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YAMDAS更新(創業者の訛り)

Technical Knockout創業者の訛りを追加。Paul Graham の文章の日本語訳です。

ポール・グレアムの文章を訳すのは、マイクロソフトは死んだ、並びにその解説以来6年以上ぶりだ!

今回の文章は、通常の文章とちょっと毛色が変わっていて、インタビューでの発言で炎上(?)してしまった PG の釈明である。しかし、実はこの文章は、英語コンプレックスが強い日本人にとってかなり痛いところをつくものでもある。PG 的にはこれで文句あるかという感じだろうが、これを読んでイラっとくる日本人もいるだろう。

今回は短時間で慌てて訳したので、ちょっと心もとない。誤記誤訳を見つけた方はメールなり、コメントなりで指摘ください。

今回の文章は、『Yコンビネーター』を読んでいると分かりやすいだろう(PG が Skype 通話すら嫌い、対面での対話を望む話など)。そうでなくてもこの本はお勧めよ。

Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール

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Bitcoinの金鉱はそのプロトコルにあり(様々な応用例)

2011年の最初の熱狂のピーク以降、いろいろ問題を指摘されつつ、最近も「2万ドルのBitcoin用ATM、RoboCoin、予約受付開始」など話題に事欠かない仮想通貨 Bitcoin だが、Bitcoin の重要性はそのプロトコルにあり、という記事である。

なるほど、P2P ネットワークを構成する暗号プロトコルとして考えた場合、仮想通貨以外にもいろいろな用途に使える可能性があるようで、このあたり BitTorrent プロトコルに近いのかも。この文章では以下の例が挙げられている。

  1. Bitmessage:暗号化 P2P 通信
  2. ZerocoinBitcoin プロトコルを完全な匿名通貨トランザクションを実現すべく拡張
  3. Gliph:暗号化モバイル通信

日本にいると分かりにくいが、Bitcoin をテーマにしたカンファレンスがぼちぼち開かれているようで、今月も The European Bitcoin Conventionアムステルダムで開催されるようだ。

ネタ元は O'Reilly Radar

榎本幹朗氏の「Napsterの失敗でショーン・パーカーと音楽業界が学んだたくさんのこと」が激烈に面白い

榎本幹朗氏の特別連載企画『未来は音楽が連れてくる』については以前も取り上げているが、最新回も激烈に面白くて、(下)の公開まで待てずに紹介させてもらう。

冒頭のショーン・パーカーの結婚式の話は心底どうでもいいが、かの Napster の話が面白いねぇ。今年公開された Napster のドキュメンタリー映画などをネタ元にしているが、これを読むと単純にレコード会社が Napster を潰そうでしたわけではなく、また Napster 側も内部に火種を抱えていたことが分かる。

ワタシも昔『デジタル音楽の行方』という本を訳しているが、この文章でレコード業界側のキーマンとして名前が挙がるジム・グリフィンは、『デジタル音楽の行方』の謝辞に名前が入っていたりする。この本が掲げた「水のような音楽」は Spotify によって実現したといえるのだろうか(ただし、日本は蚊帳の外)。

(下)の公開も楽しみである。

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

キャラ弁、カプチーノアートの次にブレイクするのは日本の「トーストアート」か?

日本人の食へのこだわり、食を使ったアートに域に達する遊びの文化は海外でも時に話題になるが、キャラ弁カフェラテアートに続き、話題になるのは「トーストアート」ではないかということで、これはもう上のリンク先を見てくだされとしかいいようがない。

ホント何をどうすればトーストの焼き上がりにこんな絵が描けるのだろう? @htmy さんという方がやられているようだが、これはすごいというかなんというか。

ネタ元は Boing Boing

ポンヌフの恋人

『汚れた血』に続いて観た。主役二人は同じだが、本作では二人ともホームレスと家出女で、ホント汚くてどうなるかと思った。日本映画なら人気女優使ってこうは撮れないだろう。

例の花火のシーン、駅の構内で火を放つシーンなど鬼気迫る素晴らしいところも多いが、あのラストはおかしいだろうと力が抜けたのも確かである。そうそう、本作を観て、今更『タイタニック』のあれが本作のラストからいただいているのを知った。ジェームズ・キャメロンってバカじゃねぇの?

そういえば本作でも劇中デヴィッド・ボウイの曲が使われている。『汚れた血』の場合、批評的にはともかく大ヒットもしたし、まだなんとか過去の栄光に恥じない「モダン・ラブ」だったので、アレックスが駆けるあの鮮烈なシーンに遜色なかったが、本作の場合、ボウイのキャリア中最も評価が低いアルバムからの曲で、なんでそこまでボウイにこだわるのか不思議に思った。

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