ブルース・スターリングの The Blast Shack については以前取り上げているが、これを浅野紀予さん(id:noriyo_asano)が「爆弾工房 / The Blast Shack」として翻訳している。素晴らしい!
原文がかなり長くてワタシも斜め読みしかできなかったが、日本語訳となればみんなに勧められる。ウィキリークスについて興味のある方は、翻訳についてのメモとあわせて是非読んでみよう。
それにしてもスターリングの冷静さが印象的である。
彼はどこかひと味違う、現代風な本気のトラブルメーカーだ。“テロリスト”じゃないことは間違いない。誰かを怖がらせたわけでも、傷つけたわけでもないのだから。そして“スパイ”でもない。政府の行いをその市民に見せつけることをスパイ活動とは呼ばないからだ。彼は別の次元にいる。彼は不釣り合いな存在である。権力者たちをパニックに陥れ、笑い物にしている。そして私は彼らを哀れに思う。だが、彼ら以外の我々市民の方がもっと哀れだ。
爆弾工房 / The Blast Shack – IA Spectrum