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キック・アス/ジャスティス・フォーエバー

本国での評判がかなり悪かったのでどうだろうと思っていたが、いや、これいいじゃないの。

本作について前作『キック・アス』ほど楽しくないと言う人は、実は前作のポップで軽快な演出の裏でどれだけ非道徳的で(その点を今は亡きロジャー・イーバートは怒ってましたね)暴力的なコンテンツを喜んでいたか忘れているのではないか。つまり、本作でもふっきれた暴力描写は健在である。

前作はクロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガールの凶暴なキュートさが多くの男性観客のハートをゲットしたわけだが、ニコラス刑事が怪演していたイカれた親父の元で非現実的な存在だった彼女のスクールライフ、具体的にはスクールカーストの問題が(主人公について前作ほど描かれないかわりに)描かれていて、そうきたかという感じだった。

本作では「本当の自分とは何なのか」という問いかけが何度もなされる。とだけ書くとまったく魅力的に思えないが、スーパーヒーローの意味をちゃんと問うた作品になっていて、その点について本作の内容は個人的にひどく刺さるものがあった。

本作にはジム・キャリーが出ること、その役柄も知っていた。てっきり彼が正義を追及するあまり暴走するようなストーリーだとばかり思っていて(なんたってジム・キャリーなんだし!)、しかし正直「これ本当に彼がやってる?」という感じで、彼にそういう狂気は望むべくもなかった。彼も歳をとったんだなぁ。

モノのインターネットのラストワンマイル問題

ちょうど Here, There and Internet Everywhere(みんな、読んでけろ!)を書いたところで面白い文章にいきあたった。要は「モノのインターネット」のラストワンマイルはどんなプロトコルが使われるべきかという問題である。

Here, There and Internet Everywhere で紹介した Cisco の IoE 構想ではやはり IP を想定している。ワタシもそれがよいと思うが、結局は筋論ではなくデファクトスタンダードになったもの勝ちなのだろう。

IETF における IoT 周りの標準化動向については、やはり坂根昌一氏のスライドが、一年以上前のだがやはり参考になる。

ファクトリーがスミスと契約しなかった理由はトニー・ウィルソンが語っているのだけどな

80年代を代表するロックバンドであるスミスが、同じくマンチェスターから誕生したレーベルであるファクトリーと契約しなかった理由については、ファクトリー/スミスそれぞれが相手を嫌ったという説が語られてきたが、ジョニー・マーは自分がファクトリーを嫌ったんだと語っている。

しかしだね、実は上記のいずれでもない話があることはうちの読者ならご存知だろう。トニー・ウィルソンが rockin' on 1992年1月号に語った話を再度引用させてもらう。

ある日スティーヴンっていうサウス・マンチェスター一帯に名の知れた変わり者から電話があった。『相談したい事があるから会って欲しい』ってさ。彼とは以前から顔見知りだったし、ごく軽い気持で家に出向いたんだけど開口一番『トニー、僕は将来ポップ・スターになる決心をした』って言うんだよ。『だから協力して欲しい』って。あの時ばかりはさすがの僕も面食らったね。だって彼はどこから見てもポップ・スターってタイプじゃないものねぇ。だから『君はそんなに文才があるんだから作家になるべきだよ。悪い事は言わないから何か筆で身を立てる職業になさい』って説得したんだけど…結果的には後世に残るような大ポップ・スターになってしまった(笑)

トニー・ウィルソンが語るイアン・カーティスとの出会い、ファクトリーがスミスと契約しなかった理由 - YAMDAS現更新履歴

ジョニー・マーを説得するより何よりトニー・ウィルソンがうろたえてモリッシーに断りを入れてたということなんですな。まぁ、「真実と伝説なら伝説を選べ」トニー・ウィルソンのことだから、この話もふかしである可能性もあるけどね(笑)。

しかし、今月でスミスのファーストが出てから30年が経つんだな。

Smiths

Smiths

なお、このスミスのファーストのジャケットの男は、ローリング・ストーンズの『Sticky Fingers』のジャケットのモッコリの男でもあったというのはご存知だろうか?(笑)

サバイバル番組の影響で、イギリスの刑務所でゴキブリが食材として流行してるだと?

I'm A Celebrity... Get Me Out Of Here! のことは知っていたが、まさかそれが刑務所での食材の流行に影響するとは……。

しかし、「粗悪な刑務所での食事を補ってくれるスナックとして、今、一番気に入っているのはゴキブリ。たくさんここにいるから、スナックにするにはうってつけ」って、どんだけ元の食事が粗悪なんだよ。さすが飯マズ大国イギリス……とか書くと怒られそうだが。

近年昆虫食が話題になることがたまさかあるが、ワタシはビビリなのでまだ挑戦したことがない。少なくともゴキブリはカンベンでござる。

昆虫食入門 (平凡社新書)

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