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Talking Heads, Naked

Naked

Naked

このAmazon980円劇場は、一応1バンドにつき1枚までと決めていたのだが、その禁を破って『Little Creature』に続き Talking Heads のアルバムを取り上げようと思ったのは、みんな大好き YouTube を検索していて見つけた、このアルバムからのシングル "(Nothing but) Flowers" のビデオが素晴らしかったからである。

iTunes Music Store が動画も扱うようになったとき、80年代楽しんだミュージックビデオをまた観れるようになることをワタシは期待した。その夢は YouTube により形を変え、また著作権の問題を孕みながら満たされているわけだが、一通り観て思ったのは、記憶は美化されるんだなということ。映像としての質だけなら、90年代以降のDirectors Label から DVD が出る人たちの仕事のほうがはっきり優れている。ノスタルジーを排して現在でも再見に足りるのは、ヘッズ以外では New Order など少数でちょっとがっかりした。

デヴィッド・バーンがお気に入りのトーキング・ヘッズ評に「Roxy Music 解散から U2 が『Joshua Tree』を発表するまでの間の世界最高のバンド」というものがあるが、そうした意味ではラストアルバムとなった1988年発表の本作は、バンドもクリエイティビティーの頂点を過ぎ、なだらかな下降線の過程で作られたアルバムである。

そこで後にクリス・フランツに「バンド仲間をドアマット扱いした」と罵られながらもバンドを解散させたバーンは潔かったと思うが、本作にしてもスティーブ・リリーホワイトのプロデュースは手堅いが、イーノ期の作品に感じた興奮は望むべくもない。しかし、"Blind" におけるバーンの百面相ぶりで幕を開ける、非常に賑やかなプロダクションが施された音から浮かび上がるのは、結局バーンの「うた」で、ワタシがヘッズに求めるのは何よりそれなので文句はない。

しかし、最初に戻って "(Nothing but) Flowers" のビデオを素晴らしいと感じるのは、歌詞をうまく使っているというのもあるが、何より若かりし頃の故カースティ・マッコールジョニー・マーを観れるからなのかもしれないな。

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