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2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ケヴィン・ケリーとマイケル・ルイスの新刊をご恵贈いただいた

日経 BP の竹内さん経由で2冊本をご恵贈いただいたので、ひとまず紹介させていただく。yamdas.hatenablog.comまずはケヴィン・ケリーの『生きるための最高の知恵 ビジョナリーが未来に伝えたい500の言葉』だが、こちらは先週読み終えた。自己啓発書的という…

傑作ノンフィクション『誰が音楽をタダにした?』がドキュメンタリー番組になっていた

www.theguardian.comスティーヴン・ウィットの『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』は、ワタシは文庫版を読んだが、まー、面白かったですな。誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち (ハヤカワ文庫 NF)作者:スティーヴン ウ…

今年末にオードリー・タンとグレン・ワイルらの『Plurality』の邦訳が出るとな

オードリー・タンとグレン・ワイルらが共著した『Plurality』については、ここで何度も取り上げており(その1、その2、その3)、その中で日本語版の進捗について触れているが、既に Amazon に邦訳のページができているのに気づいた。PLURALITY(プルラリティ…

『ヴィクトリア朝時代のインターネット』復刊効果? トム・スタンデージ『食べ物でたどる世界史』が出る

調べてものをしていて、トム・スタンデージの『食べ物でたどる世界史』という本が来月はじめに出るのを知る。食べ物でたどる世界史作者:トム・スタンデージ楽工社Amazon彼にそんな新刊あったっけ? と思ったが、2010年に出た An Edible History of Humanity …

フェラーリ

フェラーリ [Blu-ray]アダム・ドライバーAmazon公開週に見逃がしてしまい、これはもう無理かなと諦めかけていたが、速水健朗さんのポッドキャストを聞いて行きたくなったところに、行きつけのシネコンでレイトショーをやってたおかげで観れた。たまたまだが…

産業ロックについて語るときに渋谷陽一の語ること

rockinon.comこの記事タイトルには苦笑してしまった。ジャーニーを「「産業ロック」呼ばわり」って、それやったの、お前のとこの社長(現在は会長)だろが!というわけで、渋谷陽一の著書などからの引用を今月もやらせてもらう。今回は、彼が「週刊FM」1982年…

New York Timesが選ぶ21世紀の100冊の邦訳リスト

www.nytimes.com21世紀といってもまだ四半世紀も経っていないのに気が早い話だが、およそ5年前に Guardian も同様の企画をやっており、まぁ、やりたくなるものなんでしょう。Guardian と同じく、2000年発表の作品が入っているのはなんだかなと思ってしまうが…

ウクライナ人歴史学者セルヒー・プロヒーの主著の邦訳『ウクライナ全史――ゲート・オブ・ヨーロッパ』がようやく出る

yamdas.hatenablog.com一年前以上のエントリだが、すぐに邦訳出るだろうとたかをくくっていたらそうでもなくて、「これはまったくの予想外。なにか問題でもあるのだろうか?」と思わず書いてしまったくらい。そのセルヒー・プロヒーの主著である『The Gates …

『AMETORA』のデーヴィッド・マークスの新刊『STATUS AND CULTURE』が来月出る

yamdas.hatenablog.comおよそ2年前に『AMETORA(アメトラ) 日本がアメリカンスタイルを救った物語』で知られるデーヴィッド・マークスの新作を取り上げた。今回は舞台が日本ではないので、邦訳は難しいかと思ったが、『STATUS AND CULTURE ――文化をかたちづく…

メイ・ディセンバー ゆれる真実

メイ・ディセンバー ゆれる真実 [DVD]ナタリー・ポートマンAmazon思えば、トッド・ヘインズの映画を観るのは実は初めてだった。ナタリー・ポートマンという人は、俳優として実に真面目である。その彼女の代表作が、演技者として周りから責められ、同時に自分…

WirelessWire News連載更新(ティム・オライリーとシリコンバレーの贖罪)

WirelessWire Newsで「ティム・オライリーとシリコンバレーの贖罪」を公開。例によって長い文章だが、ようやくインフレーションが止まった先月よりもさらに少し短くなっており、これは良い傾向だと思う。次回は少し肩の力を抜いた題材で、さらに短くなるかな…

誕生から30年を迎えたFreeDOSの作者がオープンソースコミュニティについて学んだこと

opensource.netMS-DOS のオープンソースによる代替 OS と知られる FreeDOS が、先月末に誕生から30年を迎えており、その作者である Jim Hall がオープンソースコミュニティについて学んだ7つの教訓について書いている。 単なるコード以上のものである:コミ…

ニコラス・カーの久々の新刊はソーシャルメディアがいかに我々の感覚を歪めるかに切り込む(今更?)

www.roughtype.com一昨年夏からブログの更新がなくなり、もう引退モードなのか、あるいは身体を悪くしているかと密かに心配していたニコラス・カー先生だが、久しぶりにブログが更新されたと思ったら、新刊 Superbloom の告知である。来年1月に刊行とな。ワ…

Plurality.Instituteをいまさら知った話と今月末のイベント「Funding the Commons」について

Long Now 財団の YouTube チャンネルで、「Plurality とは何か?」と題した約5分の短い講演動画が公開されている。もちろん、オードリー・タンとグレン・ワイルらによる『Plurality』の話も出てくる。この Rose Bloomin という人をワタシは知らなかったのだ…

ルックバック

ルックバック河合優美Amazon実はワタシは『チェンソーマン』すら読んだことがなかったりするのだが(アニメも未見)、『ルックバック』に関しては、ネットに公開されたのを読んで、感じ入るものがあった。しかし、これが映画になるとは思わなかった。果たし…

2024年上半期にNetflixで観た映画の感想まとめ

yamdas.hatenablog.com2021年以来半年ごとにやっている、Netflix で観た映画(近作のみ)の感想まとめを今年上半期についてもやっておく。実はこの半年、Netflix はドラマばかりで映画はあまり観ておらず、6月にまとめて数本観て、結果的に本数を稼いだ感じ…

自己検閲のおそろしさと「プライバシーの不変の価値」

一週間ほど前に書いた話だが、このブログでもちゃんと取り上げておきたい。news.yahoo.co.jp人間的な好き嫌いは別にしてその仕事に敬意を払っている八田真行氏が、また優れた文章を書いている。話題はチャット・コントロールで、これには児童への性的加害を…

Windowsコンピュータがもう自分のものに思えない、という感覚

www.howtogeek.com「オペレーティングシステムは、『パーソナル』コンピュータのもっともパーソナルな部分で、かつては Windows ユーザとして、自分がマイクロソフトからコンピュータを借りてるような感覚はなかったのだが、最近では自分のものだという感覚…

ケヴィン・ケリーによる珠玉のアドバイスが詰まった『生きるための知恵 :ビジョナリーが未来に伝えたい500の言葉』が今月出る

yamdas.hatenablog.comおよそ一年前に取り上げていたケヴィン・ケリーの新刊だが、テクノロジストの本ではなく自己啓発書に近いイメージがあったので邦訳は難しいかなと勝手に思っていたら、原書刊行から一年少しで邦訳『生きるための知恵 :ビジョナリーが未…

デルモア・シュワルツ『夢のなかで責任がはじまる』がルー・リードの序文つきで出る!

デルモア・シュワルツというと、ワタシのようなルー・リードのファンとしては、彼の詩作の師匠として認知している。少し前に再再発された『ニューヨーク・ストーリー: ルー・リード詩集』においても、ルー・リードは彼について以下のように書いている。 デル…

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