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増井修がカート・コバーンに聞いた最後の質問

この Elden 君が子どもの頃にも彼をプールに沈めた写真を見た覚えがあるのだが、それはともかく彼は一生 Nirvana Baby と言われるんだろうな。

Nevermind

Nevermind

ネヴァーマインド

ネヴァーマインド

さて、このあまりにも有名なジャケットを見るたびにワタシが思い出すのは、ニルヴァーナの最初で最後の来日公演時の増井修(当時のロキノン編集長)によるインタビューである。

というわけで今回の「ロック問はず語り」は、 rockin' on 1992年5月号のニルヴァーナインタビューを取り上げる。表紙はもちろんカート・コバーン(カート・コベイン、と表記すべき?)である。

インタビューは、ニルヴァーナがこれだけの成功をおさめたのはティーン・スピリットを代弁したから、というありがちな見方に「そんな大げさなもんじゃないんだよ」と否定するのに始まり、ロックスター幻想、偶像視を頑なに拒否している。

これに先立ちロキノンに最初に載った彼らのインタビュー(当時はまだ大ブレイク前)では「ソニック・ユースの弟バンド」との声に対して「光栄だねぇ。どんどん言ってくれ」みたいに答えていたカート・コバーンのナイーブさは、このインタビューにおける彼らが所属していたレコード会社であるゲフィンに対する素直な信頼の表明にも現れていて、上記の姿勢とあわせ、後の悲劇を思うとつらいものがある。

さて、そんな今読み直すといろいろ思うところがあるインタビューは以下のやりとりで終わる(Cはクリス、Kはカートの発言)。

●じゃあ、最後の質問になりますが、『ネヴァーマインド』の赤ちゃんのちんぽがむけてんのはどうしてですか?

C「アメリカで生まれる男子はまずたいていは生まれるときに割礼させられるからだよ」

K「だから、別に割礼された赤ちゃんの写真を捜してくれと頼んだわけじゃないんだぜ。ただ水中を泳いでいる赤ちゃんの写真が欲しいって頼んだんだ。割礼していようが、いなかろうがそんなのは当然関係なかったよ」

真面目に答える二人がいじましい……つーか、増井修よ、何聞いとんじゃ。おかげでこのジャケットみるたびに赤ちゃんのちんこに目がいくようになっちまったじゃねーか!

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