日本でも著書の多くが翻訳されているベストセラー作家にして有名ブロガーであるセス・ゴーディンのブログが ReadWriteWeb や O'Reilly Radar で話題になっている。
セス・ゴーディンの文章は、グーテンベルグ以前は本が大変高価なため、グーテンベルグ後は出版点数の増大のため図書館の存在意義があったことから始まり、現在その存在意義は何かに話を進める。
彼は librarian の意義を高く買っているのだが、現代において Netflix がアメリカのどの library よりも優れた librarian のいる優れた library だ、と映画の話に置き換えていて面白かった(確かにこれもライブラリというわね)。
その上でゴーディンは、電子書籍の貸し出しサービスを推進している librarian は見当はずれだと主張する。彼らは未来のために戦うかわりに倉庫としての図書館を守ろうとしている、と。librarian は利用者にとってプロデューサ、 コンシェルジェ、連絡係、教師、指揮者になるべきなのに。
グーテンベルグ後、本は満ち溢れるようになり、もはや不足もしてなければ高価でもない。不足しているのは飽くまで知識であり洞察であって、データへのアクセスではない。
それで次代の図書館はどうなるという話になるのだが、あとは原文を読んでくだされ。
そうそう、ReadWriteWeb の記事はニューヨーク公共図書館の取り組みを紹介していて、その流れで少し前にここでも紹介した真夜中にニューヨーク公共図書館で開催されるゲームイベントの話も取り上げられている。