Rolling Stone の記事によると、今回のツアーが最後らしいナイン・インチ・ネイルズが、アルバム『The Downward Spiral』(asin:B000001Y5Z)を通しで再現するライブをやったらしい。
以前過去の名盤を全曲演奏して再現するライブシリーズとして Don't Look Back を紹介させてもらったが、 別の Rolling Stone の記事によると、エアロスミスが『Toys in the Attic』(asin:B0000250PB)や『Rocks』(asin:B0000029AS)、モトリー・クルーが『Dr. Feelgood』(asin:B0024F13NC)といった代表作を再演するライブをやるそうで、一つのトレンドになっているようだ。
そういえばこの夏ツアーをやってるスティーリー・ダンも(解散前の)後期三作品を各晩フィーチャーした構成だし。このツアーはラリー・カールトンが一部スペシャルゲストとして参加しているそうな。
Rolling Stone の記事にも分析があるが、個人的にはこれは「アルバム」という作品単位の揺らぎとそれに対する郷愁(と書くと大げさだが)がバンド、ファン双方にあるからではないかと思っている。
そういえばトム・ヨークが「アルバム制作には殺されかねない」と語っているのもこの時代に「アルバム」という作品単位に向かい合うことについて別の角度から言っているのだと思う。