書評空間の加藤弘一の書評ブログで、チベット/中国問題に関する本が集中して取り上げられている。
特に興味深いのは以下のあたり。
- 『中国はいかにチベットを侵略したか』 マイケル・ダナム (講談社インターナショナル)
- 『チベット白書―チベットにおける中国の人権侵害』 英国議会人権擁護グループ (日中出版)
- 『囚われのチベットの少女』 ブルサール&ラン (トランスビュー)
当方のチベット問題に対する考えは以前にも書いたのでここでは繰り返さない。取り上げられている本の記述をそのまま鵜呑みにするつもりももちろんないが、『中国はいかにチベットを侵略したか』から引用されている部分の凄惨さには言葉がない。
そういえば山形浩生が「チベットの未来」で紹介していた、かつてのチベットが僧侶と一部地主による奴隷収奪社会であり、中国政府はその暗黒の中世社会からチベットを開放したという見方については、『チベット白書―チベットにおける中国の人権侵害』で、英国議会の委員会により明確に否定されている。この点に関して山形浩生はどう応えるのだろうか。
- 作者: マイケル・ダナム,Mikel Dunham,山際素男
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: 単行本
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チベット白書―チベットにおける中国の人権侵害 (チベット選書)
- 作者: 英国議会人権擁護グループ,チベット問題を考える会
- 出版社/メーカー: 日中出版
- 発売日: 2000/07
- メディア: 単行本
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- 作者: フィリップブルサール,ダニエルラン,今枝由郎
- 出版社/メーカー: トランスビュー
- 発売日: 2002/05/20
- メディア: 単行本
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