当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

Twitter はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS

2011年のモバイル分野の10個のトレンド

1月も終わろうとしているこの時期に2011年のトレンド予測記事はもはや食傷だが、ReadWriteWeb が Forrester のトレンド予測について書いてる記事が注意をひいたのでざっと紹介。

  1. モバイル/ソーシャル/ローカルの組み合わせが爆発的に盛り上がるが、ほとんど収益を生まない
  2. 2011年は「頭が悪い」スマートフォンユーザの年になる
  3. モバイル分野の断片化問題は続く
  4. 「アプリ vs. インターネット」論争も続く……が的外れだ
  5. モバイル分野のマーケティング費が10億ドルを超える
  6. モバイルはますますユーザにその環境との相互作用を促す
  7. 4G への注目は 4G ネットワークのインパクトをはるかに上回る
  8. 企業はまず消費者向けの便利サービスに投資する
  9. カジュアルゲームのブームが続く
  10. 「モバイル」という言葉が携帯電話以上の意味になる

2番目の「頭が悪い」というのは "dumb" で、ダム端末の "dumb" ね……といっても分かってもらえないか。日本ではずっとガラケーを使ってたユーザ層のことかな。

6番目は具体的には NFCQR コードが例として挙げられていて、これに関しては日本のほうが進んでいる。

あと9番目だけど、ここでの「カジュアルゲーム」って Facebookソーシャルゲームみたいなものを指してるのかな。

まぁ、気になる項目があったら原文をあたってくだされ。

Wikiの父ウォード・カニンガムが語るWiki道、Wikipedia、そしてWikileaks

Twitter の鍵つきユーザがリンクしていて知った記事だが、これは貴重である。

Wiki の父ウォード・カニンガムへのインタビュー記事なのだが(インタビュー動画も見れる)、冒頭の「ウェブで最も濫用される――しかも最も理解されていない――言葉」という見出しは Wiki を指しており、Wiki とは結局何なんだという疑問をウォード・カニンガムにぶつけるもので、「Wikiについて語るときに我々の語ること」を書いたワタシにとってとても興味深い文章だった。

Wiki が「quick」を意味するハワイ語からとられたこと、究極的に Wiki は有用でなければならず、ユーザの貢献は重要であるが必須ではないと考えていること、彼が真の Wiki と考える Wikipedia、そして一番気になるのは Wikileaks の評価である。

WikileaksWiki 的(wiki-ish)な何かがあることは認めつつも、Wiki としては足らないものがある、というのがカニンガムの評価である。Wikileaks に足らないものは何か? それは信頼性(trust)であり、さらに書けば透明性(transparency)と正確性(accuracy)とのことである。

ICCのトークイベントで知った濱野智史さんの新刊

先日 Twitter のタイムラインを見ていて、ICCトークイベント「ソーシャル・ネットワーク〈進化〉論――ガラパゴス化なのか,それとも……」を知り、楽しく見させてもらった。途中からでなく、最初から見ればよかった。

このトークイベントの中で、濱野智史さん(id:shamano)の新刊が出ることを知った。

日本的ソーシャルメディアの未来 (PCポケットカルチャー)

日本的ソーシャルメディアの未来 (PCポケットカルチャー)

以前、ある飲みの席で情報技術と社会の関わりについての本で必読の定番本は結局何なんだという話題になり、レッシグの『CODE』と濱野さんの『アーキテクチャの生態系』が挙がった後思わず腕組みして考え込んでしまうことがあったっけ。

6人が5日間で書き上げた本「An Open Web」

LWN.net 経由で An Open Web なる本を知る。

screenshot

この本の執筆作業が興味深くて、Book Sprint なる手法で6人が5日間で一気呵成に書き上げたものらしい。FLOSS Manuals などの支援を受けているようだが、共同でとはいえ一からそんな短期間に本が書けるのか。

この本はクリエイティブコモンズの表示 3.0ライセンスが適用されており、HTML 版に加え、ePub 版もウェブ公開されており、Lulu.com紙の本を購入もできる。

問題の本の内容だが、明らかに WIRED のクリス・アンダーソンThe Web Is Dead. Long Live the Internet に刺激を受けた本のようだ。

キース・リチャーズがニューヨーク公共図書館で自伝『Life』を語る動画

最近また図書館のあり方について一部で議論が盛り上がっているが、New York Public Library の著者を呼んで講演会を行う取り組みなど参考になると思うがね。

さて、以前パティ・スミスのライブパフォーマンス動画を紹介したが、自伝『Life』を発表したキース・リチャーズの講演の模様が NYPL の YouTube チャンネルにあがっていたのではりつけておく。

脅威の生命力を誇るキースもさすがに老けたなというのが正直な感想である。

Life

Life

Life

Life

ちなみに『Life』のオーディオブックは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の第四作目でもキースと共演してるらしいジョニー・デップが読んでるよん。邦訳はいつ出るのだろう。

ところで『Life』にあわせて彼のソロワークのベスト盤も出た。思えば彼のソロアルバムは持ってなかったのでこれ幸いと買ったが、話には聞いていたがライブ盤の演奏がズタボロで、この人はストーンズにいないとどうしようもないなと呆れた。

Vintage Vinos

Vintage Vinos

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2023 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)