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YAMDAS更新(ランダル・ストロス『Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール』)

yomoyomoの読書記録ランダル・ストロス『Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール』を追加。

これまで他の文章でたびたびとりあげてきたので読書記録を書く必要もないかとも思ったが。

Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール

Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール

英語は私にとって15年にわたって悩みの種です

ポール・グレアム創業者の訛りを訳したが、まったくといっていいほど反響がなくてがっかりしたのだが、原文に触発されて書かれた文章の翻訳が、その100倍くらい評判になっていたorz

でも、読んでみると理由はすぐ分かる。こちらのほうが遥かに共感できる文章だからね。

私見ではありますが、ポール・グレアムが「訛り」について触れたのは、この点においてイギリス人やアメリカ人の良くない姿勢です。言わせてもらいますが、あなた方は私達の話していることを理解していない、私達もあなた方が話していることを理解していない、そして一度露骨に理解しようとする線を制限してしまえば、落ち着いて会話を楽しもうとする人なんてほとんどいなくなってしまいますよ。

(翻訳)英語は私にとって15年にわたって悩みの種です - YAMAGUCHI::weblog

偏見だが、英米人ってこの点不寛容だよな。

私の意見では、私が英語学習に時間がかかった理由のひとつは、英語を全く聴き取りをせずに読み取りの練習を始めてしまったことです。 頭の中では、大量の英単語が綴りと実際にはありもしないおかしな発音とが結びついてしまっています。 私からのアドバイスとしては、もしいま英語を勉強しているのであれば、すぐに聴き取りも始めて下さい。

(翻訳)英語は私にとって15年にわたって悩みの種です - YAMAGUCHI::weblog

これは日本人にも刺さる文章だ!

英語に関する経験として最も衝撃を受けたことの一つに、英語を習得していないことがどれほど人を内向的にさせる度合いがありました。 私はイタリアという、殆どの人が外交的な国においても外交的で、シチリアというさらに外交的な土地においても外交的で、外交的という要素で構成された家族内においても外交的でした。 私は思うにいわゆる目立ちたがり屋なのです(本当はそうは思いたくないのですが、非常に外交的です)。 そして、私が英語で話さなければならなくなった途端に、コミュニケーション障壁から外交性は全く消え去り、その会議に参加したことや、誰かに紹介されることを後悔していました。あれは悪夢でした。

(翻訳)英語は私にとって15年にわたって悩みの種です - YAMAGUCHI::weblog

かのイタリア人をも内向的にさせる英語!

イギリス人が見た日本における奇妙なもの20選

モンティ・パイソンのニュースを探していて目についたページだが、イギリス人から見て日本というのは奇妙な Hentai の国だというのが分かるリストである(は言い過ぎか)。

  1. 居眠り
  2. ラブホテル
  3. 添い寝カフェ
  4. 八重歯
  5. 富士の樹海(自殺の名所)
  6. 麺を食べるときのズルズル音
  7. はだか祭り
  8. ガングロ
  9. mr.kanso(缶詰バー)
  10. カプセルホテル
  11. 軍艦島
  12. クリスマスイブのケンタッキー・フライド・チキン
  13. 自動販売
  14. カンチョー
  15. トイレのスリッパ
  16. 霊柩車がきたら親指を隠す風習
  17. ウサギ島(大久野島
  18. プレゼントを相手の前では開けない慣習
  19. 三宅島のガスマスク
  20. 世界一短いエスカレーター

この手の定番ものもあるが、今もガングロギャルっているの? みたいになんだか微妙な心持ちになるものもある。詳しくは原文をあたってくだされ。

最近のモンティ・パイソン関連のニュース

パイソンズとも非常にゆかりの深いデヴィッド・フロスト卿が亡くなった。テリー・ギリアムを除くメンバー5人が最初に顔を合わせたのが彼の「フロスト・レポート」だったのだが、せっかくなので小林恭子さんが書かないフロストの一面について、過去ログから引用させてもらう。

モンティ・パイソンに「ティミー・ウィリアムスのコーヒータイム」というスケッチがある。エリック・アイドルが演じる、愛想は良いがひたすら自己中心的で軽薄で自己宣伝にしか興味がない業界人ティミー・ウィリアムスのモデルは、本作の主人公デヴィッド・フロストである。

フロストはそのアイドル、グレアム・チャップマンジョン・クリーズといったケンブリッジ派の先輩筋にあたり、実際若き彼らを自分の番組で起用しているが、その後輩達がモンティ・パイソンとしてイケるとみるや、フロストはクリーズに電話をかけ、「今から僕もパイソンズに加わりたいんだけど、もちろんOKだよね?」と擦り寄ったという。それに対してクリーズは "No! Piss off!" と言い放ったそうだ(出典:モンティ・パイソン大全 (映画秘宝コレクション))。

自分を取り立ててくれた先輩に対して断固とした態度をとったクリーズ先生は偉いが、「出世の手段にコメディを利用した人」と評価されるフロストという人をよく表したエピソードである。

『フロスト×ニクソン』 〜 成功に執着した二人を分けたもの - YAMDAS現更新履歴

さて、今回の訃報を受け、クリーズ先生は "I was very, very sad to hear of David's death. I had known him for 52 years and I was extraordinarily fond of him." と語っていて、上記の逸話を踏まえると、本当に感動的である。これは嫌味でなく、コメディアンとしてはどうであれ、それだけフロストのなした仕事が大きかったということだ。

[追記]エリック・アイドルも、サタデイ・ナイト・ライブでフロストのニクソンインタビューをパロディにした後、フロストにばったり会ったとき、「お前の物真似大好きだよ!」とフロストに言われた話をツイートしている。そういう度量のあった人だった。

そういえばその晩年、フロストがアルジャジーラの番組を司会し、そこにマイケル・ペイリンがゲスト出演しているのを見たときは不思議な気持ちになったものだ。

マイケル・ペイリン第一次世界大戦時代を描く BBC のドラマに出演するとのことで、彼のテレビドラマ出演はおよそ20年ぶりだそうだが、あなた旅行番組を除く映画やテレビからの引退を表明してませんでしたっけ? 折角なんでまた映画にも出演してほしいところだ。

もう一つマイケル・ペイリンの話題だが、Spamalot(まだ続いてるんだ!)において神の役を演じるとのこと。しかし、以前はジョン・クリーズが神の声をやっていて、エリック・アイドルに降ろされて二人の関係が悪化したんだったよな。これはアイドルによる他のメンバー懐柔策か?

[追記]:……と思ったら、エリック・アイドルのツイートをみるとエリックとジョンは仲直りした模様。よかった、よかった。

ここでも何度も取り上げているグレアム・チャップマンの偽自伝映画だが、来年のディスク化の前に劇場公開もやるらしい。ワタシが住む街でやってくれなさそうなのが残念だが……。

最後はなんといってもテリー・ギリアムの新作『The Zero Theorem』である。

ベネチア国際映画祭でプレミア上映され、早速批評が出ている。本人は『未来世紀ブラジル』の21世紀版と語っていて、ワタシが観たクリストフ・ヴァルツが出てる映画がどれも良いのでどうしても期待してしまうが、近作に比べれば大分戻ってきているものの、『未来世紀ブラジル』の夢再びとはいかないかも。

YouTube の公式チャンネルに映画からのクリップが公開されている。

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