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Wired Visionブログフォローアップ(ニコラス・カー『ネット・バカ』、「成功の法則2.0」日本語版)

Wired Visionブログに書いた話のその後を二つばかり。

「インターネットは我々に何を与え、奪うのか 〜 クレイ・シャーキーとニコラス・G・カーの新刊」でニコラス・カーの新刊を取り上げたが、それについての最新インタビュー「iPad、グーグル、ツイッターで ヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか 〜米国の著名テクノロジー思想家 ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ」が話題になっている(はてなブックマークでの反応)。

このインタビューについては柏野雄太さんのコメントが的確だと思うし、以前煽り過ぎだろうと書いた邦題と関係して、著者自身が原題の意図が「馬鹿」でないことをはっきり語っていてよかった。

一つ付け加えると書籍がウェブページのようになることことに警鐘を鳴らしている点については今後の電子書籍を考える上でポイントとなるのではないか。

続いて、こないだ書いた「「成功の法則2.0」と人間の多様性の証明」だが、これが刺激となったようで、金海寛さん自らインタビューの日本語訳を一部行っている。

日本語訳が公開されているインタビューは今のところ、インタビューイが日本人のものが多いが、個人的には Richard Saul Wurman のインタビューが最高に面白かった。

TED カンファレンスを始めたのはクリス・アンダーソンじゃないの? と思った人(あるいは TED の成り立ちに詳しくない人)にはこれまた柏野雄太さんの文章をお勧めする。恥ずかしながら、ワタシもこれを読むまでクリス・TED・アンダーソンとクリス・ロングテール・アンダーソンを同一人物と混同していた。

Wired Vision ブログの最後にも書いたが、折角 CC ライセンス指定されているのだから、できる人(特にインタビューイの専門分野に詳しい人)がどんどん翻訳をするとよいと思う。だってまだ100本以上あるんだから!

Wikipediaを支えるコミュニティ文化を考察する『Good Faith Collaboration』が面白そうだ

opensource.com に載った著者インタビューで知ったのだが、Joseph Reagle 初の著書 Good Faith Collaboration: The Culture of Wikipedia が刊行される。

Good Faith Collaboration: The Culture of Wikipedia (History and Foundations of Information Science)

Good Faith Collaboration: The Culture of Wikipedia (History and Foundations of Information Science)

サポートサイトで公開されているところを読むと ethnography(民族誌学)という単語が何度も使われている。Wikipedia についての本は既に何冊も出ているが、その歴史や技術的な話でなくウィキペディアンの文化を解き明かす本の決定版になるかもね。

ローレンス・レッシグが序文を書き、クレイ・シャーキー、そして創始者ジミー・ウェールズといったおなじみの面々が賛辞を送っているのはあんまりあてにならないが、面白そうな本なので読んでみたい。

ゲーム以外のサービスにゲームメカニクスを適用する10の方法

ReadWriteWeb で知った文章だが、なるほど、ゲーム以外の分野にもゲームメカニクスは利用できるとな。

その10の方法をざっとまとめると。

  1. サービスをゲームと考えてみることで、達成や報酬などを明確にする
  2. ステータス/評価を求める人間の本性を利用する。ステータス/評価を可視化するのだ
  3. ユーザに贈与を行い、ユーザに報いさせる
  4. ハイブリッドな収益化:ユーザが貢献できる方法を複数用意し、それをユーザに選ばせる
  5. 人間の競争意識を利用し、ポイントを集めさせる
  6. 無料のブツをユーザに贈ることでユーザを釣る
  7. バーチャルなものをリアルにみせる
  8. 社会的証明(Social proof):他人の行動に基づいて行動を判断する傾向を利用する
  9. 限られた期間使えるポイントなどで希少性を演出(クーポンですね)
  10. A/Bテストでユーザの行動基準を追跡する

例によって詳しくは原文をあたってくだされ。

日本の街中にあるマスコットを集めた本『Idle Idol: The Japanese Mascot』

これまでも Boing Boing 経由で日本のマンホールの蓋の写真集『Drainspotting』とか『外国人のための妖怪サバイバルガイド』といった何じゃそりゃな本をいくつも知ったが、今度は日本の街中に鎮座するマスコットにスポットをあてた本が出ていた。

Idle Idol: The Japanese Mascot

Idle Idol: The Japanese Mascot

これは Idle Idol: Mascots from around the world の書籍化ということなのかな。

しかし、改めてこうして写真を並べるとシュールだよな。ピーポくんとかせんとくん、ピョンちゃんとかはさすがにワタシも知ってるが、さわやか親父とかヒグチさんって何だよ。

あの地獄のミサワ初の単行本が金で買える!(笑)

地獄のミサワの「女に惚れさす名言集」は、ときおり2ちゃんねる転載ブログに転載されたうざい絵でその存在を知ったが、平日毎日更新していると知ってずっと読んでいる。

RSS 経由で閲覧しているため最近まで気付かなかったが、初の単行本の刊行が告知されていた。

地獄のミサワ初の単行本が金で買える!」「お近くの書店で気軽に買えるほどたくさん刷られると思うなよ!」といった文章からして笑えるのだが、以前何かで読んだインタビューだと驚くほど楽観的な性格のようで、何か底知れない人である。

カッコカワイイ宣言! 1 (ジャンプコミックス)

カッコカワイイ宣言! 1 (ジャンプコミックス)

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