their 21st-Century Families (English Edition)

恥ずかしながら知らなかったのだが、Wired.com同名ブログの書籍化らしい。『Mr.インクレディブル』(こうしてみると、この邦題悪いよな……)をちょっと模した表紙からして楽しいのだが、ワタシがとやかく解説するより demi さんのツイートがこの本の面白さを要約してると思うので、以下それをばばっとはりつけておく。

感じとしては『Cooking for Geeks ――料理の科学と実践レシピ』も近そうだが料理の話題に限定される本ではないし、同じくオライリーから出ている『Being Geekギークであり続けるためのキャリア戦略』(asin:4873114993)のお母さん版とも言えるかもしれませんね。

いずれにしろ、この本の版権をとっている/とるつもりの出版社は堀越英美さんにコンタクトをとってください、とワタシからもお願いします。

ジャド・アパトーの新作映画に再結成グレアム・パーカー&ザ・ルーモアがカメオ出演

Hotwire Japan で知ったのだが、30年ぶりの再結成アルバムを発表したグレアム・パーカー&ザ・ルーモアが、「カムバックを試みる最盛期を過ぎたバンド役」というあまりにピッタリな役で出演しているという話を知る。

これはジャド・アパトーのクリスマス時期に公開される新作 This Is 40 MovieIMDbWikipedia)の話である。

この新作は、アパトーの代表作である大ヒット作『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』の登場人物の夫婦が主役ということで、続編というかスピンオフみたい。

映画の公式サイトからパーカーの新作がリンクされているし、予告編の映像にも一瞬だけ映っている。まぁ、カメオ出演なんでしょうね。

40歳を迎えた中年夫婦にとっての結婚、家族をテーマにしたコメディーで、来年その40になるのに結婚ひとつできていないワタシは俯いてしまうが、そんな派手な作品でもなさそうなので、よほど話題にならない限り日本では DVD スルーになるかもしれませんな。

無ケーカクの命中男/ノックトアップ [DVD]

無ケーカクの命中男/ノックトアップ [DVD]

エキストラ Extras

Extra エキストラ/the complete first series [DVD]

Extra エキストラ/the complete first series [DVD]

Extra エキストラ/the complete second series [DVD]

Extra エキストラ/the complete second series [DVD]

日本でのテレビ放映時のタイトルは「エキストラ:スターに近づけ!」みたい。『The Office』で一躍名をあげたリッキー・ジャーヴェイス&スティーヴン・マーチャントのコメディーである。

本作はタイトル通りエキストラやってる中年男が主人公で、エンターテイメントの世界をジャーヴェイスらしいユーモアで描いているのだが、有名スターが本人役で毎回登場するのが見所……では実はない。

The Office』も一部そうだったが、自分はゲイ差別や人種差別はしないよ、と自分の立場を語るうちにどんどんドツボにはまっていくという居心地の悪いユーモアが強調されていて、こちらもひきつった笑いを浮かべざるをえない。

本作はスティーヴン・マーチャントも主人公のエージェント役で出演しているのだが、これが怪演というか、主人公以上にひどい役を演じているんだな! 彼があまりにひどいんで、主人公に同情すら覚えるくらい。

上記の通り、本作には各話で実在のスターが登場するのだが、傲慢さや自惚れ、わがままさや好色な性格が強調されている人が多く、よくこの役を請けたなと思わせる。中でも落ち目のクイズ司会者として登場するレス・デニスが、ゲストの知名度的には一番低いが、役柄の辛辣度では群を抜いていた(当時彼は、リアリティーショーに出ている間に妻が浮気して離婚という大変な時期にあった。これについてデニスは、「『Extras』で人生が変わったと言いますが、必ずしもみんなが思ってるようにではないのです」と穏やかに語っている)。

このようにこれを本人そのものとはとても思えない設定でスターが登場するのだが、尼さん役のドラマに出演していてエキストラのテレフォンセックス話にがっつり興味を示すケイト・ウィンスレットだけは、失礼ながらなんか彼女らしくて笑ってしまった。

The Office』のように最後に奇跡の展開(あれを観て以来、Yazoo の "Only You" を聴くたびに泣きそうになる)はないものの、リッキー・ジャーヴェイスってやっぱすげえなと呆れた。

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