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『サンディニスタ!』から30年経って……

久しぶりに本屋で手にとったロキノンの表紙がクラッシュだった。『サンディニスタ!』がリリースされて30年経ったとのこと。

rockin'on (ロッキング・オン) 2010年 12月号 [雑誌]

rockin'on (ロッキング・オン) 2010年 12月号 [雑誌]

ワタシにとってクラッシュは完全に追体験のバンドで、その中でも『サンディニスタ!』は特に接点の持ちにくいアルバムだった。文句なしのロックの名盤として扱われている前作『ロンドン・コーリング』や、「ロック・ザ・カスバ」のシングルヒットの擁する次作『コンバット・ロック』に比べると明らかにとっつきにくかった。

このアルバムの性格については、曽我部恵一が完璧な表現で言い当てている。

そうなんだよね。『ロンドン・コーリング』のように安心して身を任せることができず、聞き手を不安にさせるところがあるアルバムなんだね。

現在、輸入盤も国内盤も値段が変わらないので、未聴の人は訳詞や解説がついているであろう国内盤をお勧めする。

Sandinista

Sandinista

サンディニスタ!

サンディニスタ!

当然持ってるよ、という人にもお勧めしたいアルバムがある。

Sandinista Project

Sandinista Project

この The Sandinista Project については3年前に取り上げているが、Jimmy Guterman という編集者が実現したトリビュートアルバムのプロジェクトで、これが素晴らしい出来なのだ。

実はワタシはこのアルバムを聴いてはじめて『サンディニスタ!』の良さが分かったくらいである。

音楽業界の人間でもないのにこういうアルバムを実現した Jimmy Guterman の尋常でない熱意と、それに応えたバンドの原曲への真摯な愛が、「気難しい親友」の美点をワタシに教えてくれたのだ。

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