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YAMDAS更新、もしくはブラウザの限界とGoogle Gearsの衝撃

Technical Knockoutブラウザを超えてを追加。Allison Randal の文章の日本語訳です。

今回これを翻訳しようと思ったのは、まず翻訳首狩人として Allison Randal という新しい首を狩りたかったというのがある。彼女は Parrot のアーキテクトも務める Perl ハッカーである。

Perl 6 and Parrot Essentials: The Community's Rewrite of Perl

Perl 6 and Parrot Essentials: The Community's Rewrite of Perl

ただ何より、LINA を面白いと思ったからである。LINA については GIGAZINE のエントリも参考になったらいいですね。

しかし、「未来の波は、ウェブブラウザアプリケーションにはない」という彼女の断言が修正されかねない発表が、この文章が書かれて数日後にあった。Google Gears である。これの利点としてオフラインアプリの開発が可能になることがまず挙げられるが、それより Google ブラウザへの第一歩であり、ひいてはウェブブラウザの限界に挑戦するというさらに大きなものを目指していることは間違いないだろう。

正直 Google Gears 発表の後では今回の文章の評価が少し変わるような気もしたが、それはそれとして LINA や Songbird の価値が落ちることもないわけで、気を取り直して訳させてもらった。

話題のプログラミング言語の生みの親の手による『Programming Erlang』刊行

Programming Erlang: Software for a Concurrent World

Programming Erlang: Software for a Concurrent World

最近話題のプログラミング言語といえば Erlang で、その理由は注目の契機となった @IT「twitterブームの陰で注目を集める“Erlang”」が参考になる。

さて、その Erlang の父であるジョー・アームストロング自らの手による解説書『Programming Erlang』が来月刊行される。

「並列プログラマに 10 の質問 - Joe Armstrong さんの場合」でこの本のことを知っていたはずだが、オライリーのサイトにページが出来るまで忘れていた。

Amazon で検索してみても、これの他には10年以上前に刊行された『Concurrent Programming in Erlang』(asin:013508301X)ぐらいしか出てこないので、これが決定版となるのだろう。さて、どこが翻訳権を獲得するでしょうか。

『ITにお金を使うのは、もうおやめなさい』のニコラス・カーの新刊『The Big Switch』

前に id:ktdisk さんにコメントをいただいて知ったのだが、Nicholas Carr の『ITにお金を使うのは、もうおやめなさい』(asin:4270000627)に続く新刊『The Big Switch: Our New Digital Destiny』が告知されている。

The Big Switch: Rewiring the World, From Edison to Google

The Big Switch: Rewiring the World, From Edison to Google

ニコラス・カーのサイトのサポートページブログでの告知が詳しいが、副題もすごく力強いしなかなか志の高い本のようだ。しかし、芸術的毒舌と評され、前著で IT 業界に氷水をぶっかけた彼のことだから、楽観一辺倒のぬるい本ではないだろう。

id:ktdisk さんも指摘されているが、面白いのはこれが来年の1月発売予定なこと。つまり、優に半年以上前から Amazon で予約可能になってるんですな。アメリカの場合、日本と比べると早く予約可能になり、このあたりについては以前ある編集者の方から教えていただいたことがあるが、さすがにこれには驚いた。

Amazon.co.jp にも問題があると思うが、日本の場合、本の発売日にもなって Amazon に情報が載ってない場合もあって、これは論外だと思う。

ビートルズのサージェント・ペパーズが40周年記念

Coverville でカバー曲によるアルバム丸ごと再現企画をやっているが、ビートルズ『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』リリース40周年を迎えたんだね。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド

サージェント・ペッパーズというと圧倒的なジャケットのイメージもあってか長らくロックアルバム最高の一枚とされてきたが、近年はそうでもなくなってきた印象がある。個人的には、ビートルズのアルバムで最高傑作だと思うのは文句なくラストアルバムの『Abbey Road』で、好みで言えば『Rubber Soul』になる。

それはともかく……40年だなんて、何か考古学の対象みたいでヘンな感じだ。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト スペシャル・エディション [DVD]

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト スペシャル・エディション [DVD]

パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズは第一作『呪われた海賊たち』は映画館で観たが、本作は見逃していたので『ワールド・エンド』に備えて DVD 鑑賞。

アクションも特殊効果も脚本も第一作より力が入り、凝っているのは分かる。しかし、筋を追うのに難を感じるところがあり、何か観ていて疲れた。

ディズニー映画の筋を追うのに難儀するなんて若年性痴呆症の不安を覚えるが、むしろ近眼が進んで字幕を追うのがきつかったようだ。それはおくとしてもやはり尺が長い。ワタシは前作のようにすっきり直線的な作りのほうが好きだ。

ワタシはビル・ナイを当代イギリスを代表する俳優だと評価しているので、彼が出ると聞いて楽しみにしていたのだが、観終わって彼どこに出てたんじゃい……ああ、「あれ」が彼だったのか、と力が抜けた。

しかし、ラストのジェフリー・ラッシュ登場には血が沸くほど盛り上がったので、やはり『ワールド・エンド』は観に行ったものか。キースも出るしね。

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