当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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ロック問はず語り

シェイン・マガウアンが亡くなる30年以上前、かなりその近くまで来ていた頃の話

nme-jp.com旧聞に属するが、昨年ザ・ポーグスのシェイン・マガウアンが亡くなった。現代英国でもっとも愛されるクリスマスソング「ニューヨークの夢(Fairytale of New York)」をはじめとする代表曲で知られるが、訃報を受けてアイルランドの大統領が追悼の…

1991年の山下達郎インタビューに見る根深い孤立感と不信感

少し前に、以下のツイートを目にした。For You がリリースされた頃、山下達郎は今のようにリスペクトされる存在ではなく、一般リスナーにとっては「流行り物」で、頭でっかちの音楽好きにとっては「チャラチャラした音楽」と捉えられていたことは、ポップミ…

ライブ用耳栓を使うのが失礼もなにも、ミック・ジャガーも使ってるぞ

www.j-cast.com旧聞に属する記事だが、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインみたいにライブの客に耳栓を配る話を知る者としては、「ライブ用耳栓を使うのは失礼」ってどういう価値観なんだと不思議に思ってしまう。まぁ、マイブラはちょっと特異かもしれないが…

追悼ジェフ・ベック――1989年インタビューに見る中年の危機からの脱出

nme-jp.comジェフ・ベックの訃報には驚いた。昨年もジョニー・デップとの共演アルバムを出し、元気にツアーをやってたし、何より若い頃からほとんど変わらない佇まい、要はハゲもせず、太りもせず、精悍さをずっと維持していた人だから。三大ギタリスト(日…

ジョン・ライドンと結婚しそこねたクリッシー・ハインドの話など

kingink.bizスティーヴ・ジョーンズの自伝を原作とし、ダニー・ボイルが監督した(そして、ジョン・ライドンが訴訟を起こしたりして揉めた)Pistol をワタシは観ていないのだが、このドラマ評で「ヒロイン(?)役として登場するのがなんとクリッシー・ハイ…

Netflix『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』で思い出すジェリー・ホール、ジュリアン・バトラー、ルー・リードの話

Netflix で配信されている『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』を牛歩の歩みで観ているのだが、このドキュメンタリーについては、人工知能で再現したアンディ・ウォーホル本人の声がナレーションを担当する倫理的な問題も話題になったりした。普通に聞く…

追悼チャーリー・ワッツ ~ かつてワッツ夫人が語った「ローリング・ストーンズ」に対する深い怒り

rollingstonejapan.comもはや説明の必要はないが、チャーリー・ワッツが亡くなった。ワタシが節約打法と呼ぶ、ハイハット抜きに特徴のある彼のドラミングを愛する者としてとても悲しい。ピーター・バラカンが「チャーリーがいなければ、ストーンズはもう終わ…

1990年の初来日時にキース・リチャーズが語ったエリック・クラプトン、ストーンズの代表曲の実際の作者、そして"Start Me Up"製作秘話

www.udiscovermusic.jp旧聞に属するが、ローリング・ストーンズが1989年にアトランティック・シティで行ったライブを収録した『Steel Wheels Live – Atlantic City, New Jersey』がリリースされた。このときのツアーを収録したライブ盤は過去にも出ており、…

ハッピー・マンデーズの伝記映画のニュースを知って思い出したショーン・ライダーのかつての犯罪自慢

注意:以下、犯罪行為の話など不愉快な内容を含みます。ハッピー・マンデーズの伝記映画が作られるとのことである。Kingink さんは「ショーン・ライダーの伝記映画って…世も末だ」と吐き捨てていたが、「マッドチェスターのパーティーシーンの重要人物になる…

映画『ボヘミアン・ラプソディ』、そして1991年のブライアン・メイのインタビュー記事を題材にたどる史実との相違

【Amazon.co.jp限定】ボヘミアン・ラプソディ 2枚組ブルーレイ&DVD (特典映像ディスク&オリジナルTシャツ付き)[Blu-ray]ラミ・マレックAmazon映画『ボヘミアン・ラプソディ』については、最初批評家による低評価が伝わり、これはパスかなと思いかけたが、実…

ロック雑誌編集部とセクハラについて

この間増井修の『ロッキング・オン天国』について書いたが、その中で自分はサラリーマンとして意識的にキャラを立てていたら、会うなり犯されるのではないかという恐怖からか、腰がひけたまましか接してこない女性編集者がいたとか書いていた。今では完全に…

往年のロキノンマニアとして、増井修の著書『ロッキング・オン天国』が楽しみだ

音楽評論家・増井修の著書『ロッキング・オン天国』が発売 - amass 1989年から2004年(実際には2006年ぐらいまで不定期で買っていた)までの15年間雑誌 rockin' on の読者だったワタシにとって、これは楽しみな本である。ロッキング・オン天国作者: 増井修出…

追悼:デヴィッド・ボウイのインタビュー発掘――十代の視点と過激で狂信的なあの情熱を失ってしまった時どうあるべきか

デヴィッド・ボウイ、逝去。享年69歳 | NME Japan 先週末デヴィッド・ボウイの新譜が Amazon から届いたのだが、用事が立て込んで一度しか聴けず、早くじっくり聴きたいと思っていたところで彼の訃報が飛び込んできて、びっくりした。最初何かの冗談だと思っ…

映画『Straight Outta Compton』全米大ヒット記念! N.W.A.の過激インタビュー再録

西海岸ヒップホップ、ギャングスタラップを代表する伝説的グループ N.W.A. の伝記映画『Straight Outta Compton』が全米大ヒットとのことで、元メンバーのドクター・ドレーの新譜『Compton』も当然のようにヒットとなり、エミネムが加わった N.W.A. の再結成…

ルー・リードのインタビュー発掘:偏屈オヤジはエレカシをどう聴いたか

本当は読書記録を書くべき本がたまっているのだが、今風邪でひどい状態なため、1989年から2004年あたりまでおよそ15年間読者だった雑誌 rockin' on から記事を発掘する「ロック問はず語り」でお茶を濁したいと思う。今回取り上げるのは、昨年秋に惜しくも亡…

ルー・リードは死ぬまでルー・リードだった

ルー・リードの訃報が流れた直後に告知されているのに買い忘れていた rockin' on のルー・リード追悼号をようやく購入して読んだ。[ロック問はず語り]シリーズを読んでいただければ分かるが、ワタシがロッキング・オンの読者だったのは1989年〜2004年の間で…

キース・ムーンが八発キメたのは「象専用の鎮静剤」ではなく「合成ヘロイン」だった?

TBS ラジオの文化系トークラジオ Life の「論壇のいま、Lifeのこれから」に出演された円堂都司昭さん(id:ending)がキング・クリムゾンの "Elephant Talk" をリクエストしたことを踏まえたツイートでリンクされていたProgLyrics(プログレッシヴ・ロック名…

【ロックスターも】デヴィッド・ボウイ、ドラッグの効用と弊害を語る【人間だもの】

10年ぶりの新譜が待ち遠しいデヴィッド・ボウイだが、先日彼が薬物に手を出すなという忠告は聞き入れるべきだったと語る記事を読み、ちょっとなんだかなと思った。 「18歳の時に聞いておくべきだった最良の忠告はなにかって? 薬物に手を出すなってことだよ」…

ローリング・ストーンズ結成50周年&活動再開記念 キース・リチャーズが(同業者を含む)ファンからの質問を答え倒すインタビュー

今年は結成50周年という区切りの年ということで、遂にローリング・ストーンズが活動を再開し、ロンドンやニューヨークなどでライブを行うことになった。これがうまくいけば、おそらく来年は大規模なツアーが行われるだろう。もちろんチケットは即座に売り切…

【職場では】真説ボンベイ・ロール【閲覧注意】

注意:本エントリには性的な表現や記述が含まれますので、そういうのが嫌いな方は以下お読みにならないことをお勧めします。先日調べ物をしていて、Wikipedia のパイズリのページの記述が目を引いた(どういう調べ物じゃ!)。 イギリスのロックバンドオアシ…

『No1 in HEAVEN』Vol.3発売記念! 安田理央氏の1992年ゴールドマン原稿発掘

安田理央(id:rioysd)責任編集による SUPER INDEPENDENT ADULT DVD MAGAZINE No1 in HEAVEN Vol.3 が発売とのこと。その安田さんの土曜朝の tweet を見てふと思い出したことがあり、やりとりした。 おれは日本で唯一のゴールドマン研究家ですよ! RT @kiich…

タマがタテに2つ連なってしまったことはありますか?

日曜に届いた『忌野清志郎 1951-2009』(asin:4860520815)を読んでいたら WIRED VISION 原稿を書く時間がなくなってしまった……。思えばこれが rockin' on の本を5年ぶりに買ったことになるのかな。こないだ「オナニーをして精液に血が混じっていたことはあ…

オナニーをして精液に血が混じっていたことはありますか?

やぁ、みんな、オナニーしてるかい?(イエーイ)ところで男性読者に聞きたいのだが、オナニーをして精液に血が混じっていたことあるかな?ワタシは、ある。この話は昔も書いたことはあるが、あのときの一気に血の気が引き、そのままショック死しそうな恐怖…

増井修がカート・コバーンに聞いた最後の質問

[を] プールの中でお札をつかもうとしてる Nirvana Baby が成長してゲットマネーに再チャレンジ この Elden 君が子どもの頃にも彼をプールに沈めた写真を見た覚えがあるのだが、それはともかく彼は一生 Nirvana Baby と言われるんだろうな。Nevermindアーテ…

ロキノンと聞いて飛んできました!

遠藤利明さんにお目にかかったとき、「いつか自分が取り上げられるのではと不安…」ともらしていた「ロック問はず語り」だが、今回はその特別編。仲俣暁生さんが「横浜国大「編集と批評」講義メモ[その1]」の中でロッキング・オンについて触れていたので、…

トニー・ウィルソンが語るイアン・カーティスとの出会い、ファクトリーがスミスと契約しなかった理由

以前からここで何度も紹介しているが、『CONTROL』と『JOY DIVISION ジョイ・ディヴィジョン』というジョイ・ディヴィジョンの映画が二本公開された。ジョイ・ディヴィジョンを語る上で、当初彼らのために存在したと言ってもよいファクトリーというレーベル…

「マニックスとは俺である」と書かしめたマニック・ストリート・プリーチャーズのデビューの頃

先日文化系トークラジオ Life の次回放送予告編を聞いていて(本日オンエアですな)、黒幕長谷川プロデューサーが、鈴木謙介さんの書籍の担当者がかつてロッキング・オンに「マニックスとは俺である」というすさまじいタイトルの文章を投稿していたというの…

良き父親でいることと復活への自信を語るジョー・ストラマーのインタビュー

1989年から2004年まで15年間読者だったロキノンの過去記事を引っ張り出す企画「ロック問はず語り」を久しぶりに。TBS RADIO 文化系トークラジオ Life の先月の放送のテーマが「親子関係」で、それを聞いていて、仲俣暁生(id:solar)さんからの連想だろうが…

ナップスターで表示されるケイト・ブッシュの顔が怖い件と彼女が老いについて語ったインタビュー

ワタシが Napster Japan のサービスを満足して使っていることは以前にも書いたが、さすがにいろいろと腹立たしい点も見えてきた。それについてはいずれまた書くとして、先日のケイト・ブッシュにまつわるショック体験を書きたい。要は「あー、久しぶりにケイ…

もし三人殺せるとしたら、あなたは誰を殺しますか?

今日の画像は Wikimedia Commons より Creative Commons Attribution ShareAlike 2.0 ライセンスで公開されている Shuets Udono さんの作品。さて今回は、ロッキング・オン1991年10月号(表紙はアクセル・ローズ)における Carter The Unstoppable Sex Machi…

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