Extra エキストラ/the complete first series [DVD]
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Extra エキストラ/the complete second series [DVD]
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日本でのテレビ放映時のタイトルは「エキストラ:スターに近づけ!」みたい。『The Office』で一躍名をあげたリッキー・ジャーヴェイス&スティーヴン・マーチャントのコメディーである。
本作はタイトル通りエキストラやってる中年男が主人公で、エンターテイメントの世界をジャーヴェイスらしいユーモアで描いているのだが、有名スターが本人役で毎回登場するのが見所……では実はない。
『The Office』も一部そうだったが、自分はゲイ差別や人種差別はしないよ、と自分の立場を語るうちにどんどんドツボにはまっていくという居心地の悪いユーモアが強調されていて、こちらもひきつった笑いを浮かべざるをえない。
本作はスティーヴン・マーチャントも主人公のエージェント役で出演しているのだが、これが怪演というか、主人公以上にひどい役を演じているんだな! 彼があまりにひどいんで、主人公に同情すら覚えるくらい。
上記の通り、本作には各話で実在のスターが登場するのだが、傲慢さや自惚れ、わがままさや好色な性格が強調されている人が多く、よくこの役を請けたなと思わせる。中でも落ち目のクイズ司会者として登場するレス・デニスが、ゲストの知名度的には一番低いが、役柄の辛辣度では群を抜いていた(当時彼は、リアリティーショーに出ている間に妻が浮気して離婚という大変な時期にあった。これについてデニスは、「『Extras』で人生が変わったと言いますが、必ずしもみんなが思ってるようにではないのです」と穏やかに語っている)。
このようにこれを本人そのものとはとても思えない設定でスターが登場するのだが、尼さん役のドラマに出演していてエキストラのテレフォンセックス話にがっつり興味を示すケイト・ウィンスレットだけは、失礼ながらなんか彼女らしくて笑ってしまった。
『The Office』のように最後に奇跡の展開(あれを観て以来、Yazoo の "Only You" を聴くたびに泣きそうになる)はないものの、リッキー・ジャーヴェイスってやっぱすげえなと呆れた。