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ドローンの(予想を凌駕する)素晴らしい利用例と(予想通りの)よろしくない利用例

まさかまだ OK Go の新作ビデオを見ていない人なんていないよね?

Perfumeカメオ出演しているというので見始めた人も、途中からそんなの忘れてしまうだろう。OK Go は毎回ビデオが素晴らしいが、今回もその期待に真正面から応える大ホームランである(いしたにまさきさんの文章がとても参考になる)。

ワタシは OK Go のアルバムではセカンドが一番好きで、前作からの流れはそれほどでもないのだが、これを見てしまったからにはニューアルバムもお布施のつもりで買わせてもらおう。

Hungry Ghosts

Hungry Ghosts

ハングリー・ゴースト

ハングリー・ゴースト

OK Go のことだから一発撮りや幾何学的映像は予想のうちだったが、今回はドローンを活用することで映像のスケールをどーんと広げている。ドローンで一発撮りしたミュージックビデオは過去にも存在するが、早くも一つの金字塔レベルである。

これなどドローンの素晴らしい利用法だと思うが、案の定というかやはりこういう利用が問題になるかというニュースがいくつか目に入るようになった。

ワタシは DMM.make に「自作できるドローンとそれにともなう責任」というあえてネガティブ気味な文章を書いたのだが、元々「ドローン」という言葉には「寄生者、ぐうたら者」という、あまり印象のよろしくない意味がある。

こういったドローンを使った生活被害のニュースばかりが話題になると、「ドローン」という言葉にプライバシー侵害や利用者の不心得に関連した別のネガティブな意味が付加されてしまうかもしれないので、このあたり Maker の皆さんも心に留めておかねばならないだろうね。

今年も「Aaron Swartzの日」がやってくる&彼の最初で最後(?)の単著が来年出る

11月8日は Aaron Swartz Day である。要はこの日が彼の誕生日なのだが、昨年26歳の若さでこの世を去った天才を遺志を受け継ぐ活動を行う日である。Aaron Swartz というと、今年彼の伝記映画が公開されたが、それの上映もあるし、監督の Brian Knappenberger も参加するとのこと。

このイベントは Internet Archive が主催するもので、今年のテーマは SETTING THE RECORD STRAIGHT である。Aaron Swartz にまつわる誤った記録を正そうということか。

彼のハックは今なお生き残っていて、例えば彼の死後公開されたジャーナリスト向け告発ツール SecureDrop は、八田真行が立ち上げを発表した匿名リークサイト方面でも使われることになる。

あと、これを書くために調べてみて知ったのだが、Aaron Swartz の著述集が来年まとめられるみたい。序文を彼の最大の理解者だったローレンス・レッシグ教授が書くようだ。

The Boy Who Could Change the World: The Writings of Aaron Swartz

The Boy Who Could Change the World: The Writings of Aaron Swartz

  • 作者:Swartz, Aaron
  • 発売日: 2016/01/05
  • メディア: ペーパーバック

ブルース・シュナイアーの新刊『データとゴリアテ』が来年春に出る

小林啓倫さんのツイートで知ったのだが、ブルース・シュナイアーの新刊が来年春に出るぞ。

Data and Goliath: The Hidden Battles to Collect Your Data and Control Your World

Data and Goliath: The Hidden Battles to Collect Your Data and Control Your World

Data and Goliath: The Hidden Battles to Collect Your Data and Control Your World

Data and Goliath: The Hidden Battles to Collect Your Data and Control Your World

一瞬、もう出るの? と思ったが、前作は発表済のエッセイや論説文をまとめたものなので、純粋な新作としては『Liars and Outliers』(邦訳『信頼と裏切りの社会』)以来およそ2年ぶりになるのか。

新刊のタイトルはマルコム・グラッドウェルも新刊のタイトルに冠したダビデゴリアテのもじりですな。

ブルース・シュナイアーの本は、セキュリティを人間を通して語るものが続いたが、本作は「データ」とセキュリティの関係を扱うもので、データ駆動型セキュリティを謳う本が出る時勢に合ったものになりそうで楽しみである。

本についての詳しい情報は、シュナイアー先生のサイトのサポートページを参照くだされ。

ジョン・ケイルが没後1周年のルー・リードに捧げるミュージックビデオを公開

このニュースに接し、ルー・リードが死んで一年になるのか、時の経つのは早いと思った。

楽曲自体は既出だが、逆に言うと自身の楽曲から、もっとも感情的に近いものを選んだということだろう。

このビデオを見て驚くのは、ルー・リードだけでなく、アンディ・ウォーホル、ニコ、スターリング・モリソンら鬼籍に入ったヴェルヴェット・アンダーグラウンドの関係者のイメージが網羅されていることで、正直ジョン・ケイルはこういうのをやらない人だと思っていた。

ケイルも歳をとったということか、と書くと非難してるようだがそうではない。ルーとは何度も何度も不和と和解を繰り返してきたケイルだが、かつてより当然ながら年老いながらルーに対する感情を身体で表現するケイルの姿を見れて良かったと思うのだ。

バタクラン1972

バタクラン1972

『宇宙船レッド・ドワーフ号』の最新シリーズのDVDが出る

『宇宙船レッド・ドワーフ号』の新シリーズ開始のニュースを取り上げたのは2011年だが、日本でも DVD ボックスセットが出る!

宇宙船レッド・ドワーフ号 シリーズ9 & 10 DVD-BOX

宇宙船レッド・ドワーフ号 シリーズ9 & 10 DVD-BOX

このコメディドラマはワタシも当然好きなのだけど、シリーズが進むにつれ、途中から急激に面白くなくなった印象があるが、本国イギリスでは来年また新シリーズが開始するらしいので、ということは今回収録されるシリーズ9と10はそれなりに好評だったのだろう。

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