- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2003/08/22
- メディア: DVD
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ポーランドの国民的音楽家ウワディスワフ・シュピルマンが体験した戦争体験の映画化である。
いきなりシュピルマンが演奏するラジオ局が被害にあうつかみはオッケーなオープニングの描写のウィットに ロマン・ポランスキーらしさを感じるが、(つまり少女強姦事件を起こした後の)80年代と90年代煮え切らない印象があったポランスキーにとって、自らも体験したホロコーストの映画化という、後のない負けられない戦いとしての作品だった。
ナチスによるワルシャワ侵攻の徹底的な破壊は、ナチスの非道さとともに文句なしに描かれており、次にはなんとしてでも生き延びようとする主人公の粘り強さに触れるべきなのだろうが、個人的にはポランスキーらしい暗いユーモア感覚が独特のアクセントになっているように思った。