マンチェスターを舞台にした21世紀の『ジーザス・クライスト・スーパースター』というだけで盛り上がるが、それを彩るマンチェスターで生まれたキラ星のような名曲の数々の名前を見るだけでクラクラくる。
で、クライマックスはやはり Stone Roses の "I Am The Resurrection" になるわけである。ワタシはローゼズのファーストが発表された頃ロキノン読者だったのだが、当時から性格がひねくれていたため増井修が狂ったようにプッシュしていたローゼズは完全にスルーしており、実際にファーストアルバムを聴いたのは90年代中盤だった。
- アーティスト: ザ・ストーン・ローゼズ
- 出版社/メーカー: ゾンバ・レコーズ・ジャパン
- 発売日: 2001/03/14
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当然というべきか、それまで聴かなかったことを海よりも深く後悔した。彼らが残した名曲は多いが、その中でも "I Am The Resurrection" は別格で、端的に言えば、これは音楽というより魔法である。
"I Am The Resurrection" で多くの人が引用する "I am the resurrection and I am the life" よりもその後の "I couldn't ever bring myself to hate you as I'd like" にこそストーン・ローゼズの真髄があるとワタシは思う。それが結果的に、磔にされたイエスが口にしても何らおかしくない言葉になっている。
それにしても今年はモリッシーの新譜も出たし、イアン・カーティスの伝記映画も公開される。2006年は何度目かの「マンチェスターの年」になる! ……わけはないか(笑)
BBC も問題を抱えているみたいだが、近年のテレビ、ラジオ両方でのインターネットへの献身的なほどの取り組みはもとより、何よりこういう番組を作っているのはすごい。